こんにちは!富士五湖現地スタッフの富士まりもんです。
前回に続き、伊豆半島雲見温泉の旅ですが、今回は烏帽子山への決死登山(?)の記録です。
烏帽子山(えぼしやま)とは?
非常に特徴的な姿の山で、海岸に迫り出した山体は、昔の海底火山にあったマグマの通り道が地上に現れた火山の根(火山岩頸)ということです。
朝の散歩で見た「千貫門」と同じ成り立ちなんですね。
山域の雲見漁港を取り囲む崖では、海底に堆積した火山灰と軽石の地層で形成された縞模様が見られるそうです。
国道136号の沿線に、雲見浅間神社参拝者用の駐車場とトイレがあり、西側に参道が続く。その入口に鳥居があり、付近に夫婦松の御神木がある。約130段の石段の上に拝殿、その先の急な約320段の石段の上には中之宮がある。その上部に山道があり、山頂に本殿がある。本殿の南側にある大岩には展望台が設置されていて、南側に千貫門、北西に駿河湾越しの南アルプス、北に堂ヶ島と富士山などを望むことができる。地元雲見では「この山で富士山を褒めると怪我をする」などの言い伝えがあり、日本神話の伝承により、この山は富士山のお姉さんと呼ばれている。
<Wikipediaより引用>
いざ、烏帽子山へ!
この鳥居がスタートです。
山頂までの地図がありました。登りが続く見るからに険しそうなルートです。
そしてその下にロッククライミング禁止という文字が?
Wikipediaによると、4年ほど前に山の岩場でロッククライミング中に死亡事故があったそうです。その後、烏帽子山でのロッククライミングが禁止になったようです。
遠くから見えたあの切り立った断崖をまさかのクライミング?凄すぎます。
まずは緩やかな石段が拝殿まで続いています。
拝殿の脇にはこんな風にお狐様が祀られているのか、狐の置物がありました。
見上げる断崖。
これが海底に堆積した火山灰と軽石の地層で形成された縞模様なのか???
まさかここでロッククライミングを?
海を見ると遠く富士山が見え、強い風のせいか波の飛沫が飛んできました。
拝殿から先は急な石段が始まります。
写真ではその斜度があまりわかりませんが、ほとんど垂直かと思うほどの傾斜です(笑)。途中、上から降りてきた人がご自分の使っていた杖(木の枝の太いもの)を譲ってくれましたので、杖と真ん中の手すりにすがるようにして登って行きました。
中之宮まで到達しました。
狭い場所にお社があるだけの場所で、相変わらず海からの風がすごいです。
先ほどの拝殿から眺めた時よりだいぶ高度が上がりましたが、やはり波飛沫を感じました。
それにしても海の色が素晴らしいですね!
中之宮から先は石段ではなく山道となり、途中かなり足場の悪い道が現れます。
上の写真は樹の根が絡み合い、自然の階段を造っている様子です。
これは人為的に自然の岩を階段状に抉ったものか、はたまた岩が偶然このような道を作ったのか謎ですが、かなりの悪路が続きます。
しかもずっと登りなので、富士まりもんの心臓は相当負荷がかかってきました。
そして現れたこの道・・・・。
無理!と思いつつも、愛犬に導かれて恐る恐る前へ進みます。
人一人がやっと通る幅しかありません!
どうにかこうにか、這いずるようにやっと本殿に到達しました。
雲見の集落がはるか下に見えます。
海の眺めはこんな感じ。
本殿の脇に展望台へと続く小さな石段がありましたので、登ってみます。
標高164メートルの展望台からの眺めです。
右下に見える屋根は本殿の瓦屋根です。
海は白い波頭が見え、ただでさえ風の強いこの日。烏帽子山山頂の風は凄まじく、鉄パイプでできた手すりにつかまり立っているのがやっとでした。
展望台はまるで宙に身を乗り出すような感じで、高所が苦手な人はまず立つのすら無理かと思います(涙)。
眼下に広がる駿河湾の眺望は、険しい山道をようやく登ってきた人にしか味わえない素晴らしいものでしょうが、それを十分味わう余裕もなく、早々に展望台を後にしたのでありました。
もちろん下りもかなりハードな下山となりましたが、拝殿では最後にお借りした杖を感謝を込めて奉納して参りました(笑)。
よく見たら急な階段が始まる石段脇には、杖が大量に入った箱がありました。
上の写真にある黄色い円の部分が展望台のある山頂です。ちょうど岩の突起部分の裏側が展望台の位置でしょうか。
この山は烏帽子の形に見えることからこの名前がついたのですが、ちなみに烏帽子とは昔のお公家さんなどが被っていたとんがり帽子のことですね。
烏帽子山、いつかもっと穏やかなお天気の日に再び再訪し、展望台からの眺めをゆっくり味わいたいと思います。
しかし、あの山道をもう一度登り切る自信は今のところありません(笑)。
以上、富士まりもんでした。
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