【郷土料理】山梨県の郷土料理「せいだのたまじ」

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こんにちは!
神社やお寺など神社仏閣、歴史が大好きな前島です!

さてみなさん、タイトルにもありましたが、【せいだのたまじ】と聞いて、想像できる方、いらっしゃるでしょうか??
なかなか、この言葉を聞いて、「あ~あれね!」と答えられる方のほうが、少ないのではないでしょうか?
今回も、郷土料理シリーズをご紹介していくのですが、この【せいだのたまじ】というのも、山梨県の郷土料理の、1つです。

ただ、山梨県といってしまうと、少し広くなってしまいまして、実際は、山梨県の上野原市の郷土料理なんです。
なので、実は、僕の地元である甲府市では、この郷土料理はなくて、山梨県民でしたが、僕も【せいだのたまじ】は、知りませんでした。
ただ、この【せいだのたまじ】は、知りませんでしたが、同じような料理を、親が作ってくれたことがありまして、名前は違いますが、食べたことはありました。

それでは、言葉を聞いただけでは、どんな料理なのかわからないと思われる【せいだのたまじ】について、今回は、どんな料理か、どういう風に作るのかなどを、実際に作りながら、ご紹介していきますね!

せいだのたまじとは

まず、言葉からはどんな料理なのか、想像もできない、この【せいだのたまじ】について、ご説明していきますね。
この言葉は、人名と食材の名前がくっついた名前なんです。
そのように聞いても、おそらく頭の中に「(ハテナ)」が、出ている方も多いと思います。

せいだのたまじ】を「せいだ」と「たまじ」の部分に分けていきます。
まず、【せいだ】というのが、人名でして、江戸時代の甲府(現在の山梨県)の代官(読み:だいかん、幕府勘定所の役人のことで、今でいえば、県庁の職員のようなイメージですね。)である【中井清太夫(読み:なかい せいだゆう)】の名前のことです。
当時、日本では、全国的に大規模な飢饉となっていまして、食糧難となっていることが問題となっていました。

中井清太夫は、その飢饉問題を解決するために、九州地方から、種イモを取り寄せて、イモ育てるように民衆に伝えます。
そのイモのおかげで、当時の山梨県民は、飢えを凌げた(読み:しのげた)ので、その感謝の意味もこめて、そのイモのことを【清田芋(読み:せいだいも)】と呼ぶようになりました。
せいだ】というのは、人名でもありますが、「(イモ)」のことを、意味します。

つぎに、【たまじ】についてですが、この言葉は、山梨県上野原市のなかでも、棡原(読み:ゆずりはら)地区や西原(読み:さいはら)地区などの、特定の地区で、言われていた、【小粒(小さめ)のじゃがいも】のことです。
収穫した小さめのじゃがいもを、捨ててしまうのは、もったいないので、それをおいしく食べるために考えられた食べ物が【せいだのたまじ】です。

つまり【せいだのたまじ】は、小さめ(一口サイズくらいの大きさ)のじゃがいもを、【味噌】と【砂糖】で甘く煮た食べ物のことです。
家庭料理ですが、飲食店でも食べることができまして、上野原市内の一部のお店で食べることができます。
僕は、棡原にある「ふるさと長寿館」という場所で食べたことがありますが、甘くておいしかったです。
そして、さきほど、この【せいだのたまじ】に似ている食べ物を、実家で親が作ってくれたと話しましたが、じゃがいもの甘煮を作ってくれたことがありました。

味噌か、しょう油か、どちらで煮ていたのかは、覚えていないのですが、甘く煮たじゃがいもを、ときどき、親が作ってくれたので、夕飯に食べていました。
なので、最初に、せいだのたまじをお店で食べたときに、こういう甘く煮たじゃがいもは、子どものときに、よく親が作ってくれた料理だったな~と懐かしく思いました。
子どものときに、よく食べていたものを、大人になってから食べると、懐かしい気持ちになって、子どものころを思い出したりしますよね。

せいだのたまじ作り

それでは、【せいだのたまじ】について、どんな料理なのかなどご紹介してきましたので、つぎは、実際に、せいだのたまじを作ってみましょう!
実は、僕は以前、【せいだのたまじ】を作ったことがあるんです。
その当時は、山梨にいたので、小粒のじゃがいもが、スーパーで売っていたので、それを使ったのですが、奈良県のスーパーには、小粒(一口サイズくらい)のじゃがいもが、売っていませんでした。

パートナーの彼に聞いてみても、あんまり、そんな小さなじゃがいもは、「関西だと見ない気がするよ」と言っていました。
奈良県のスーパーでは、カレーや肉じゃがなどに使う大きめのじゃがいもと、少しだけ小さいじゃがいもがありましたので、今回は、その少しだけ小さめのじゃがいもを買って、それを使って、【せいだのたまじ】を作ることにしました。
※本来の「せいだのたまじ」であれば、一口サイズのじゃがいもを使うので、丸ごと皮ごと食べられるのが、醍醐味(読み:だいごみ)なのですが、あとで記事にも書きますが、半分に切って料理することにしました。

今回のせいだのたまじに使う食材などは、次のものです。
・じゃがいも
・だし汁(お湯に、だしの素を入れたものを使いました。)
・味噌
・砂糖
・みりん
・サラダ油
この食材や調味料などを使って、料理をしていきます。

まずは、じゃがいもを洗います。
皮ごと食べるので、皮についている汚れなどを、しっかりと落としていきます。
ここの作業(水洗い)は、しっかりとしたほうがいいと思います。
僕も、汚れがしっかりと落ちたかどうか、確認しながら、洗っていました。
洗い終わったら、じゃがいものがないか、汚れ以外のものが、なにかついていないかを確認して、必要があれば、取っていきます。
※じゃがいもの芽は、毒素がありまして、食中毒になる可能性もあるので、この料理に限らず、じゃがいも料理のときは、十分に注意して、芽があればしっかり取り除きましょう。

それから、じゃがいもを一旦、キッチンペーパーなどを使って、水気をなくしまして、包丁で半分に切っていきます。
一口サイズのじゃがいもを使う場合は、切らずに、水気だけ取って、そのまま使ってください。
実は、この辺りの写真を撮るのを忘れてしまって、写真は、もう少しあとの工程で、取りましたので、もうしばらく画像はお待ちくださいね。。。
じゃがいもを洗うことやじゃがいもの芽を確認することと、レシピを確認することに集中してしまって、写真を撮ることを、すっかり忘れていました笑

そして、つぎは、サラダ油を入れまして、鍋を熱くしていきます。
サラダ油が鍋の全体に行き渡りましたら、半分に切ったじゃがいもを、鍋に入れて、焼いていきます。
ここでは、しっかりと焼くというよりかは、じゃがいもに【ツヤ】が出てくる状態まで、焼いていきます。

ツヤが出た状態

ツヤが出た状態

やっと、ここで、写真の登場(初登場)です笑
この状態のときに、写真を撮ることを思い出しまして、慌てて写真を撮りました笑
少し、焼き過ぎてしまったかもしれませんが、完全に焦げるまでの状態には、なっていませんので、これくらいでも、いいかもしれません。
ただ、じゃがいもの水分をキッチンペーパーで拭いても、多少は水分が残ってしまうので、サラダ油でじゃがいもを焼いているときは、【油跳ね】が、起きるため、気を付けて焼いたほうがいいです。

僕も、この工程が、一番大変というか、少し怖いです笑
油跳ねは、やけどになる場合もありますので、みなさんも、もし作る場合は、気を付けてくださいね。
僕は、鍋の蓋(読み:ふた)をして、油跳ねを避けていました。

せいだのたまじ作り(続き)

じゃがいもに、ツヤが出ましたら、つぎは、だし汁に入れて、煮込んでいきます。

だし汁

だし汁

僕は、と、だしの素を使って、だし汁を作りました。
だし汁は、和風系のだしであれば、なんでも大丈夫だと思います。
ネット上のレシピですと、だし汁を使わないレシピもありますので、もし顆粒だしなどがなければ、お湯でも大丈夫です。
だし汁が沸騰してきましたら、じゃがいもを入れて、煮ていきます。

だし汁へ投入

だし汁へ投入

だし汁へじゃがいもを入れまして、軽く煮ましたら、【味噌】と【みりん】と【砂糖】を入れていきます。

煮込む

煮込む

全部の材料を入れたあとは、少し長い時間、煮ていきます。
煮る時間の目安は、この煮ているだし汁が、減ってきて、とろみが出てくるくらいまで、煮ていきます。
結構この煮る時間が長くて、40分以上煮ると書いてあるレシピもありますし、時間が書いてなく、汁気がなくなり、とろみが出てくるまで、と書いてあるレシピもあります。

僕は、だし汁が少し多かったので、煮汁が減ってくるまで、時間がかかりました。
鍋の蓋は、しない状態で、煮ていきますが、途中で、僕はアルミホイルを使って、落し蓋として、煮ていきました。
最初は、こんなにだし汁があって、だし汁が減ってくるのかな?と疑問に思いますが、時間がたてば、だし汁が減っていきまして、【とろみ】も出てきます。

煮込み完了

煮込み完了

この写真のように、だし汁が減って、【とろみ】が出てくれば、煮込みは完了します。
あれだけの量のだし汁が、ここまで減るのは、ビックリしますよね。
僕も、作りながら少しビックリしました笑
そして、お皿に移して、出来上がった【せいだのたまじ】が、こちらです!

せいだのたまじ完成

せいだのたまじ完成

とろみがついた汁も、最後、上からかけています。
出来上がった【せいだのたまじ】を食べてみまして、味噌と砂糖の甘味が出ていて、とてもおいしかったです。
ただ、少しだし汁(水)の量が多くて、味噌の量が少なくなってしまったので、もう少し味噌と砂糖を多めにして、煮込んだら、より、おいしくなったかなと思いました。
つぎに作るときは、味噌や砂糖などの量を、もう少し多めにして作ってみようと思います。

最後に

今回は、山梨県(上野原市)の郷土料理である【せいだのたまじ】をご紹介してきました。
僕のイメージなんですが、田舎の料理は、甘めの料理が多いというイメージがありまして、今回のせいだのたまじも、甘い味噌味の料理なので、田舎の料理という感じがしました。

実際、僕のおばあちゃんなどが料理するときも、甘い料理(煮物など)も多くありまして、こういう甘い煮物系の料理を食べると、懐かしさを感じます。
どこでも作れる料理なので、都内などでも作れますが、田舎に移住して、作ると、より田舎暮らしを楽しめると思います!
それでは、みなさんも、田舎暮らしを楽しみましょう!

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投稿者プロフィール

前島尚也
前島尚也
奈良県でパートナの彼と、2人で田舎暮らしをしている前島です。
旅行が好きで、いろんなところに2人で旅行していますので、旅行の記事なども投稿していこうと思っています。

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