紅葉と文学に親しむ秋到来!【後編】三島由紀夫の文学に触れ夕焼けの渚を逍遥

富士五湖・伊東・芦ノ湖の情報

こんにちは!富士五湖現地スタッフの富士まりもんです。
紅葉と文学に親しむ秋到来!の後編です。

【前編】山中湖文学の森に秋を訪ねて

文学の森に点在する5つの文化施設

文学の森の一番奥にあるのがこの二館。「三島由紀夫文学館」「徳富蘇峰館」です。
入口看板にあるハロウィンの飾りが、限りなくこのふたりにそぐわない気がするのは、私だけでしょうか?(笑)

4. 三島由紀夫文学館

「三島由紀夫文学館」は、今年で開館20周年を迎えました。
ここは作家・三島由紀夫の文学館として、1999年(平成11)7月3日にオープンしました。三島の直筆原稿、創作・取材ノート、書簡、絵画、写真資料、著書、研究書、翻訳書、雑誌、映画・演劇資料等を所蔵し、資料の収集、整理、保存に努めています。現在、所蔵資料の一部を展示しています。

三島由紀夫Yukio Mishima(1925〜1970)プロフィール

大正14年1月14日東京生まれ。本名・平岡公威(ひらおか・きみたけ)。
十代初期から小説を書き始め、たぐい稀な才能を発揮。学習院高等科を経て、東大法学部卒業。在学中(昭和19年)、「花ざかりの森」を出版。1948年(昭和23年)に大蔵省を退職し、「仮面の告白」で一躍、文壇の寵児となる。以後、1970年(昭和45年)に自決するまで、現代文学の旗手として、小説、戯曲、評論など多彩な執筆活動を続けた。
代表作に「仮面の告白」「潮騒」「金閣寺」「近代能楽集」「サド侯爵夫人」「太陽と鉄」「豊饒の海」など多数。

(文学の森公園サイトより引用)

エントランスの風景。
展示室内は撮影禁止になっているので、残念ながら写真はありません。

三島由紀夫文学館サイトより引用

現在、開館20周年記念特集展として、「ここで見つかった資料たち」が常設スペースの端っこで開催中です。
開館以来、三島文学の貴重な資料の数々が文学館で整理・研究されてきました。その間に文学館で新たに見つかった資料に光をあてています。
2020年5月10日(日)まで開催予定です。


入館料は写真の通り。隣の徳富蘇峰館との共通チケットになっています。
開館10年くらいまでは単館チケットだったんですがねえ。

ポストカードや単行本・文庫本なども販売されています。

エントランスから中庭に出られます。芝生の庭の真ん中にはアポロンの像。これは、西馬込にあった自宅庭のアポロ像を模したものです。

周囲のドウダンツツジが紅葉し燃える真紅に染まる頃、その中に立つアポロ像には凄まじさを感じます。11月25日の三島の自決を思い出させるのかもしれません。

個人的には、一時間近いムービー「世界の文豪 三島由紀夫」が非常にクオリティが高くオススメです!
第1部「生涯と作品」(30分)、第2部「豊饒の海」(24分)と二部に分かれていて、 展示室奥の映像フロアで繰り返し上映されています。三島文学ファン、特に「豊饒の海」がお好きな方には必見です!

5. 徳富蘇峰館

隣接する徳富蘇峰館
明治から昭和にかけて活躍したジャーナリスト・歴史家・思想家である徳富蘇峰(とくとみそほう・1863~1957)の業績を顕彰・普及させる目的で、1998年(平成10)にオープンしました。
直筆原稿、掛軸、扁額、書簡、絵画、愛用品、肖像写真、著書、研究書、関連雑誌等の資料を所蔵し、約150点の資料を展示しています。徳富蘇峰と言ってもピンとこない方が多いと思いますが、小説家・徳富蘆花の実のお兄さんです。

こちらの一角でも三島のミニ企画展「転生する詩的宇宙」が開催されていました。三島幼少期の絵が展示されていたのですが、どう見ても5歳児が描く絵とは思えないものもあったりして、色々驚きました(笑)。

駐車場も広く、近くには村営キャンプ場もあります。

夕焼けの渚〜紅葉まつり

文学の森散策の後、10月25日から始まった「夕焼けの渚紅葉まつり」会場へ立ち寄ってみました。今年の会場入り口は湖畔へ降りていくコースとなっています。

湖畔に立ち並ぶテントでは軽食や温かい飲み物などの販売ほか、お土産物の売店などもあります。

紅葉まつり会場マップ(山中湖村観光協会サイトより引用)

期間中は16:30~21:00までライトアップも行われています。

徐々に日が暮れていく湖畔を散策します。今日は青空が久しぶりによく見えました。

ライトアップ以外にもあずまやにイルミネーションが飾り付けられていました。
もう少し暗くなるときれいなんですが・・・。

湖畔の紅葉はもう少し先の感じです。
今年の見ごろは11月初旬から中旬にかけてとなりそうですね。

約600メートルの紅葉回廊をライトアップしています。
闇に浮かび上がる紅葉は幻想的なあでやかさです。

過去のライトアップの様子。

この遊歩道沿いの春は桜や新緑が美しく、夏は涼を求めて散策するのに良いですし、秋はこの紅葉ライトアップで楽しめます。

旭日丘には湖畔沿いにたくさんの無料駐車スペースが設けられていますが、この時期は満車になることも多いので、要注意です。

ガマズミ?の赤い実が宝石のようにキラキラと輝いていました。

秋の日は釣瓶落とし。
まもなく夕暮れ時だったのですが、富士山を雲が隠していました。
ちょうど今はダイヤモンド富士の季節。富士山頂に夕日が沈むダイヤモンド富士は、11月中旬まで旭日丘〜平野〜山中の順番に湖畔から見ることができます。

過去に撮影した平野湖畔からのダイヤモンド富士です。
湖面は波があって残念ながらダブルダイヤモンド富士とは呼べなかったのですが、感動的な瞬間でした。

一昨年11月、夕焼けの渚展望台からの写真です。富士山頂に雪が見えません。確か一度冠雪したのが溶けてしまって、11月なのに雪がない富士山という異様な年でした。
ちなみに2016年と2017年は、初冠雪が10月下旬と稀に見る遅い年でもありました。

山中湖観光協会公式サイトより

紅葉が終わると、山中湖では花の都公園を会場に、「イルミネーションファンタジウム~冬の煌めき~」が始まります。

期間:2019年11月23日~2020年1月5日 17:00~21:00
下記日程で花火が打ち上げられます。
2019年11月23日・30日・12月7日・14日・21日・24日
2020年1月1日~4日 20:00~

秋から冬にかけても富士山麓は見どころがいっぱいです。
ぜひ美しい富士山と五つの湖へお越しくださいね!

以上、富士まりもんでした。

【前編】山中湖文学の森に秋を訪ねて

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土曜日、日曜日、祝日 10:00~18:00

投稿者プロフィール

富士まりもん
富士五湖エリアの現地案内スタッフ。
田舎暮らしも、リゾート暮らしもしてみました。 そんな経験も踏まえて、お客様のお役に立ちたいと思います。

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