
イネの黄金色の穂
群馬県在住ブログスタッフの千代田あおいです。
皆さんは、お米の美味しい都道府県と言えばどこが思い浮かびますか?
北海道に新潟県、福島県や秋田県……米が主食の日本には、数多くの生産地がありますよね。
私自身はというと、やはり群馬県は外せない!
「群馬ってお米作ってるの?」という印象を持つ人が多いかもしれませんが、そこはやはり農業自慢の県。
お米も作っているんです!
2024年の総生産量71,400t、47都道府県中32位と決して多く栽培しているわけではありませんが、県内の幅広い地域で米が栽培されています。
実りの時期には黄金色の稲穂が絨毯のように広がって最高の眺め。
実りの季節は、皆さんにもぜひ見ていただきたいほど豊かで美しいものです。
さて、そんなお米の栽培地である群馬県にとても面白い取り組みが広がっています。
「舞風」という群馬県オリジナルのお米を使って、あるものを作っているんです。
好きな人ならピンとくるかもしれませんね。

お米から作るものと言えば「お酒」だよね?やっぱり
そう、それは日本酒。
米のある場所には美味しいお酒も付き物ですよね!
今回はこの舞風というお米について、また、それを使ったお酒についてご紹介してゆきます。
目次を読む
「舞風」ってどんなお米なの?

緑の頃のイネも美しい
舞風はお米でありながら、食べることを主目的としては作られていません。
これは「酒造好適米」。
いわゆる、酒米なんです。
もちろん炊いて食べられないというわけではありませんが、主食用のお米とはその性質が少し異なります。
酒米が持つ主な性質はこちら。
・タンパク質の含有量が低い
・心白(シンパク)と呼ばれる部分がある
・大粒で外側が固い
こうしたお米を使うことで、日本酒を美味しく作りやすくなるんです。
ところが、主食として美味しいお米の特徴はすべて上記の逆。
酒米は炊くとパサパサしやすく粘り気も少ないので、そのまま食べたときには旨味を感じにくいんです。
だから基本的には、酒米はお酒作りに対してのみ使われているというわけ。
舞風も同様に、一般的な市場で見かけることはありません。
舞風が作られている地域

舞風は、自然豊かなみどり市で育まれる
県内で舞風が作られている地域は限られており、決して多くはありません。
作付けが行われている主な地域は、群馬県みどり市。
そのうち、東町と大間町町が代表的な生産地となっています。
群馬県の気候に合い、稲の病害も少ないのが特徴だそう。
これから舞風がどのように広がっていくのかまだ分かりませんが、お酒の需要が高まれば、やがて県内全域で作られるようになるのかもしれませんね。
ちなみに、舞風の生産プロジェクトが始まったのは1998年。
正式に酒米の新品種として農林水産省に登録されたのは2011年のことだったそうです。
そして、舞風を使った日本酒の販売が、群馬県内で開始されたのは2012年。
酒米の開発から製品の販売まで、14年もの月日が費やされたのですね。
農産物の新品種を作るということには、時間と熱意が必要なのだな、と驚きを感じました。
舞風を使って作られる群馬県のお酒を飲もう!

購入した「赤城山 舞風純米吟醸」。ビンの緑が陽に透けてキレイ
今回私が購入したのはこちらです。
「赤城山 舞風純米吟醸」。
赤城山を作る近藤酒造は群馬県東部の代表的な蔵元であり、舞風の生産地であるみどり市に拠点を構えています。

「赤城山 舞風純米吟醸」の中身。黄金がかった透明色
グラスに注ぐと、こんな感じ。
透き通っていてとてもキレイですね。
口に運ぶと甘く華やかな香りが鼻を抜けてゆきます。
とは言え、その味は引き締まっていてキリッと辛く、後を引きません。
旨味がありながらもスッキリとした飲み口は、舞風の特性を感じさせます。
クリアな風味は近藤酒造の「普段の味」とも通ずるところがあり、酒米との相性の良さが引き立っているなあと感じました。
味にクセが少ないので、和食はもちろん色々なお料理に合いそう!
パスタやバターの利いた洋食なども試してみたいですね。
原材料も生産地もオール群馬。だから推したい
舞風の名前を冠したお酒のスゴイところは、県オリジナルのお米が原材料であることだけではないんです。
清酒酵母も仕込み水も、「原材料のすべてが群馬県のもの」だというところを一番知ってほしい!
もちろん、お酒を醸す蔵元も全部が群馬県内にあります。
つまり、「オール群馬」のお酒というわけなんです!

舞風に貼られたシール。「オール群馬」の証!
目印はビンに貼られたシール。
舞風を100%使用し、原材料にすべて群馬県産のものを使っているお酒だけがこのシールを貼ることができます。
そう考えてみると、ものすごく貴重だと思いませんか?
舞風のお酒はいつどこで手に入る?
群馬県は毎年4月の第三火曜を「解禁日」と定めており、参加する各蔵元により一斉に舞風のお酒が販売開始されます。
ただし流通するのは、蔵元の直営店舗や県内の酒販店が大部分。
酒販店の場合は店舗が限られている場合がほとんどです。
つまり、群馬県民でも見かけるチャンスの少ないレアなお酒というワケ。
今回私は近隣のスーパーで購入できたのですが、多分かなりラッキーだったと思います。
とは言え、県外の人に入手のチャンスがないというわけではもちろんなく、酒屋さんのオンラインショップなどで取り扱いがある場合も見られるので探してみてはいかがでしょうか。
しかしながら、やはりオススメは群馬県で手に取り、味わうこと!
ぜひ舞風を飲める飲食店などに足を運んでみてください。
各蔵元にお出かけになるのもいいですね。
舞風を作っているのはこの酒造
2025年は、下記の酒造が舞風プロジェクトに参加しました。
・浅間酒造
・大利根酒造
・貴娘酒造
・近藤酒造
・柴崎酒造
・島岡酒造
・永井酒造
・永井本家
・聖徳銘醸
・聖酒造
・分福酒造
・町田酒造店
・松屋酒造
・栁澤酒造
・山川酒造
今回ご紹介したのは近藤酒造の「赤城山」のみですが、ほかにもたくさんの蔵元が舞風のお酒を作っています。
手に入れば複数本を購入して、飲み比べてみても楽しそうですね。
まとめ
群馬県の日本酒文化を支える蔵元がそれぞれにオリジナルで作る「舞風」。
ぜひ実際に見て取って味わってみてください。
各蔵元や地元農家の熱意を感じる、素晴らしいお酒です。
これからますます舞風プロジェクトが盛り上がればいいな……と群馬県民の日本酒ファンとして、大注目しています!
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