こんにちは、静岡岩本です。
今回は、ただ今発掘調査中の駿府城跡天守台が発掘開始から2年で天守台が日本一の大きさを持つことが確定したことを受けて再見学してきました。昨年見学した時はまだ確定ではなかったので今回、発掘成果が出てよかったです。
写真:静岡気分 平成30年7月号
まず、駿府城豆知識
1585年に徳川家康公が築城を開始し、1588年に駿府城天守が完成。
1603年に家康が江戸幕府を開き江戸に移ってしまった後も徳川家によって改修を重ねました。
1607年に再び家康が駿府城に戻り隠居して1616年に75歳で亡くなった場所といわれています。その後久能山東照宮に埋葬されました。
その後度重なる、火事や地震で明治時代に廃城になってしまいました。
明治29年〈1896年〉に陸軍歩兵連隊設置に伴い天守台を取り壊し、本丸堀が埋め立てられました。これまでに天守以外の建物は再建されましたが天守が再建されることはなく現在に至っています。
天守台を発掘調査することになったわけは?
こちらは静岡の広報誌の表紙にあった写真です。左隅の方に屏風絵に描かれた駿府城の図があります。6重7階建ての天守ですが細かい資料が不足している為、現時点での復元は難しいようですが、天守台については確定的な資料があるため、復元する整備計画が進められています。
下の図は駿府城の全体図です。
駿府城は3重の堀が廻り、堀に囲まれた一番内側が「本丸」2番目が「二ノ丸」外側が「三ノ丸」という輪郭式の縄張り構造の城です。現在は三ノ丸に県庁、裁判所、税務署など公共施設が、本丸、二ノ丸は駿府城公園になっています。この駿府城公園を再整備するにあたりもっと詳しく天守台の大きさや残存状況など天守に関する学術的なデータを得るために始まりました。また、今回、天守台を発掘することにより、他の重要な文化財が発見される可能性があるという期待も込められています。
調査の成果でわかったこと!
この天守台の位置、大きさは過去の発掘で北辺の両角が確認されていて、その大きさは江戸城をしのぐほどの大きさといわれていましたが、これまでの発掘調査で天守台は底部で西辺約68m、北辺61mであることが確認できその大きさが確定し、
日本一大きい天守台だったことがわかりました。金箔瓦や籠城用の井戸なども発見されています。
早速、天守台発掘現場へ。見学はもちろん無料です。
普段は安全上立ち入り禁止の発掘現場ですが、作業現場を一般の人たちにも理解を深めてもらうため公開しています。これからずっとみられる訳ではないので大変貴重です!
囲いがしてありますが矢印の先から中に入ることができます。
天守台の取り壊し依頼120年ぶりの発掘調査の計画図です。
赤い字の「表紙の写真はコチラ側から撮りました」のところは一番目の上の写真をご覧ください。
見学ゾーンに入ると以前に(1年前)見た時よりはるかに進んでいました。
発掘調査の様子です。
コチラは上の計画図の西辺の南端の方です。水の中も石が積まれています。
コチラは西辺と北辺の角です。北方向へ61m、西方向へ68mになります。
詳しい資料などを展示している「発掘情報館・きゃっしる」です。
館内では、発掘された物のほかにビデオで駿府城の歴史など見ることができます。
最近盛土の中から発見された、金箔入りの瓦が展示されていました。これは、家康が江戸にいる間に城主となっていた、金の好きな豊臣方の中村一氏が城の一部に使ったと考えられています。
(拡大)中心辺りの所々にに僅かな金箔がみられます。
比べればこんなに大きいんです!
こちらの資料写真は今回の発掘調査の結果が出る前の昨年見学した時のものですので57m×66mになっています。現在は発掘調査は進んで61m×68mに確定されました。
この発掘調査は2020年までで一旦終了します。その後は整備工事に入るのかわかりませんが一般に公開するということはなくなるので興味のある方は見学に来ていただけると嬉しいです。
次は、駿府城公園内をご案内します。
まず、二ノ丸の平成元年復元の巽櫓(たつみやぐら。写真手前の建物)と平成8年復元の東御門(奥の橋が架かっている建物)です。2重3階建て。有料の資料館になっています。(大人200円・小人50円)
毎年4月の静岡まつりにはこの門から家康(大御所)に扮した芸能人が大御所花見行列に出発します。今年は、泉谷しげるさんと寺島進さんが2日に分けて大御所に扮してくれました。
中に入ると広場になっていますが、敵が襲来してきたとき門を閉めて、櫓の四方や門に上などから鉄砲を撃ったり、上から石を落としたりする仕掛けがしてあります。
門をくぐると公園になっています。
本丸の方に進むと、徳川家康公の像があります。鷹狩りが好きだった家康が鷹を手にしています。青い空とマッチしていますね。
すぐ横に「家康公手植えのみかん」があります。まだ時期ではないのでみかんはまだ青かったですが小さな実のみかんです。家康が江戸から戻って隠居した時に紀州から献上されたものを家康が自ら植えたそうで静岡地方のみかんの起源ではと云われているそうです。
坤櫓(ひつじさるやぐら)です。平成26年に復元された一番新しい櫓です。二ノ丸南西側にあります。有料です(大人100円・小人50円)
坤櫓の内部はこんな感じです。
二ノ丸堀沿いにある、「弥次喜多像」後ろに見えるのは巽櫓です。
一番外側の三ノ丸には静岡の主要な公共機関が建っています。これは二ノ丸堀、この弥次喜多像のそばから見た静岡県庁別館。
下の写真は三ノ丸堀(一般に外堀といっています)から見た県庁本館です。
県庁本館は「登録有形文化財・1937年完成。地上5階建」昭和レトロな建物です。建物の上に屋根が付いていて和洋折衷な感じです。
おまけ・徳川慶喜公屋敷跡・浮月楼
静岡駅より徒歩5分もかからないところにあります。元々は代官所跡ですが、最後の将軍・徳川慶喜公が大政奉還の後、20年間過ごされたお屋敷跡。
門のところに屋敷跡の石碑が建っています。徳川慶喜というとNHKの「西郷どん」での松田翔太さんと丁度かぶりますね。ここで20年、趣味に明け暮れ悠々自適な生活をされたのち、その後東京に移られたとの事です。
石碑のアップ「徳川慶喜公屋敷跡」
平安神宮を手掛けた庭師による庭園が見事です。慶喜公が去られた後、浮月楼として開業されていて料亭ですが日本庭園の結婚式場としても有名です。
静岡駅前にも「徳川家康公之像」と幼少期の「竹千代君像」が設置されています。葵タワーの葵の紋がちょうどバックに写ります。
歴史好き、またご興味のある方は、是非静岡においでください。発掘調査は期限付き(2020,2月までですので)終わってしまわないうちにどうぞ!
また、家康が埋葬されている「久能山東照宮」も国宝に指定されました。社殿も修復されとてもきれいです。一緒に参拝されてはいかがでしょうか?
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