こんにちは!富士五湖現地スタッフの富士まりもんです。
山梨の春の様子を続けてご紹介いたします。
今回は甲府盆地の南東に広がる笛吹市から富士山麓富士吉田市の様子です。
桃源郷の桃の花
まず向かったのは八代ふるさと公園です。
笛吹市八代町の丘陵にあり、南アルプスや甲府盆地を一望できる眺望の良い公園です。高台にあるため夜にはきれいな星空が広がり、新日本夜景100選にも選ばれています。
整備された公園内には、岡銚子塚古墳(前方後円墳)と盃塚古墳(円墳)があり(いずれも復元)、古代の息吹にふれることのできる古墳広場も魅力です。
春にはソメイヨシノの桜並木や周囲に広がる桃畑の眺望が素晴らしいお花見スポットでもあります。
上の写真は岡銚子塚古墳の上から見た盃塚古墳方面。
同じく南側駐車場方面。
みやさか道(広域農道)を挟んだ上に広がる桃畑の桃もほぼ満開でした。
目を西に向けると、丘陵地帯の先に甲府盆地が広がり、ずっと先には南アルプス連峰が見えます。行ったのが午後だったので、霞んで遠景が今ひとつシャープじゃないのが残念です。
岡銚子塚古墳を遠くから見た様子。
平日でしたが意外と多くのお花見客やファミリーがそれぞれの春を楽しんでいました。
お天気の良い快晴の青空に桃のピンク色が映えます。
遊具のスペースではちびっ子が元気に遊んでいました。
盃塚古墳の脇にある「甲州蚕影桜(コカゲザクラ)」はすでに盛りを過ぎ、花びらがかなり散ってしまっていました。
それでも青空を背景に大きな枝を広げる様は見事です。
八重桜は今を盛りと咲き誇っていました。
銅鐸を模した鐘。ここから桜の森へ降りて行けます。
ここはみやさか道を御坂町方面に走ってきたところ。ここも桜は終わりでしたが、桃の花は満開でした。
同じ場所から御坂町〜一宮町方面を望む。
さらにみやさか道を御坂町に進み、ここは桂の台地と呼ばれる場所です。
菜の花と桃の花が見事なコントラストを見せて、遠く一宮方面の桃のジュータンも見られるポイントです。
この菜の花の中に散策用の道が作られていて、桃畑の中を歩くことができます。
実は桃の花に香りはなく、菜の花の香りだけが漂います。
歩いているうちに、服が菜の花の花粉で真っ黄色になってしまいます(笑)。
桃も菜の花も見事に満開ですねー。
桃の花のアップ。
果樹栽培では花の段階でも摘花という作業があり、ひと枝に数輪を残して花を摘みますが、この木は摘花を免れているので花付きが良いのです。摘花された木は花が少なくちょっと寂しい感じになります。
でも美味しくて大きな桃を作るためには、農家にとって摘花も大事な作業のひとつなのです。
この菜の花畑、以前は地元有志の方が作られていましたが、今は大学のプロジェクトになっているようです。
年々、果樹農家も高齢化が進み、後継者不足で耕作放棄される果樹畑も増えています。笛吹の桃が日本一の生産量を誇っているのは、今も頑張って桃を作り続けている農家の方々の努力によります。
皆さんも笛吹の桃を見かけたらぜひ手に取って、その美味しさを味わってくださいね!本当においしいですよー。
富士吉田市の新倉山浅間公園へ
笛吹市から御坂道を通って富士吉田市へ来ました。
ここは国内よりも海外で有名な富士山スポット、富士吉田市の「新倉山浅間公園」です。桜はほぼ満開のようですが、駐車場に車はまばら・・・あれれ?
なんと!新型コロナウィルスのため、封鎖中!
有名な桜と富士と五重塔(コンクリート製ですけど)へは登れませんでした。
道理で駐車場に車がいないわけです。
登れるのはこの浅間神社拝殿まででした。
浅間神社の鳥居にかけられたしめ縄が、富士山にかかるネックレスに見える「ネックレス富士」です。
おまけ:日本桜名所100選の冨士霊園の桜
園内には約1,000本のソメイヨシノと約7,000本の山桜があり、1990年4月に、財団法人日本さくらの会より「日本さくら名所100選」に選定されました。
つい昨日、もう桜は終わってしまったかなと思い立ち寄ってみると、盛りは過ぎたものののまだまだ見頃の状態でした。
有名な桜並木は、車も例年に比べたら少ない状況でしたが、決して少なくない人が桜を見上げていました。桜並木の下は毎年花見客で賑わいますが、今年は飲食禁止となりただ見るだけのお花見です。
生憎の曇り空で時折雨がポツポツとあたるようなお天気でしたから、せっかくの桜もさえない写真になってしまいました。
背景が青空じゃないだけで、全く違った印象ですね。
散策路が園内あちこちにあるので、こうして春の小道を花を見ながらゆっくりと歩けます。左手下が桜並木になります。
園内上方の桜はまだこれから楽しめる状況で、この霊園の広大さがわかります。
そもそも今年は桜の開花が早く、例年なら今頃から咲き始めるタイミングです。
ゆきやなぎやこぶしなども桜と一緒に咲いていました。
カエデの新緑も葉を広げています。本当に今年は何もかも一斉に春が来た感じですね。
そしてツツジもつぼみが膨らみつつありました。この冨士霊園はツツジも有名で、5月には園内を色とりどりのつつじが彩ります。
この春はあちこちの桜祭りが新型コロナウィルスにより中止や縮小を余儀なくされました。ウィルス禍は日本の経済にも大打撃を与えています。それでも咲く花の姿に心を励まされ、人はこの災厄と戦い続けます。カミュが描いた小説の如く。
今も戦いの最前線で奮闘する医療従事者の方々へ、深い感謝と敬意を送ります。
ありがとうございます。
以上、富士まりもんでした。
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