2019.06.29

今川義元公生誕五百年祭！静岡の新キャラ「今川さん」が汚名返上を誓う！

こんにちは、静岡担当岩本です。今回、今川義元公生誕五百年ということで静岡市では、ご当地キャラ「今川さん」が新デザインになると共に、4月27日から「静岡市文化財資料館」での資料展示や今川氏ゆかりの駿府公園での5月の「今川復権まつり」などのイベントを皮切りに12月15日まで、これまでに知られていなかった今川義元の生涯を展示物やイベントを通して紹介していきます。

皆さんは今川義元と聞くとどんなイメージですか？

良いイメージは持たれないかと思います。桶狭間の戦いでは大軍を率いて攻めながら少勢の織田信長に討たれたひ弱な武将で戦国武将らしくないといわれる人がほとんどではないかと思います。「公家かぶれ」「無能」など、ひどい云われようですよね。とても残念なイメージです。実際、静岡の人にも人気がないのですが、これは後になって作られたイメージなのです！！

「今川さん」誕生！

しかし、当時は戦国大名今川義元は政治力もあり、領地も拡大する実力者であり、今川氏によって駿府が繁栄したことを桶狭間での死をかたることで帳消しになってしまっている事実を、知らない人にも知ってほしいという想い、今川義元の評価を見直してもらいたいという有志の人達がクラウドファンディングで資金を集めてご当地キャラ「今川さん」が誕生しました！涙がなんともいえず可愛いです！

令和元年を「今川復権の年に」！！

2019年は今川義元生誕500年の年でもあり、また、令和元年ということも重なり一気に盛り上がってきました。今川氏の人物像とは・・・

1.　京都の足利将軍の親戚にあたる家柄。領地は三河(愛知)まで勢力があった。桶狭間でも万単位の軍勢を揃えられたのは、公家の家柄もあったが実力もあったことがわかる。

2．今川氏の働きかけにより、「武田信玄」「北条氏康」との間で「三国同盟」を結んだ。

3．父親の氏親が定めた「今川仮名目録」と呼ばれる分国法を修正した。「仮名目録追加」を制定。　蹴鞠ばかりしていたわけではありません。

<※分国法とは一体なんなのか？一言でいえば【戦国大名が作った法律】ただし法の適用範囲は自国の領地内に限られていて、長期的に使われたもののこと>

4.　字もうまく、幼少の頃から寺で勉強し高い教養を身に着けている。

5.　竹千代(徳川家康)を8才から19才まで駿府で義元が育てた。

今川氏は竹千代に冷たく扱っていたという説もありますが、実際には竹千代を大事にしていたという説もある。三河の松平氏に生まれた家康だが松平氏の領地は取り上げなかったことや竹千代に義元の「元」の字を与え、「元信」と名乗らせ、また、今川一族の築山殿を元信の妻にしたことなどがあり、こちらの説の方が本当かと思われます・・・。竹千代はこの大事な時期に今川のもとで学問などを学び教養を身に着けたと云われていることから家康を育てたといっても過言ではないのです。

さて、今川氏の人となりを勉強したところで駿府公園内の「巽櫓」の展示を見に行きます。

まず、駿府公園の外堀です。正面に見えるのが「たつみやぐら・巽櫓」です。復元されたもので、館内は駿府城の資料館になっています。