みなさん、こんにちは!富士五湖担当案内スタッフのなるたかです。今回は、知られているようで知られていない、富士桜高原別荘地に住んでいるキツツキについてご案内いたしましょう!
「キツツキ」って何だっけ?
ところでみなさん、「キツツキ、キツツキ」とは言いますが、なぜその様に言うのでしょうか。実はキツツキというのは一般的に広く知られている呼び名で、木をつつく(突く)から木つつき→キツツキという名になったのだそうです。ですが、本当の鳥の名前には「ケラ」という言葉が多く使われています。これはキツツキのことを、古くは「けら」と呼んでいたからなのです。昔ながらの呼び名をこうして残していけるのも、よい日本文化なのでしょうね。
キツツキといえばこの鳥!〈アカゲラ〉
それでは、前置きはこのくらいにして別荘地のキツツキをご紹介していきましょう。まずはこちら、キツツキの代名詞とも言われる「アカゲラ」です。アカゲラの「アカ」は、雄の後頭部が鮮やかな赤色であることに由来しています。クヌギやナラ、シラカバなど背の高い木などに多くいます。
散歩していると、穴だらけになっている木を見かけることがありますが、おそらくアカゲラをはじめとするキツツキにやられたのでしょう。夫婦仲が良く、つがいでいるのをよく目にする鳥です。驚くと「キョッ、キョキョッ」と甲高い鳴き声をあげて逃げていきます。
見つける方法としましては、外でよく耳を澄ましてコーン、コンコン…という木を叩く音を探すことをお勧めします。しかし、よほど近くいるのでないと見つけにくいです。音が近くに聞こえても、とても離れた場所や高い場所にいることが多いのです。
よく似た鳥(亜種)でオオアカゲラやコアカゲラなどがいます。大きさや腹の色などが違うだけなので見分けにくいです。オーストンオオアカゲラという鳥もいて、これは江戸時代にイギリスの貿易商人であったオーストン・アランという人物が、その標本を母国の研究者に渡したことにちなんでつけられた名前だそうです。
小さいけどキツツキです!〈コゲラ〉
続いては、同じキツツキでも全然違うこの鳥、「コゲラ」を紹介します。まず特徴的なのがそのからだの大きさです。スズメぐらいの大きさしかないコゲラは、つがいや家族と共にいることがほとんどです。本来は、山間部から平地にかけての木立で繁殖しますが、最近では東京など都市部の公園や街路樹などでもその姿を見ることがあるらしいです。
ある程度頑丈な枯れ木や生きた木に、毎年巣穴を掘ります。「ギー、ギー」という鳴き声やコンコンコン…という控えめに木を突く音で探しました。
見た目はご覧の通り羽が白黒の横じまで、腹は白っぽく頭部は褐色です。雄雌の違いとしては、見えにくいですが雄の後ろ頭の両側に赤い部分があるそうです。シジュウカラなどと混群をつくることもあります。参考までに、混群という言葉はある種類の鳥(主に小鳥)が別の種類の鳥と一緒に食事をしたり、移動したりする事柄を指すそうです。
本当は珍しい!日本固有種 〈アオゲラ〉
最後にこちら、ここ日本にしかいない「アオゲラ」です。低めの山や平地などに比較的普通に生息しているので、意外と知らないかもしれませんが、一応日本固有種らしいです。鮮やかな碧(あお)の羽に、雄は頭が赤く嘴が黄色っぽいのが特徴です。似たアカゲラより5㎝ほど大きいです。木を突くコーン、コンコンコン…という音はアカゲラのそれとよく似ています。「ピョーピョーピョー」と大きく澄んだ声で鳴きます。鳴いたあといきなり木の上を走りだしたのを見たことがあります。
ちなみにアオゲラは北海道に生息してはいません。が、北海道にはアオゲラとよく似た「ヤマゲラ」というキツツキがいて、色や形はほぼそっくりですが、腹の横斑が無いというたった一つの違いがあるそうです。ほんの少しの見た目の違いで種類が変わる、このようなところも鳥の魅力の一つだと思います。
壁穴の修理
さて、これまでここで見られるキツツキを紹介しました。そこでキツツキは木に穴をあけて巣作りすると書きましたが、実は人の家の壁などにも簡単に穴をあなをあけてしまう困ったさんなのです。屋根があり、なおかつ地面から高さがあるというキツツキにとって理想のポジションらしいのですが、穴がある家はいやですよね。
自分で直す方法もありますが、やはり業者に頼むほうが確実でしょう。信頼でき、料金が安い業者などを自分で探してみてください。放って置くと穴が広がったり、最悪そこから虫や動物が出入りする可能性があります。手遅れになる前に対処しましょう。
ご当地キャラ
長野県北安曇郡小谷村のご当地キャラ「たりたり」は、コゲラがモチーフになっています。黒と白の縞模様に、黄色のくちばしの、とてもかわいらしいキャラクターです。ちなみにこの名前は、小谷(おたり)の「たり」からつけられたそうです。
飼育している場所
本物のキツツキをもっと近くで見たい!という人には、キツツキを飼育している動物園を紹介しましょう。まず旭山動物園がコゲラとアカゲラ、盛岡市動物園がアオゲラ、井の頭自然文化園がコゲラとアオゲラ、おびひろ動物園がアカゲラ、豊橋総合動植物公園がコゲラ、上野動物園がボウシゲラをそれぞれ飼育展示していて、京都市動物園がアオゲラを飼育しているそうです。特に珍しいのは上野動物園のボウシゲラで、なんと体長50㎝、体重350g~500gとキツツキの仲間では世界最大級の大きさだそうです。同じキツツキでも違いがあって意外に面白いです。
省エネ・独特の飛び方
鳥といえば、飛びますよね。いきなり何を言っているんだ、と思う方もいらっしゃると思いますが。その飛び方も必然的に多種多様になります。例えば猛禽類は獲物を逃さないために急降下したり、空中で急反転できるような翼を持っています。渡り鳥なんかは体力を温存しながら長い距離を飛ぶために、大きくて長い翼を持っていたりします。
ではキツツキはというと、木を突くためにしっかりと体を支える必要があるので、脚と尾羽の3点がとても頑丈になっています。このために、地面に垂直な木でも難なく留まることができるみたいです。そして飛ぶときに上がっては下がって、また上がっては下がってというのを繰り返し、まるで水切りの石ような飛び方をします。
これが、何回か羽ばたいて高度を上げ、そのあとに翼をたたんで空気抵抗を最小限にして滑空飛行に移るというサイクルで飛翔に関わるエネルギー消費を抑えるという、キツツキのような小型の鳥の素晴らしい戦略のなのです。確かに、ずっと羽ばたくよりは頭を使った賢い飛び方ですね。さらに飛びながら「キョキョ、キョキョ」「ジィー、ジィー」と鳴くことが多いので、慣れると鳴き声プラス飛び方でキツツキかどうか見分けられるようになります。
おまけ
キツツキは警戒心が強い鳥ですが、近くで観察することもできるかもしれないとても面白い鳥だと思います。また、冬から春先にかけて新しい巣を作るので、木を突く音で探しやすくなります。調べたところ古い巣には他の小鳥や小さい哺乳類などが暮らすこともあるようなので、見つけたときにはそっとしておいてあげてください。また聞いた話ですが、キツツキの巣に息を吹き込んで木屑が舞い上がってしまい、目に入って痛い思いをした人がいたらしいです。くれぐれも注意してください。
終わりに
最後までお読みいただき、ありがとうございます。みなさんの別荘でのお楽しみに、少しでもお役に立てたのなら嬉しいです。ここには他にも春夏秋冬様々な種類の野鳥がいるので、また機会がありましたらご紹介させていただきます。これを読んだのをきっかけに、バードウォッチングを始めてみませんか?
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今日もありがとうございました。
皆さまにとって幸せな1日でありますように
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