こんにちは、富士五湖地域案内スタッフのなるたかです。今朝は一面霧のあと、朝日に照らされた雄大な富士山が現れました。手を合わせたくなる荘厳さをいつになっても感じてしまいます。
前回のブログで紹介した山梨県身延のドライブ、主たる目的は・・・木喰上人のちょっと驚く資料展!新聞の記事で一目見て「行く」と即断でした。やはり」自分の興味のあることへはだれしもフットワークが軽い・・
場所は山梨県身延町にある「木喰の里微笑館」。
木喰とはなんだ?
微笑に魅了?
私が以前からとりこになっている木喰上人。わずかながら紹介いたします。
では行ってみましょう!!
<安全は人任せにせず>
Google Map より引用
河口湖から西湖、精進湖、本栖湖と経て目的地に近づきます。道路工事が多く、誘導に従って進んだら反対車線からダンプカーが来てニアミス、前の車はもっとヒヤリとしたと思います。その後の下部へ降りていくつづら折りの道ではいつも以上の安全運転。やはり危ない経験は慎重さにつながりますね。
とそこでナビ通りに進もうとしたら、木喰の里への別ルート看板が!
<脇へそれる>
迷った末こちらへ、これだけはっきり書いてあれば大丈夫。
時間はしっかり用意してきてましたので、喜んで脇道にそれて木喰の里へ第一歩。
しかし一車線の結構な勾配。対向車が来ないことを祈りながら徐行運転。
先ほど坂を大分下りてきて標高も下がり、住んでいる鳴沢村よりもまだ紅葉が残ってました。緑も多い!
はいあともう少し、頑張ります!
向かう先は丸畑という地域、木喰上人の生まれたところです。
間もなく到着するのですが、ここで木喰上人のことを少しだけ。ウィキペディアより
木喰(もくじき 1718年(享保3年)- 1810年7月6日(文化7年6月5日)は、江戸時代後期の仏教行者・仏像彫刻家・歌人。 日本全国におびただしい数の遺品が残る、「木喰仏」(もくじきぶつ)の作者である。生涯に三度改名し、木喰五行上人、木喰明満上人などとも称する。特定の寺院や宗派に属さず、全国を遍歴して修行した仏教者を行者あるいは遊行僧(ゆぎょうそう)などと称したが、木喰はこうした遊行僧の典型であり、日本全国を旅し、訪れた先に一木造の仏像を刻んで奉納した。
とありますが、おそらく多くの人は木喰上人のこうしたバックグラウンドよりも先に、掘った仏像をみて「む・・これは・・」と何かが自分に入ってくるのかと、わたしは勝手に思っています。
<到着!!>
自分たちのほかには一組。ビデオをご覧になっていました。入館料を払い、進みます。写真撮影は禁止。
展示されていたものは、身延町在住の収集家のコレクションが主となっていました。木彫りの仏像だけでなく、生涯をかけての全国行脚、その功績と共に年表も掲示されています。
22歳に出家、45歳に木喰戒を受ける。この木喰戒とは
(1)五穀を断って火食しない
(2)五穀を断ったままで回峯行(かいほうぎょう)
(3)ぼん字の読み書き、解釈(かいしゃく)
(4)石彫(いしぼり)および木彫作法
(5)和歌の作り方、詠(よ)み方
(6)毎日の勤行、作務(さむ)
─を行うことといわれる。 一日一食が基本である。 木喰が、これらの修行をまんべんなく、しかも最終段階までこなし、自らの血肉としたことは、1773(安永2)年2月11日、55歳の春に始まり、92歳の1810(文化7)年に終了する日本回国修行のうちに明示されている。 (山梨日日新聞社「山梨百科事典」より)
とあります。生誕300年ほどの方が、92歳まで生きられたというのは本当にびっくりします。
生誕300年を記念して再現された、甲府の空襲で焼失した子安観音菩薩像がありました。微笑仏といわれるゆえんの表情が目前でみることができ、良かったです。
現在日本に現存している木喰仏は626体、最も多いのが新潟県で282体、山梨は89体。全国各地で仏像を製作し納めた足跡が、よくわかりました。木喰戒にある和歌も多く展示され、新たな一面も知ることができました。
出していただいたお茶を飲みながら、15分ほどの紹介映像を、鑑賞しました。長岡では子供たちが木喰上人の自身像をそり代わりにしたり、引きずって歩いたりと大変身近なおもちゃのように接していたようです。近寄りがたい存在ではなく、彫られていた表情そのままきっと和やかな雰囲気の存在だったのだろうと、登場した金毘羅道の管理者の方はお話しされていました。
<生家の方へ>
微笑館より徒歩5分くらいのところに、木喰上人の生家があるとのことで向かいました。途中永寿庵という五智如来像が保管されていた場所があり、階段を上っていきました。階段というより指がかろうじて乗る坂のようで、ちょっとした筋トレでした。
<昔と変わらない>
木喰上人がいたころと変わらない経験ができたと思えるのは、景色を見た時です。全国を行脚し、高齢なってもどった故郷で90歳を超えても制作活動をした方の生き方にこれからも魅かれ続けます。そんな素敵な場所にすぐ出かけらる山梨、まだまだ魅力あふれる場所がたくさんあるはず。とても楽しみです。
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