皆様、おはようございます、八ヶ岳現地スタッフの山田です。
暦の上では「小雪」を過ぎました、皆様は如何お過ごしでしょうか?
標高の高い八ヶ岳エリアでは、紅葉も終わり、山脈が初冠雪を迎えるころ、
住人にとって冬支度の慌ただしさが始まります。薪ストーブのメンテナンスや
準備した薪の移動や屋根掛け、保存食(干し柿・干し芋)越冬野菜の準備などなど
高原暮らしならでは冬支度、そうそう、私の家では庭の睡蓮やメダカ、金魚の
越冬準備、子供達のスノーブーツの手入れや自転車や単車の屋根掛けに
遊び道具の橇やスキー道具の手入れ等々、冬を待ちわびる一面もあります。
近年の積雪量の増加に伴う、除雪道具(スコップや融雪材)も準備は怠れません。
高原生活者にとって、重要な車は特に入念な準備が必要かと思います。
八ヶ岳エリアで特に標高の高い所で移住や田舎暮らしを考えておられる方の参考に
今日は自動車の冬支度ともいえる、スタッドレスタイヤの交換について、写真と共に
我が家の例をご紹介しようと思います。
都市部ではあまり意識しない、夏タイヤ/冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)について、
この地域では、もちろん徐々に冬型の気候になっていくのですが、この時期になると
気象庁の週間予報で唐突に積雪の予報が出たりします。そして毎年のように、
慌てて、ガソリンスタンドや車のディーラー、カー用品店が冬タイヤ交換で混雑し
最悪断られたり、間に合わないケースもあります。我が家の場合だと車が三台ある為、
全てを外注するとスケジュール管理とコストが大変なので、自分で交換しますが、
清里や大泉にお住まいの方は自分で交換される家庭も結構ある様です。
目次を読む
タイヤの保管について
先ずタイヤの保管ですがタイヤは紫外線により劣化が進むため、
出来るだけ屋内倉庫や建物の影で直射日光が当たらない様に保管します。
外部保管の場合、カバーはブルーシートではだめです。
すぐに劣化してしまいゴミになるので、ポリエステル素材の
UVコートされている物がおすすめです、写真の物ですが使用6年目です。
一番上だけビニールなのは、念のため雨がまわらない様にです。
タイヤ交換に適した場所
交換場所は十分にスペースがあり平坦地で出来ればアスファルトかコンクリート敷の場所が
安全です。タイヤのローテションを考えながらそれぞれに配ります。
交換に必要な道具
先ずジャッキ(車載工具でOK)ジャッキしたに引く鉄板、軍手、ディープソケット、
念の為、パンク修理剤、トルクレンチ、ウレタンマット。
交換手順①ジャッキポイント確認
先ず、車の側面を覗きこんでもらうと、どの車にもジャッキポイントというものがあります。
それぞれ(前・後・左・右)タイヤハウズのそばにあります、詳しくは車の説明書参照。
この車の場合、ノッチが二つありその間がジャッキポイントとして補強された箇所になります。
交換手順②ジャッキアップ
ジャッキの下に鉄板を置きジャッキアップします。
何故ジャッキの下に鉄板を置くかと云うと、ジャッキベースのサイズは7cm×15cm
程度で、そこに車重の四分の一約400kgから500kgかかる為、場所によってはアスファルト
が座屈する可能性を考えてです。安全性を考えて使います。
交換手順③何処までジャッキアップするのか
ジャッキアップしていると、先ず車体が上部に移動していきます、そしてサスペンションが
伸びきった後、タイヤの面がかすかに内側に入る時があります、そこがタイヤを外す
ベストの位置と云えます。くれぐれもジャッキアップしすぎずに、若干タイヤが動く位置で
とどめる方が、タイヤ交換を行い易いのです。
レンチを使ってナットを外していきます。反時計回りにレンチを回すとすぐに緩みますので
全箇所少し緩めてから後は手で外すと作業効率がいいです。
如何でしたか、意外簡単でしょう?皆様もぜひトライしてみてください。
「自分でタイヤ交換」をお勧めするポイントの一つ、ブレーキディスク・キャリパーの
異常を発見し易いしブレーキパットの残も何気に確認出来るところ、更に汚れがあれば
拭いてください(薬品は使わない事)
更に積雪地帯では融雪剤を使うので、車体底が錆びやすいので異常が無いか確認。
シーズン終わりに車体下を洗浄すると車も長持ちします。
交換手順④スタッドレスタイヤの装着とナット締め
タイヤホイール側のボルト穴と車体側のボルト位置を合わせインサートさせます。
時々入らない時がありますが、慌てずジャッキをさらに上げてみましょう。
今まで使用していたタイヤの空気圧と、スタッドレスタイヤの空気圧の差で
入りにくいことがあります。 私が使用しているホイールはサードパーティー製の
安価な鉄ホイールなので、マルチピッチ(他仕様のホイールにも装着できるような製品)
更にハブ径も違う仕様になっており、他の多くの車にマッチし易いようになっています。
ここでホイールのボルト穴径と車体のボルト径に差がありますが、芯が出るのでしょうか?
実はナットに秘密があります、写真で見て頂くと分かると思いますが、テーパード
されており、ナットを締めあげていくとそれぞれのボルトに芯が合う仕組みになっています。
凄いですね、ちなみにホンダ車はテーパードナットではなくスフィア(球面)になっています
流用される方はご注意ください。
ナットはトルクレンチにより適正トルクで締め上げて完成です。
トルクレンチについて
ホイールのボルトナットは力任せに締めるとボルトネジ山がなめたり、最悪ハブボルトが
せん断してしまいます。なので写真の様な器具を使うのですが、これは特殊な器具ではなく
普通にホームセンターなどで購入できます。
普通車のホイールナットの締めつけトルクは10キロ~12キロになります。考え方は回転
させるナットに1mのレンチを使い10キロの力で回転させる力が10Kgf・ⅿになります。
10Kgf・ⅿは現在100N-ⅿとされています。そのトルクを適正にかけるレンチがトルクレンチです。
締めつけは、ボルト箇所をそれぞれ対角にし十字を描くようにします。ボルト5本のタイプ場合
カゴメの印の様に順番に締めつけを行います。
交換手順⑤ 手順を繰り返し①~④
上記の手順を繰り返し行います。慣れてくれば、タイヤ一箇所10分で50分もあれば完了です。
交換手順⑥ タイヤの適正空気圧のチェック
タイヤ交換が終わった今度は、タイヤの空気圧が適正化どうか見てみましょう、通常自分で
タイヤの空気を入れるインフレーターを持っている方はいないでしょうから、
近くのガソリンスタンドでガソリンを入れるついでに見てもらいましょう。
行きつけのスタンドなら、事情を説明してタイヤホイールナットの増し締めもお願い出来るはず。
もし自走出来ない程空気が抜けている場合、先ほど準備で紹介したパンク修理剤を使ってください。
それ程空気が付けている場合は、間違いなくパンク修理が必要です、専門家に見てもらいましょう。
如何でしたか、意外簡単でしょう?皆様もぜひトライしてみてください。
「自分でタイヤ交換」
をお勧めする理由は、先ほどもお伝えした足回りの異常に気付くこともそうですが、
もし出先で自分の車がパンクした時や、急な積雪に見舞われたときJAFに頼ることになるでしょうが
その場合とてつもない時間待たされますそれは同じ境遇の人が多発生するからです。又自分の車の状況を
を知り、車のメカニズムを知っていれば、今問題になっている、凍結道路でのノーマルタイヤでの走行や
あおり運転の様な無謀な運転も結果を想像できるため控えて、安全運転を心掛けるでしょう。
特にこの地域での冬場の走行はいつも危険をはらんでいます。
例えば雪道でスタックしてしまい脱出する場合。タイヤバルブのこの真ん中のピンを押せば
空気圧を5%ほど抜けば、雪からの脱出が容易になります。
こんなこともタイヤ交換をしていると容易に気付きます。
如何でしたか、八ヶ岳では車も冬支度が必要です。面倒なことも沢山ありますが。
その分充実した日々と自分の逞しさを鍛えてみては? 八ヶ岳は今日もきれいです!
私、現地スタッフ山田が八ヶ岳山麓生活の日々をインスタグラムで紹介しています。
ご興味がございましたら、チェックしてみてください。
www.instagram.com/yatsugatake_foot になります。
よろしくお願いいたします。
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投稿者プロフィール
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10年前に東京から八ヶ岳に移住してきた、三人娘の父。
山の中のギャラリーを運営中。
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