🍏信州 フルーツ王国の秋🍎

安曇野・白馬の情報

みなさま、こんにちは。

今年の秋は台風や長雨が続いて、災害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。

農林水産省によりますと、台風15号、19号による農林水産関係の被害額は全国で1700億円を超え、その後の大雨でさらに増すとのニュースが報じられています。

長野県でも11月に収穫期を迎えようとしていたリンゴなどの畑が広がる千曲川河川敷の被害は甚大で、果樹が浸水し、樹木が泥に覆われたり、落果したりと、壊滅的になっていて、これまで手塩にかけて育てられてきた農家の方々の思いを想うと胸が痛いです。

 

信州のりんごおいしいですよね。

「長野のリンゴを食べたら他のは食べられねえよ。」

関東に住むおじいちゃんが私の顔を見るといつもいうのがこのセリフ。

シャキッと歯ごたえがよく、甘みも酸味もバランスよく、ジューシーで香りも良い!

一度食べられたらその違いは明確に感じられることと思います。

 

美味しいリンゴを生産するためには下記の三つの気候条件が必要なのだそうです。

➊冷涼な地域であること

❷年降水量が少な目であること

❸昼夜の温度差が大きいこと

(りんご大学 https://www.ringodaigaku.com/study/study02.html)を参照させていただきました。)

長野県のリンゴは上記の三つを満たしているため、美味しいのだそうです。

 

さまざまなフルーツが豊富に育てられている信州ですが、リンゴ一つあげても長野県には本当に沢山の種類があるので今回は長野県の豊富な美味しい果物たちをご紹介したいと思います。

 

これからご紹介するリンゴたちはまさに今松本平でよく出回っている品種たちです。

スーパーなどではここまでの品揃えはないかもしれませんが産直市場などに立ち寄れば出会うことができます。お手軽価格で、家内消費にちょうどよいくらいの量で販売してくださっていますし、御使い物用の箱詰めも用意されていますので、まずは行く前に品種についての豆知識を頭に入れてさらにお買い物を楽しんでみてくださいね。

 

🍎リンゴ🍎

シナノスイート

「シナノスイート」は、「ふじ」と「つがる」を交雑して、長野県果樹試験場が育成したりんごです。

交雑を開始したのは1978年(昭和53年)で、1993年(平成5年)に育成を完了し、1996年(平成8年)に品種登録されました。正式名称はシナノスイートですが、店頭では「シナノスウィート」と表記されることもあります。

シナノスイートは大きさが300~400gくらいで、果皮はきれいな赤色です。甘味の中にほどよい酸味があり、果肉はやややわらかめで多汁。香りがよく風味豊かです。成熟期は10月中旬頃で、11月頃まで出回ります。

「シナノ」シリーズのりんごには、ほかに「シナノドルチェ」や「シナノゴールド」「シナノレッド」「シナノピッコロ」などがあります。

シナノスイートは色づきがよいほうなので、なるべく果皮が赤く染まっているものがおすすめです。お尻の部分が緑色のものは少し未熟なので、なるべく黄みがかっているものを選びましょう。

また表面がベタベタしていることがありますが、シナノスイートは熟すと表面がろう物質でベタベタしやすい品種です。熟していて甘いという目安なので安心してください。

シナノスイートは大玉ですが、同じサイズなら重みのあるほうが果汁を多く含みます。果皮に張りがあって、重さを感じるものがよいでしょう。

 

秋映

これを「しゅうえい」と呼んでいる友人がいて話が噛み合わず、ようやくわかって大笑い笑したことがありますが、「あきばえ」と読みます。

「秋映(あきばえ)」は長野県生まれのりんごで、皮が濃い紅色をしているのが特徴です。1981年(昭和56年)に「千秋」と「つがる」を交配して育成し、1993年(平成5年)に品種登録しています。

大きさは300~350g前後で、果肉はややかため。甘味と酸味が調和していて、果汁が多く香りもよいです。

果皮の色は栽培地域や収穫時期によって差があり、色が濃いものは完熟すると黒っぽい紅色になります。また果皮には黄色い果点があり、軸の周辺には薄茶色のサビが見られることもあります。

ちなみに秋映は、「シナノスイート」「シナノゴールド」とともに長野県の「りんご3兄弟」ともいわれています。

秋映は一般的なりんごに比べると、果皮の色がとても濃い品種です。黒みがかった赤いものは、熟していて甘くなっています。なお、色はシーズン序盤よりも、盛りのほうが黒っぽいものが多いようです。

果皮に張りがあるか、持ったときに重量感があるかどうかもチェックしましょう。軸の周りに薄茶色のサビが見られるものもありますが、味に影響はありません。

秋映は日持ちがよいほうですが、時間が経つと酸味が抜けたり、やわらかくなって食感が悪くなることがあるので、なるべく早く食べることをおすすめします。

皮をむいて食べることが多いかもしれませんが、皮の部分には食物繊維やポリフェノールが含まれているので、なるべく皮ごと食べるとよいでしょう。

食味が落ちてしまった場合は、ジャムやコンポート、スムージーなどに加工するのがおすすめ。ジャムは保存期間が長く、トーストやヨーグルトなどで楽しめます。コンポートはそのままデザートとして食べるほか、アップルパイやタルトなどに使ってもよいでしょう。生食とは違う風味が楽しめます。

シナノゴールド

「シナノゴールド」は長野県生まれの黄色いりんごで、親は「ゴールデン・デリシャス」と「千秋」です。長野県果樹試験場が1983年(昭和58年)に交雑をして育成し、1999年(平成11年)に品種登録しました。

果皮はきれいな黄色で、表面の果点(点々)がやや目立つものもあります。また、果皮の一部がうっすらと赤く染まることもあります。

甘味が強くてほどよい酸味もあり、甘酸のバランスが良い品種です。香りもよくジューシーで、風味豊かな味わいです。また、シナノゴールドは貯蔵性にも優れていて、翌年の初夏頃まで店頭に並びます。

長野県で誕生した「シナノ」シリーズの仲間には、ほかに「シナノスイート」や「シナノピッコロ」「シナノドルチェ」などがあります。

シナノゴールドは完熟すると黄色くなるので、緑がかったものよりは黄色のものがおすすめです。軸周辺に薄茶色のサビが見られるものもありますが、完熟していれば甘味が十分にあるので、気にしなくて大丈夫でしょう。

果汁が豊富なものは持ったときに重量感があります。同じサイズなら重さを感じるほうを選びましょう。

 

紅玉

「紅玉(こうぎょく)」は、アメリカのニューヨーク州にある農園で1800年頃に発見されたりんごなのだそうあです。アメリカでは「ジョナサン」と名付けられていて、「エソパス・スピッツェンブルグ」というりんごの実生であるといわれています。

日本には1871年(明治4年)に北海道開拓使によって導入されたそうです。

紅玉は果皮が真っ赤に染まり、サイズは180~200gと小玉で、酸味が強いのが特徴です。香りもよく、生のまま食べると甘酸っぱくて濃厚な味わいが楽しめます。

また紅玉は調理・加工に適していて、お菓子作りなどによく利用されます。

ちなみに紅玉は親としても優れていて、「ジョナゴールド」や「つがる」「ひめかみ」「あかね」など多くの品種を誕生させています。

紅玉は果皮が真っ赤に染まるりんごなので、全体がしっかり着色しているものを選びましょう。紅玉はもともとサイズが小さめなので、小玉でも気にする必要はありません。

また果皮に張りがあるか、持ったときに重さを感じるかどうかもポイントです。重量感があるものは果汁を多く含んでいます。

紅玉はあまり日持ちがよくないので、冷蔵庫または温度の低い冷暗所で保存し、なるべく早く食べるようにしましょう。保存する際は、乾燥しないように新聞紙などで包んでからポリ袋に入れておきます。

数が多い場合は、面倒ですが1個ずつ新聞紙で包むのがおすすめです。紅玉は成長を促すエチレンの量が多めなので、こうすることでお互いのエチレンにより鮮度低下を抑えられます。

「紅玉じゃないとダメなのよ」

ー皆さんもアップルパイやジャム、タルトなどをよく作られる方がよくこう仰ってらっしゃるのを聞かれたことがあるかもしれません。酸味が際立っているため調理にはうってつけのリンゴなのです。

ジャムにする場合はレモン汁をそれほど使わなくても深みのある味になります。また、焼きりんごにしてシナモンをかけて食べてもおいしいですよ。

酸味好きな人は、ぜひ紅玉を生で味わってください。完熟紅玉は果汁も多く、爽快な甘酸っぱさが楽しめます。真っ赤な皮には栄養もあるので、できれば皮ごと食べるとよいでしょう。

紅玉は酸味が強く、調理・加工用としての需要が高い品種です。加熱することで甘味と風味が増し、また煮崩れしにくいためアップルパイやタルトに最適なのです。紅玉の特徴である酸味がお菓子の味を引き立てます。ほかの生食用りんごではなかなか出せないバランスのとれた味に仕上がります。

紅玉の収穫時期は10月頃で、多く出回るのは12月頃まで。貯蔵されたものは翌年の春過ぎまで流通します。

 

新世界

新世界は「あかぎ」と「ふじ」を掛け合わせて、1971年に群馬園芸試験場で産まれました。深紅といってもいいような濃い赤色が見た目にも鮮やかです。時期によってはしっかりと蜜が入る種類で、甘さはもちろんリッチな味わいです。10月中旬から10月下旬が食べごろ。と言われています。

きれいな深紅の果皮と強い甘み、蜜入りの良さが特徴の品種です。風味の良いリッチな甘さのなかにもコクがあり、ほどよい酸味も感じられます。品種特性として「ツル割れ」が起こりやすいため、栽培する人が減ってきている品種です。蜜が入りやすい品種ですが、入り具合は年の天候に左右されるそうです。

 

とき

「トキ」は、青森県のりんご育種家である土岐(とき)傳四郎氏が育成したりんごです。時という名前は、育成者の名前が由来なのだそうです。

品種登録されたのは2004年(平成16年)。登録時は交配親が「王林」×「紅月」でしたが、のちの遺伝子解析によると、花粉親は紅月ではなく「ふじ」の可能性が高いということです。

トキは果皮が黄色~薄い黄緑色で、表面の一部が薄い赤色に染まることもあります。サイズは300~350gほどの中玉で、強い甘味の中にやさしい酸味があり、果汁が豊富でシャキシャキとした歯触り。王林に似たさわやかな芳香があり、食味の優れたりんごです。

トキは黄色いりんごですが、出始めの頃は黄緑色っぽいものもあります。酸味が少ないほうがよければ、なるべく黄色いものを選ぶとよいです。

また果皮に張りがあるか、持ったときにしっかり重みを感じるかも要チェックです。重量感のあるものは果汁を多く含んでいてみずみずしい食感が楽しめます。

新聞紙などで包んでからポリ袋に入れ、温度の低い冷暗所または冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。数がたくさんある場合は、少し面倒ですが1玉ずつ新聞紙で包んでおくことをおすすめします。

トキは日持ちがよいほうですが、本来のおいしさを味わうなら、なるべく早く食べましょう。乾燥していたり温度の高い場所に置いておくと鮮度の低下が早まるので注意してください。

皮ごと食べたほうが多くの栄養を摂取できます。トキは皮が黄色いですが、赤いりんご同様に皮の部分にポリフェノールや食物繊維が含まれています。

鮮度が落ちてしまった場合は、ほかの果物などと一緒にスムージーにしたり、砂糖を加えて煮込んでジャムやコンポートにするとよいでしょう。ジャムは長期保存ができ、コンポートはアップルパイやタルトなどにも利用できます。

しなのほっぺ

シナノホッペは長野県果樹試験場において1987(昭和62)年に「あかね」に「ふじ」を交配して得た実生から選抜、育成されたリンゴで、2011(平成23)年に登録出願、2013(平成25)年に品種登録されています。

 長野県オリジナル品種としては最も新しい品種で、濃赤色で甘い品種です。

 シナノホッペの果実の形は扁円形で大きさは300g程。果皮の色は全体に赤く色づきやすく、環境によって赤黒く感じるほどほく色づきます。

 果肉は硬めで、糖度は15~16度程まで上がり酸度は0.3~0.4度と低いため甘味が強く感じられるタイプです。また、フジと同じように蜜が入ることも多いのが特徴です。

外見は写真の通り真紅の赤さです。蜜が入っているものとないものがあるようです。食感はやや硬めで香りが良く、酸味もしっかりとあり、甘みと酸味のバランスもとてもよいです。

 最近では甘さが多くの方に求められていて甘さに特化した品種が売れるという傾向が強まってきているかもしれませんが、シナノホッペは特有の香りの強さと、甘味に対してそれを支える酸味のバランスがよい品種です。

 シナノホッペは長野県オリジナル品種なので、現在は長野県でのみ栽培されています。まだ比較的新しい品種です。

 長野県内の農園ではシナノホッペの栽培面積が増えてきているようなので、今後樹が成長するにしたがい生産量が増え、身近なスーパーなどにもたくさん並ぶようになるとそうです。楽しみですね。

 シナノホッペは晩生種で、成熟期は育成地である長野県須坂市で10月下旬から11月上旬とされています。沢山出回るのは11月中旬から1月頃にかけてで、その時期が旬といえます。

(上記の情報は

https://www.kudamononavi.com/zukan/apple.htm

https://www.nn.zennoh.or.jp/products/fruits/more/apple/

http://www.yamashita-fruit.com/fruits/apple/

http://futaba-fruits.jp/1day1fruit/2011/11/post-35.html

を参照させていただきました。)

 

シナノゴールド、シナノドルチェ、シナノレッド、シナノピッコロ、シナノプッチ、シナノリップと、まだまだ品種はつきません。

これからの季節待ちに待った旬の時期を迎えますので、ぜひ信州のりんご産地や産直市場巡りなどに出かけてみてはいかがでしょうか?

台風で打撃を受けた農家さんたちの応援にもなるかもしれません。

それでは今日はこれまで。

お読みいただきありがとうございます。

秋の実りを沢山味わってきたる冬に備えて参りましょう!

 

高力のりこ

 

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投稿者プロフィール

高力のりこ
松本、安曇野地域の現地スタッフです。
日々の暮らし、出逢いを丁寧に。
出逢いを繋ぐお手伝いができれば幸せです。

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