こんにちは!富士五湖現地スタッフの富士まりもんです。
今回は、富士吉田市のB級グルメ「吉田のうどん」は有名ですが、その太くて固い麺が苦手な方にもおすすめのうどんをご紹介します。
吉田のうどんとはちょっと違うけど・・・
山中湖の「天めん」さんは、湖畔から少し入った路地にあります。
毛筆で書いた店名の看板が目印。
駐車場も広いので安心ですが、お昼時は客席が満杯の場合もあるので要注意です。
元は保養所をやっていたそうで、割と大きめな建物です。
のれんをくぐって玄関に入ると、一応お店の体をなしています(笑)。
吉田のうどん屋さんは普通の一般住宅での営業が多く、玄関からして個人宅という雰囲気満載で、廊下を通って居間に行くといった作りが普通だったりするんです。
ここで吉田のうどんの歴史ひとくさり
Wikipediaによると・・・
山梨県の伝統的な粉食料理の中には「ほうとう」と、このうどんがある。これらは、富士吉田市及び郡内地域でも広く食されている。ほうとうは麺よりも野菜の量が多いケの食事(日常的に食されるのは、幅広の麺を野菜とともに煮込み味噌で味付けする)であり、小麦粉を多量に消費するうどんは外食またはハレの食として明確に区別されている。(Wikipediaより引用)
なんと!山梨名物のほうとうはケの食事・・・。つまり日常食ということですね。そして、うどんはハレの食事ってことですかーー??
そういえば若い頃、甲府盆地の山間に住んでいたことがありますが、お葬式などのお料理の〆は必ず「うどん」でした。これは確かに民俗学的にはハレの食事の名残りと言えますね。
現代はすっかりケの食事となってしまった「うどん」。はるか昔にはハレの日にのみ口にできる贅沢なお食事だったということで驚きますけど、それがどうして富士吉田でケの食事化したのでしょうか?
富士山北麓は、冷涼な気候と溶岩に由来する土壌ゆえに稲作が困難だった。そのため山麓地域では「水掛麦」(厳寒期に畑の畝間に水を流すことで麦の凍結を防ぐ栽培方法)による麦作が行われ、伝統的に小麦を中心とした粉食料理が日常食とされていた。「吉田」の語源となっている富士吉田市は、海抜が650mから900mであり、年間平均気温が11度と冷涼であり、火山性の土壌のため稲作に適さなかった。代わって栽培されていた大麦、小麦を粉にして練ったすいとんを主食としていた。江戸時代には富士講が隆盛を極め、北麓地域では吉田宿や河口宿など富士参詣者相手の御師町が成立、そのなかで参詣客を相手にうどんも売られ始める。しかし専門の店舗を構えたものではなく、一般の居住用家屋を昼時だけ開放してうどんを供したといわれる。今でもその名残で、看板も暖簾も掲げない居住家屋の一階居間を利用した店舗が多く見られる。
また、江戸末期から昭和にかけて郡内地方における基幹産業は、女性が携わる養蚕や機織だった。一方、耕作地に恵まれない土地柄ゆえに男性はよその土地に行商に出て、生活の糧を得ていた。男性たちは、養蚕や機織で忙しい女性に代わって炊事を受け持ち、機織りを止めずに食べられる昼食としてうどんを打った。さらにハレの飽食感を演出する必要性があり、男性の強い力で地粉をこねて、コシ、硬さ、太さに特徴を持つ吉田のうどんが育まれたと言われている。女性の炊事を避けたのは、あかぎれなど手荒れで、機織りで扱う糸の汚損を防ぐためもあった。(Wikipediaより引用)
富士北麓は寒さのせいでお米が育たず、もともと麦作による粉食文化が日常食となっていたのが、機織景気に後押しされて、織姫の奥様に変わって主夫が作った食事が吉田のうどんのルーツ。ハレがケの食事へ変わる流れにつながったということでしょうか。
しかし、甲府盆地から富士北麓へ引っ越すと言ったら、近所の皆さんが口を揃えて、「なんであんなとこへ行くだい?人の住むとこでねぇに」とか言って止められましたが(笑)、そういう偏見(?)もあったのかな。
歴史や民族学的に見ると、日本って面白いですね!
うどんはお好みでトッピング
玄関の先には掘り炬燵式の客席があり、右手の和室に5〜6台の座卓席がある他、夏の繁忙期などには、玄関左手の和室も客席になったりしています。
メニューは冷たいうどんの部とあったかいうどんの部の二種類あります。
うどんに乗せるトッピングの具で価格が変わります。
普通の「ぶっかけ」は、薬味のネギ・大根おろし・生姜のすりおろしと香の物のみです。
あったかいうどんの部メニューはこちら。
富士まりもんはいつも「ぶっかけ」か、かき揚げを付けた「ぶっかけ天」、物足りない時は、おいなりさんを食べます(笑)。
天めんさんでは、温かいメニューって食べた記憶がありません。
テーブルに備えられているこのメニュー表に書き込んで、お店の人に渡します。
この日は「ぶっかけ」をオーダー。連れは「ぶっかけ肉たぬき」。
天めんさんの肉は豚肉ですが、吉田のうどんは肉というと一般的に「馬肉」が多いので、頼む前にお店の人に確認した方が無難です。
冷たいうどんの汁は少し甘辛い濃い味です。大根おろしと絡めて食べるとさっぱりシコシコで美味しいです!
暑い夏には「ぶっかけ」が最高ですよ(もう秋になってしまいましたが・・・)。
山中湖においでの節はぜひ一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
■営業時間:11:00〜 14:00
■定休日: 金曜日・土曜日
■所在地:山梨県南都留郡山中湖村山中865-93
■電話: 0555-62-1312
以上、富士まりもんでした。
0120-404-432
(フリーアクセス、携帯・PHSからも通話可能です)
営業時間
月~金曜日 9:00~19:00
土曜日、日曜日、祝日 10:00~18:00
詳しくは https://resort-estate.com/baikyaku
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