2014.10.15

古民家の再生リフォーム

古民家の古き良き佇まいは、心を和ませてくれます。眺めているだけでも昔の世界にタイムスリップさせてくれます。古民家には独特の魅力がいっぱいです。

そして、最近の傾向として日本文化を次世代に残していかなくてはいけないという責任感を持った人が多くなったように思われます。物を無くすのは簡単ですが、残すという作業は愛情と労力がいりますよね。

古民家も貴重な日本文化がつまった家屋だからこそ、愛情と労力をかけた古民家再生リフォームが注目をあびるのではないでしょうか。

古民家再生リフォームには大きく分けて、現地で古民家をリフォームする場合と都市部などに移築して再生リフォームする場合の２つがあります。古民家の状態や、古民家をどう活用したいかによって再生リフォームの手法は変わります。

今までであれば、古民家を壊し新しい家に建て替えるケースも多々ありました。最近では、古民家の良さを残しながら現代の快適な生活スタイルに合うようにリフォームする方も多くなっているようです。断熱リフォームや最新のシステムキッチンなどの新素材を導入し新しい空間に再生する方もいらっしゃいます。長く住む家ですから、快適さを必要とするのでしょうね。

気に入った古民家を都市部など、他の場所に移す事もできます。移築再生リフォームと言われ、古民家をどこまで再現するかは建築プラン次第です。古民家の保存が目的であれば忠実な完全移築リフォームになりますし、黒光りした大黒柱や梁など古民家の良質な部材のみの移築であれば部分移築リフォームになります。ご実家の古民家一部を今、お住まいの場所に部分移築するのも素敵ではないでしょうか。家屋が消滅しないで、部分的にだけでも自分の生まれ育った家の一部が次世代へ繋がっていく、親から子へ、子から孫へと。

今後、過疎化や人口も減り空きの古民家が益々増えます。だからこそ、古民家を再生リフォームし現代の人達に魅力的に映るように手をかける必要があるのではないでしょうか。古民家の活用方法を考えながら、ご自分のライフスタイルに合った再生方法が探せると良いですね。