自家製茶っ葉と根っこの漬物 田舎の台所 富士五湖

富士五湖・伊東・芦ノ湖の情報

こんにちわ、富士五湖地域案内スタッフのなるたかです。富士山初冠雪のニュースがありました。朝焼けの頃、カーテンを開けて白くなった頂を見て、「やっぱりいい、いよいよ冬に向かうなぁ」とはっきり感じました。寒くなると葉っぱの緑は赤や黄色になり、最後には枝ばかりの茶色の風景になっていきます。

 

今回はそんな葉っぱが緑のうちに挑戦したふたつの田舎食材を紹介します。一つは葉っぱをお茶に、もう一つは根っこを漬物にします。

 <ヤーコン葉のお茶>

私は小さい畑を借りて野菜を作っています。以前もジャガイモの記事などを書きましたが、このヤーコンも10株ほど栽培しています。以前は30株ぐらい作りましたが、収穫が大変多く家族で消費しきれず、また寒さにも弱い作物なので腐らせてしまいました。今年の畑は一つの試みとして、黒ビニールマルチを使うのをやめました。サツマイモなどほかの野菜もすべてやめ、春先は「これは草取りで後悔することになるなぁ」とびくびくしていました。

そして秋の始まり、これまでの数カ月を経て「マルチやめてもやれる」と実感しました。少しまめに畑に出向き、根元を見て、タイミングよくきれいにしていれば立派に大きくなりました。

 <まずは乾燥>

そんな経緯を経て育ってくれたヤーコン、やはり愛着が湧きます。体にいいときく葉もぜひ使おうと収穫。物干しにて乾燥。改めて作り方を確認すると「風通しの良い日陰にて乾燥・・」とりあえずこれでやってみることにしました。

 <体への効果>

そのできあがりがこちら。効能としては

・糖尿病の予防

・動脈硬化や高血圧の予防

・便秘の改善

が主です。塊根のヤーコン芋も有効成分が多く、一物総体で体によく働きかけてくれる作物ですね。いわゆる民間療法の効き方なので、飲みすぎず継続して取り入れていこうと思います。

 <いざ試飲>

が・・・とりあえず沸かして葉を入れしばらくしてのぞくと、その黒さにびっくり。飲む勇気湧かず少し薄めて、試飲。思ったよりは苦くなく飲みやすかったです。

 <フジアザミの根(やまごぼう)>

もうひとつはアザミの根を使った漬物です。このころになると道端にぽつぽつピンクの花がそのとげとげの葉にも守られるように咲いています。

富士山の5合目付近でも目にすることのあるフジアザミです。アザミにも種類がいくつもありますが、フジアザミはその中でもは立派な花を咲かせるようです。私はほかのアザミを見たことがないので比較できませんが。

事の始まりですが、味噌漬けを菊芋で先日作ったのですが、その漬け床がまだたくさんあり、「これはもったいない、なにか漬けなきゃ、できれば旬の地のもので・・」思案していたら、目に入ったのです、あのピンクの花が。その根が食べられるとは以前から知っていましたが、特別無理にスコップ踏んでまではと手が伸びませんでした。しかし先日の菊芋の味噌漬けが殊の外おいしく、「きっとヤマゴボウといわれるアザミの根でも間違いないだろう」と掘る事になりました。

 <スコップ片手に>

さて堀りましたが、意外と細い。調べると「これから太る」という情報が!すこし早い収穫になったかもしれませんが、漬けるのに時間がかかるのを考えると、まずトライです。おいしければまた探しに行く活力にもなるはずです。

実際に掘ってみると、細いため繊細に扱わないと折れてしまいます。四方に掘り込みを入れ、スコップでくいっと、土を払って軽くしそろ~りと引いてようやく目の前に。どうやら根には棘がないようです。

何株かやると要領がわかりましたが、初めてなので早々に切り上げ、洗浄です。まだ水も冷たくなく助かります。磨いてそれなりに白くなったものだけ選っていきます。さてあとは適当に切って漬け床に入れるだけですが、「生で行くか?ちょっと茹でるか」の選択が。

 <調理編>

アク抜きが大事らしく、一晩水につければいいようなので生で行くことに。とぎ汁や灰汁などいろいろつける水はあるようですが、だいぶ細いのでただの水でやりました。

余り太いと漬かるのに時間がかかるので、小指ぐらいの太さぐらいのものが多くて良かったです。瓶詰までつつがなくすすみ終了。あとは時間が仕上げてくれます。

天然、無農薬、旬、スーパーではこれらの言葉が加わるだけで値段がアップしそうです。田舎暮らしという環境では素材はすぐそばにありますので、あとはご自分の好奇心次第で食卓にあがる材料は増えていきます。さらに体にいいとなれば言うことなし。散歩の最中に歩きスマホではなく、手にはビニール袋、目は景色よりも茂みに向かうようになるかもしれませんね。

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