映画「Nomadland」のご紹介と色々と考えさせられた事 清里の草原から

八ヶ岳・蓼科・北杜市の情報

皆さま、こんにちは八ヶ岳現地コーディネーターの山田です。

二十四節気の大寒を過ぎ少しずつ日中の陽の暖かさに変化を

感じる八ヶ岳は清里からお届けします。

寒さの続く清里ポールラッシュ通りの残雪

現在1月29日、日の出は6時48分、気温はマイナス3度、

気圧は1012hPa、湿度は48パーセント程度、清里の朝

としては比較的穏やかで過ごし易い1日の始まり。日本だけでなく

世界中で大変な事態に見舞われている新型コロナ感染症ですが

ここ八ヶ岳エリアも例外ではありません。全国の新規感染者数が

8万人を超えた昨日山梨県では376人、娘の通う甲府の県立高校では

在校3年生にとって大切な受験の時期という事もあり、オンライン授業

に切り替わり、一ヶ月の内一週間も通学出来ていない状況、北杜市でも

100人を超える感染者となりました。悪戯に不安を煽るつもりはありませんが

日常的に不特定多数との接触の少ない地方で感染が広がる、この状況は

今まで経験したことのない不安を駆り立たせます。

家の近くの厩舎には美しい馬が眺められる

清里でも例年盛況に行われていたフェア「寒いほどお得フェア」が開期中に

打ち切りになるなど、冬の観光産業にも影響が出始めています。

改めて感染症への個々の対策を見直さなければならないようです。

清里の冬の美しさは格別

さて今回は最近見た映画について色々感じることも多かったので

お話しようと思います。どうぞお時間御座いましたらお付き合いください。

映画と云いますと、北杜市は映画難民(厳密には映画館難民)と云えます。

近くの映画館と言うと甲府昭和町(実は昭和町は甲府市ではなく

中巨摩郡昭和町)にあるイオンモール甲府昭和の東宝シネマズ、

清里から車で約一時間かかります。若しくは長野県佐久市の

アムシネマの二館が新作配給上映をやっています。

古き良き映画館は甲府岡島百貨店側のシアターセントラルBe館か

長野県茅野市の茅野新星劇場くらいしかありません。

もっともネット社会の今、AMAZONPRIMEやNETFILIXの

お陰で不便は感じませんが、心に想う映画はやはり大きな

スクリーンで見たいものですね。

 

参考  ノマドランド「Nomadland」予告

ノマドランド「Nomadland」公開は2021年2月、アメリカ、監督は

中国のクロエジャオ(繁: 趙婷、英: Chloé Zhao)、アメリカのジャーナリスト、

ジェシカブルーダーの「ノマド: 漂流する高齢労働者たち」2008年にアメリカ合衆国で

起こったグレートリセッションにより(日本ではリーマンショックと呼ばれる)

職や住居を失った高齢者の生活を取材し緻密に記録したノンフィクションが原作。

アメリカの代表的な映画女優、プロデューサーでもあるフランシス・ルイーズ・マクドーマンド

(Frances Louise McDormand)が原作を読み衝撃を受けて本作の映画化権を購入、

監督にクロエジャオを起用して制作、自らも主演を務めて、第93回アカデミー賞で

作品賞・監督賞・主演女優賞を受賞、アカデミー賞だけでなく世界中の有名無名の

映画賞を受賞した映画になります。日本での公開は2021年3月21日だったのですが、

あっという間に上映を打ち切られてしまい、ずっと機会を探していました。

新型コロナ変異株感染急拡大もあって、

家で過ごす時間ができたので、Amazonで購入して鑑賞しました。

ジャーナリスト ジェシカ・ブルーダー氏 「ノマド: 漂流する高齢労働者たち」の著者 3年の歳月をかけてアメリカ合衆国の車上生活者を取材 引用 https://www.cinemacafe.net/article/2021/03/30/72090.html

 

 

 

監督は中国のクロエ・ジャオ(繁: 趙婷、英: Chloé Zhao)「ライダー」でサンダンス映画賞を受賞、近年ではマーベルコミック「エターナルズ」の監督に起用される。 引用 https://snews.pro/p/nomadorando-to-eta-naruzu-no-kuroejao-kantoku-wa-dare-desu-ka-15266263

 

「ノマド」とは遊牧民、放浪者と言う意味が元で現在は特定の場所に囚われずに

働くと言う意味で定着しているようです、語源はフランス語の「nomade(s)」が

起源、しかしながらこの映画「NOMAD LAND」では本来の放浪者と云う意味で

使われています。アメリカの広大な国土と先住の風土から、アメリカ人の精神には

この「NOMAD」が本能のように刷り込まれています。

しかしながら現在の資本主義経済、経済至上主義によって本来の精神性を失い

お金に囚われ、自己の自由の為に生き働く事を忘れ、生きる為に自由を売り時間を売り

働く現在の経済奴隷と言ってもいい多くの人に訴えかける物凄い映画です。

フランシス・ルイーズ・マクドーマンド(Frances Louise McDormand) アメリカの俳優 「ファーゴ」「スリービルボード」でも有名 引用:https://qetic.jp/film/nomadland-200909/369701/

 

あらすじは、アメリカ合衆国ネバダ州エンパイアという街から始まります。

工場の町エンパイアは、企業の従業員が多く住む町、2008年の金融危機により、

その企業が倒産、その為その工場も閉鎖され町へのライフラインも止められ、

町全体が消えてしまいます。

主人公、ファーンはその町の工場勤めだった夫を数年前に亡くし、町の学校で

臨時教師として生活してしいましたが、金融危機により住んでいた社宅も出されてしまい、

仕方なく、亡き夫との思い出の品をバンに積み込んで、車上生活を始めます。

スマートフォンの情報を頼りに向かった先はクリスマス消費の為、人手が必要な

アマゾン配送センター、そこで期間従業員として働くファーンは車上生活のベテラン達から

同じような境遇の車上生活者の互助の集まりについて教えて貰います。

最初は躊躇うファーンですが行く当てもない彼女はアメリカ大陸を旅しながら

RTR(Rubbur Tramprendezvous)を目指します。

RTRとは車上生活者のオフ会?ミーティングのようなもの、「RubberTramp」とは

革靴を履いて放浪する者の意味でRubber 車のタイヤはゴム製なので)車上放浪者の意、

rendezvousはランデブーのこと。そのミーティングは毎年場所を変えて開催され、

一年に一度車上生活者達の意見交換や有益な情報、例えばどこで期間労働者を受け入れているか、

警察に尋問されずに車中泊するか(ほとんどの州ではRVパーク以外では車中泊は禁止されています。

僕もアメリカ在住時代、ニューヨークからフロリダキーウェストまで車で旅をした時、

二匹の大型犬と一緒だった為、モーテルやホテルに断られる事が多くモールのパーキングや

国立公園の駐車スペースで車中泊をしようとすると、すぐ警察やガードが注意に来ました、

お国柄と違うような気もしますが、実は安全上の観点からだったりするので明るいうちに、

その駐車場の管理者や所有者に説明してお願いすると、大体は「Welcome! be careful!」で

笑って許可をくれます。しかも夜中に見廻りしてくれたり、ビールを差し入れてくれたり、

困って居る者には本当に親切でした。)

彼女、ファーンはそのRTRで色々な理由から車上生活をしている人達と交流を持ちます。

そして自分自身を見つめ「Nomad」を自覚していくのです。そこには、大きな不安に

押し潰されそうになりながらも自分の為の時間を持ち、自然の美しさ厳しさを

鉄のドア一枚隔てた環境で感じ、最低限の経済活動の為に過酷な労動によって身体に

鞭うつ高齢者の姿が切なくも美しく描かれています。

「人間の尊厳と生きることの過酷さ」をアメリカ大陸の広大な国土と美しい自然の中で

描かれています。

映画の中盤に姉の家に訪れて何不十分なく暮らす街の人と姉の夫との会話の中に

一般的な家に住み生活を維持して行く事の大変さを呟く彼を見て、経済的に囚われて

生活していく事も又大きな不安を抱えている事を、そして、自分もエンパイアの

あの街で夫に先立たれ暗雲たる自分の人生の先行きを思い出したのです。

 

「NOMADLAND」主演のフランシス・ルイーズ・マクドーマンドは、

「ファーゴ」でも主演を演じ神がかりな演技で有名ですが、この作品では彼女と、

もう一人、デイビッド ストラーザン以外は全て実在の車上生活者で実名で出演しています。

マクマードンもまるで実在の車上生活者のようで、演技とはとても思えない、

彼らの心の傷と心の優しさそして厳しい現実を喘ぐように生きていく切ない

美しさに魅了された映画でした。

寒い日は家でゆっくりと映画を観るのもいいですね

 

最後になぜこのブログでご紹介しようと思ったのは、以前もブログ記事にて書きました、

「Tiny House Movement」

記事:「気候変動」と「TINY HOUSE MOVEMENT」

でもお伝えしましたが、我々日常の生活の中に、常に大きな不安がある事を

認識しなければならないということです。

家や土地を購入するということは、そのリスクや経済的負荷も

自身の人生設計を精査した上で決断して頂きたいと云う事です、

現在の経済バブルの様な状態は長くは続かないのです。

何事も勢いで判断する時代ではないはず。

都市部に居住し続けるリスク、地方へ移住するリスク、

あらゆる判断はリスクを分析した上でヘッジをとって頂きたいです。

雪が降った朝は森歩きも楽しい、家の前の森

 

長々とお付き合いありがとうございました、そんな私が八ヶ岳山麓生活の日々を

インスタグラムで紹介しています。ご興味がございましたら、

チェックしてみてください。

www.instagram.com/yatsugatake_foot になります。

よろしくお願いいたします。

それではご案内でお待ちしております。

 

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