紅葉と文学に親しむ秋到来!【前編】山中湖文学の森に秋を訪ねて

富士五湖・伊東・芦ノ湖の情報

こんにちは!富士五湖現地スタッフの富士まりもんです。
先日、10月22日に富士山の初冠雪が見られました。これは平年より22日遅く、去年と比べて26日遅い観測ということです。
秋の台風で気温の高い日が続き、ひょっとして11月まで冠雪しないのでは?と思ったりしましたが、そこはやはり季節の移ろいですね。富士北麓も徐々に秋色に染まってきました。とは言え、例年よりも色づきが遅い気もします。

上の写真は10/23早朝に撮影しました。この日は快晴で雪を戴いた富士山が顔を出していましたが、山中湖全体は放射冷却のせいか靄に包まれていました。おかげで右側に白い虹(とてもに珍しいそうです)が撮影できました!
撮影している最中は全く気付かず、後で見たら、もしかして虹?と調べたところ、同じように白い虹を撮影したという写真がネットにありました。

こちらは11/26朝の富士山です。23日よりやや厚化粧になっていました(笑)。

山中湖文学の森

山中湖文学の森は総面積約26,100坪の広さがあり、松やヒノキ、カラマツ、その他多くの落葉広葉樹の植生、山野草も豊富で、自然観察やバードウォッチングなども楽しめる公園です。
園内には三島由紀夫文学館徳富蘇峰館風生庵蒼生庵情報創造館などの文化施設があり、自然と文学の両方を楽しむことができます。
起伏に富んだ公園内には、山中湖にちなんだ句碑、歌碑が点在し、俳句や短歌愛好家にとっても楽しめる散策コースになっています。
また、木立を縫って散策路が作られていて、家族で楽しめる様々な広場や遊具、池や噴水、渡橋など、森を探索する気分で歩けます。

湖畔沿いにある文学の森看板。ここから散策路がスタートします。

レンガの灯りに火が灯る夜は、一帯の雰囲気がグーンとアップします。

散策路は湖畔から徐々に登っていくのですが、小さな下り坂や小川があったりと変化に富んでいて楽しめます。

あちこちに四阿があり、疲れたら一休みできるのもいいですね。

山中湖にちなんだ句碑、歌碑(レプリカ)が19基点在しています。(富安風生、三浦環、高浜虚子、万葉集、前田夕暮、金子光晴、与謝野晶子、伊藤左千夫、羽田岳水、保坂伸秋、鈴木貞雄)
上の句碑は富安風生「露涼し 朝富士の縞 豪放に」

赤いナナカマドの実が重たげに首を垂れていました。

こちらは「かくれんぼ広場」
遊具や大きなトンネルなどがあり、子供たちが喜びそうな遊び場です。

公園内の標識。迷ったらこれを頼りに歩きましょう〜。

小さな池にかかる「とっこの橋」。周囲の紅葉もまだ始まったばかりですね。

こちらは保坂伸秋の句碑「一天を 占めて富士あり 朝桜」
うーん、いいですね!こうして句碑を探しながら歩く文学散歩も楽しいです。

文学の森に点在する5つの文化施設

立派な門が出てきました!

1. 蒼生庵

「蒼生庵」は、山中湖村から消滅しつつある古民家の保存と活用を図るため、山中湖村平野地区の代表的旧家「旧天野次郎宅」を移築したものです。


築120年以上といわれる富士北麓の典型的農家の主骨組をほぼ再現した建物です。延床面積は139.86平方メートル(約42坪)。入母屋づくりの萱(かや)葺き屋根でしたが、移築時に銅板葺きに改修したようです。
萱葺き屋根は30〜50年ごとの葺き替えが必要だったため、昔は村人総出で共有の山から萱を刈り集めて、葺き替え作業をしていました。 湿気の多い土地柄、床が高く板壁であることも山中湖の古民家の特徴です。

室内には昔の生活の道具が展示されていました。
昔は意外や意外?山中湖での漁業は主要産業だったようです。
村人共有の魚網で漁をしていたという解説がありました。

囲炉裏もありました。日々物件をご案内するお客様には古民家ファンの方が多いのですが、やはり囲炉裏は古民家の魅力のひとつですね。
自在鉤の黒光りする魚。これは魚が水に通じることから火事にならないよう、「火伏せ」のおまじないなのだそうですよ。

「蒼生庵」は民具展示室のほか、陶芸などのクラフト体験学習室として活用されています。

2. 俳句の館「風生庵」

「蒼生庵」のすぐ上にある「風生庵」。山中湖にゆかりのある近代俳句の巨匠・富安風生の自筆色紙や短冊等が展示されている俳句の館です。

「風生庵」は山中湖村平野地区に残る旧家「旧天野傅長宅」を移築しました。この建物も富士北麓の典型的な農家のスタイルを伝えており、築150年以上といわれています。延べ床面積は158.78平方メートル(約48坪)で、入母屋風甲(かぶと)づくりの萱葺き屋根でしたが、移築に際し銅板葺きに改修されました。

ケヤキの大黒柱が黒光りしていて、障子の白とのコントラストが美しいですね。畳、障子、囲炉裏など、古民家の美しさを再認識させてくれます。

室内から外のドウダンつつじの紅葉が鮮やかに見えます。

建物脇には大木をくりぬいて作った丸木舟が・・・。
これで山中湖へ漁に出たのでしょうか?

3. 山中湖情報創造館

赤いレンガの建物は村の図書館「山中湖情報創造館」です。
蔵書はそれほど多くはないですが、Wi-Fiや視聴覚設備などが充実し、村の図書館としては結構先鋭的な活動をしています。
村民はもちろん、別荘利用者や観光客などを問わず誰でも利用可能な公共施設です。
そうそう、図書館職員 Pepperくんもいます(笑)。

図書館と続きの建物ですが、山中尋常高等小学校を移築したものです。
現在は、学習室・研修室として活用されています。暑い夏は避暑を兼ねて山中湖で会議やミーティングっていうのもいいですね。

さて長くなってきたので、一旦ここで章をあらためます。
後半は三島由紀夫文学館から夕焼けの渚への散策レポとなります。

以上、富士まりもんでした。

【後編】三島由紀夫の文学に触れ夕焼けの渚を逍遥

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土曜日、日曜日、祝日 10:00~18:00

投稿者プロフィール

富士まりもん
富士五湖エリアの現地案内スタッフ。
田舎暮らしも、リゾート暮らしもしてみました。 そんな経験も踏まえて、お客様のお役に立ちたいと思います。

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