「伊豆半島ジオパーク」⑥西伊豆エリア・三四郎島の海の道「トンボロ」!

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こんにちは、静岡担当岩本です。「伊豆半島ジオパーク」シリーズも6回目となりました。今回は、

先日、西伊豆堂ヶ島に行った際、堂ヶ島海岸の一部、瀬浜海岸と三四郎島の間に現れる「トンボロ現象」を見ましたので紹介したいと思います。

まず、おさらいですが伊豆半島の成り立ちについて簡単にもう一度お伝えします。

トンボロ現象もその成り立ちに深い関係があるんです。

【《成り立ち》伊豆半島は今では日本列島の一部ですが、大昔(約2000万年前)は、なんと硫黄島付近に浮かぶ火山島でした。伊豆半島が乗っているフィリピン海プレートは気の遠くなるような長い年月かけ、プレートの上の火山や海底火山と共に北に移動し、日本列島に衝突して、陸地同志が海を埋め、約60万年前現在のような伊豆半島の原型ができました。】

 

トンボロ現象とは?

瀬浜海岸から沖合200mほどのところにある、四つの島(象島・中ノ島・沖ノ島・高島)まで干潮時になると歩いて渡れる現象のことです。四つの島は見る角度によって三つにも四つにも見えることから「三四郎島」と呼ばれています。

また、源氏の武者、三四郎が中ノ島に隠れ住み、彼と恋に落ちた小雪が引き潮の時の数時間逢いに行ったという伝説も残っています。

その為、三四郎島=トンボロが有名になりました。

普通なら、いくら干潮時でも陸続きになるほどそこだけ浅いのはおかしいと思いませんか?これは、まだ、伊豆ができる遥か昔にさかのぼります。

かつての海底火山の地下にあったマグマの通り道の名残りと云われています。その関係でトンボロのできる位置に両際から海流が流れて石が運ばれ浅瀬になったようです。

なぜジオサイト〈ジオパーク:地球の活動(噴火など)の痕跡がみられる場所〉なのか?

三四郎島はマグマが冷えて固まる際に収縮してできた「柱状節理」が見事な島なのです。一番手前の大きな島は象島ですが

堂ヶ島の洞窟巡りで遊覧船で船上から見た象島の写真と、説明が前回のブログにあります。

以下、ブログの一部

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

島が見えてきました。カメラを変えたのでなんか映りが違いますね。マグマが冷えて固まるときにできる「柱状節理」の模様が見事に象の形になっています。

すぐにわかるのが鼻のところですね。しわのところまでそっくりです。耳や目、足、膚感など見れば見るほど象の形です。

尻尾のところが「トンボロ」に繋がります。

ここまで

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

このように象島とトンボロは繋がっているのです。

このトンボロは、いつ行っても見られるわけではありません。

いつ見れるのか?規模は?

1.見頃は一年の内で2月~10月中旬〈最も良いのは3月~9月〉

2. 干潮時で潮位が50㎝以下の時に現れる

3.干潮時の前後2時間位は見れるが、潮位が0以下の時や大潮の時などはもっと長い時間見ることができる。

4.幅30m~50m位で長さは200m位ある。

5. トンボロの道はほとんどが石で水場に残された会やヤドカリなどを見ることができる。島と島の間の「潮だまり」は磯遊びが絶好の場所になる。

この日は潮位が-5㎝・絶好なトンボロ日和・早速行ってみました。

干潮が12:22、遊覧船の乗船時間が14:00で、15分前に集合、遊覧船駐車場からは徒歩15分はかかるとの事。現在時間12:10位だったでしょうか。もうトンボロは始まっています!あまり時間に余裕がないので小走りで行くことに・・・・

道路からトンボロの全景が見えます。結構潮が引けてますね。ここから見ると島が一つに見えます。(手前の象島だけが見えます)

10分位歩くと堂ヶ島温泉ホテルのところに看板がありました。ここにも駐車場があった!ここに入れれば歩かずに済んだ!下調べ不足ですね。

案内の看板です。この先を海岸の方へ降りていきます。5分程歩きます。

道が開けて瀬浜海岸に着きました。瀬浜海岸のところの案内図です。遊覧船乗り場の駐車場から現在地まで、結構ありました!

瀬浜海岸は砂浜がなくすべて石ころの海岸です。大小の石ころで歩きにくく運動靴で来てよかった!結構サンダルの人もいて大変そうでした。

もうかなり干上がったトンボロが見えます。不思議な海の道です。緑色の海藻苔のところ辺りが海岸と海との境になります。

足元の海水が溜まっているところには小さな貝がいました。象島と中ノ島の間の潮だまりにはイソギンチャクなどもいるそうです。小さな水槽を持っている親子がたくさんいました。

150m位来たところで海岸の方を振り返ってみました。

遊覧船の乗船時間が迫っていたので三四郎島のところまでは行かずに戻りました。

この後、堂ヶ島・天窓洞めぐりの遊覧船に乗ったのですが、その時の様子はブログでご覧ください。

「伊豆半島ジオパーク」⑤西伊豆エリア・堂ヶ島・天窓洞「神秘の青の洞窟」に感動!

船上からトンボロが見えました!アングルが違うと面白い写真になりました。

左が三四郎島です。だいぶトンボロも狭くなって来たようです。

船上から撮るとこんな感じになります。

海岸方向です。海の道の感じがしますね。どうでしょうか?

いつかは見たいと思っていた「トンボロ」を今回見れて良かったです。時間に余裕があれば三四郎島の方まで行って別のアングルから見てみたいと思いました。

伊豆半島がジオパークに認定された事により、伊豆の成り立ちなど知った上でみるとより身近に感じられました。

帰りがけに、道路から見てみました。最初に見た時より2時間近く経っていましたがまだ、残っていました。上の写真と比べてください!

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投稿者プロフィール

岩本和彦
静岡エリアの現地案内スタッフ。
建設・不動産業界一筋30有余、多くのお客様・関係者様の助力をいただき、今日に至っております。
現在もなお昔からのお客様に可愛がっていただいております。
今後も生涯に渡り、縁ある方を大切に、持てる力を発揮して参りたいと思います。

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