こんにちは!富士五湖現地スタッフの富士まりもんです。
ようやく梅雨明けしましたね!
去年は6月中に梅雨明けしましたが、今年は8月まで明けないのかと心配しました。
日本でここだけ!の体験ができるスポットへ
7月のある日曜日、山梨県都留市にある県立リニア見学センターへ行ってきました!
夏休み前にもかかわらず、館内はたくさんの親子連れで賑わっていました。
場所は市街地から離れた山際の場所にあり、高速道路からはよく見えるんですが、普段ならあまり足を踏み入れない場所です。
この先を登ったところに一般駐車場があり、見学センターへは駐車場から歩いて下ってこなければなりません。
この看板のところから入り口へ向かいますが、さらに登って行くことになります。
道路の上が実験線で、はるか向こうが都留市街地です。
小山を登ってようやく到着と思いきや、こちらは見学センターではなく、「わくわくやまなし館」という山梨のお土産などを販売している物産館でした・・・。
ようやく見学センター入り口へ到着!
「どきどきリニア館」(このネーミングどうなんでしょうか?)
「どきどきリニア館」への入場は有料ですが、ここまで来て見ないで帰る人はまず絶対いないと思います。
リニアモーターカーについての様々な知識や情報が展示されていて、大人でもかなり楽しめる施設になっているのでオススメです。のみならず、うまくいけば実験線の走行が見られるかもしれません?
◉利用料金
一般・大学生/420円
高校生/310円
中学生・小学生/200円
◉開館時間
9:00~17:00(入館は16:30まで)
◉休館日
毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌火曜日)(火曜日が祝日の場合は開館)
祝日の翌日(祝日の翌日が金・土・日の場合は開館)
年末年始(12/29~1/3)
リニアの歴史
山梨県都留市でリニア実験線の走行試験がスタートしたのは、今から22年前の1997年4月のことです。
そもそもこのリニアというのは、新幹線の次世代超高速鉄道として、東京-大阪1時間(!)を目指し、1960年代にリニアモーター推進浮上式鉄道の研究がスタートしたのです。もう半世紀以上前に研究が始まっていたんですね。
1973年には中央新幹線の基本計画が決定され、東京都を起点とし終点は大阪市。主な通過地は甲府市付近〜名古屋市付近〜奈良市附近という構想でした。
その後、1977年に宮崎県日向市に「浮上式鉄道宮崎実験センター」(宮崎実験線)が開設され、1979年最初の実験車両ML-500において無人走行での世界最高速度517km/hを記録しました。
上の試験車両は宮崎実験線の前、国鉄・鉄道技術研究所(現:(公財)鉄道総合技術研究所)で研究が行われていた時代の模型で、初めて浮上走行に成功したML-100です。レトロフューチャーなフォルムがかわいいです!
山梨リニア実験線では、1998年5月17日に初の試乗会を開催。1999年4月14日には有人・積車状態で最高速度552km/hを記録し、1997年12月に達成した有人・無人の最高速度記録を更新しました。
その後も数々の実験を積み重ね、実験線も総延長42.8kmに延伸(笛吹市境川町~上野原市秋山)され、営業線を見据えた新型車両「L0(エル・ゼロ)系」での走行試験が続いています。
リニア中央新幹線とは?
リニア中央新幹線は時速500km、新幹線の約2倍の速さで山梨と東京を約20分、東京と大阪もわずか1時間ほどで結ぶ世界最速の新幹線です。
JR東海は2010年4月、リニア中央新幹線を2027年に東京都-名古屋市間で営業運転を開始する方針を発表し、山梨県にあるリニア実験線において実用化を見据えた様々な試験を行っています。
あと8年ですよ?さすがにそれは無理じゃ・・・??(笑)
見学センターではご覧のようなジオラマを使い、リニア中央新幹線が走る未来の山梨の姿を描いています。
しかし山梨と東京が約20分となると、都内の通勤時間を考えるとむしろこっちの方が早い!という感じですよね。気になるのは乗車料金ですが、リニア新幹線通勤が可能となれば山梨は驚くほど変貌するんでしょうね。もしかしたら、ジオラマをはるかに超えた想像を絶する風景が広がっているかもしれません。。。。
東京の始発駅は日本マウントも近い品川ですよ!
富士五湖エリアはリニア予定駅までどう見ても一時間以上かかるので、利用する可能性は低いかもしれません。でも、富士まりもんも生きているうちにリニア中央新幹線に乗ってみたいと思います〜(笑)。
リニア体験!家族で楽しめる見学センター
リニアモータカーの仕組みなどの説明がいろいろ展示されています。
実際にミニチュアのリニアを浮かせてみたり、なぜ推進力が得られるのかといったことを丁寧に解説しています(でも難しくてよくわかりません・・・)。
2003年に最高速度581km/hを記録した試験車両(MLX01-2)の実物が展示されています。車内にも入ってみることができます。
実験車両(MLX01-2)車内の様子。新幹線とあまり変わらない感じですね。
車内に置いてあるQ&Aプレート。
展示車両前では記念撮影するファミリーが行列してました。
車掌さんの帽子をかぶって、気分ですね!
磁力浮上、磁力走行を体験できるミニリニアカーは、ご覧の行列!20分待っても乗りたい年齢ではない富士まりもん・・。
でも、看板に小さく「おとなの方大歓迎」という文字が・・・・(笑)。
3階にはリニアシアターがあり、時速500㎞の走行を映像と振動で体感できるシアターとなっています。
振動というのは、リニアが加速していく映像に合わせてフロアが少し振動するという程度です。もっとすごい臨場感を期待していたので、ちょっと残念でしたね。
このシアターは、毎時0分・12分・24分・36分・48分より8分間の上映スケジュールなので、いつ行っても適当に見ることができます。
こちらは見学ラウンジです。一部に飲食可能な休憩スペースや自動販売機(飲み物、軽食、アイスクリーム)があります。
ここは全長約40メートルにわたり、超電導リニアの走行試験の様子をみることができます!・・・が、そういうシーンに出くわす人はラッキーな方だと思われます。
ちなみに富士まりもんが訪れた日曜日は、
「走行試験のない日」!
そうだったのか!てっきり毎日走っているものと思っていた富士まりもん・・・・
ホームページを見ると、
リニア走行試験の運転予定は、通常毎週金曜日夕方に翌週土曜日までの予定が発表となります。
なお走行試験の為、センター前を通過する時刻等詳細についての発表はございませんのでご了承下さい。
走行試験の日程については現時点における予定であり、試験の都合等により変更される可能性があります。走行予定の変更に関する損害等については、当方は責任を負いません。
せっかくの日曜日だからとか夏休みの子供を連れてわざわざ来たんだから、絶対走行試験してね!というような、わがままなお願いは無理ということですね(笑)。
あくまでもここは研究のための実験線ですから、そりゃそうですよね。
見学ラウンジからは、たれ込める梅雨空と雲に覆われた山々の風景が見えただけでございます(涙)。
ドキドキする未来へ!
最後は最初に見た「わくわくやまなし館」という山梨のお土産など販売している物産館へ・・・。一応2階3階には山梨の観光情報コーナーやリニアの展望台があるようです。
見学センターでリニア走行実験の様子は見られませんでしたが、新しい超電導リニアの技術やリニア中央新幹線の構想、そしてリニア開発の歴史などが学べて大変勉強になりました!
遠い先の話と思っていたリニアがそう遠くない未来に営業運転されるというのは、とても楽しみです!「どきどきリニア館」のネーミングがどうなのか疑問でしたが、ある意味、この未来はドキドキする未来ですね。
以上、富士まりもんでした。
0120-404-432
(フリーアクセス、携帯・PHSからも通話可能です)
営業時間
月~金曜日 9:00~19:00
土曜日、日曜日、祝日 10:00~18:00
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