赤城南麓の歳時記　「令和」幕開け 群馬の「平成」を回想・後編

群馬県、現地スタッフの日本マウントです。
上毛三山の麓の街や北軽井沢の魅力を現地からお伝えします

「令和」幕開けの昨日
群馬県立近代美術館で「くまのパディントン展」を、
親子で観てまいりました。
県立美術館は昭和４９年落成設計は磯崎新氏、平成２０年にリニューアル。
平成には県内に多くの美術館、博物館施設がつくられました。

パディントンといえばクマがブラウン夫妻と出会ったロンドンの鉄道駅
の名ですが、原作者のマイケル・ボンド氏は、そのイメージを大戦中の
疎開者や移民から想起したそうです。
移住のお手伝いを仕事をする立場としても、新しい環境でポジティヴに
生活するヒントがたくさん詰まっていいるのではと感じました。

美術館は歴史博物館のある「ぐんまの森」、戦前は旧陸軍造兵廠跡地、
いわゆる都市公園として整備されました。
様々な植物が観られる森、今はツツジが満開です。

さて、地方版特集記事を足掛かりに

群馬の平成を回想、後編

（あさひ群馬/４月７日版）

ザスパ草津誕生
日本のサッカーはJリーグ発足、ワールカップ連続出場、予選突破、
海外のトップチームで活躍する選手も多数、平成期に躍進しました。
ご当地チームのザスパ草津は平成１７年にＪ２へ参加（現在はJ3降格）。

誕生前、クラブチーム選手が草津の温泉街で働いていた時期もありました。
賑わう草津湯畑前の情景

平成の大合併で戸惑ったこと、、
私の地元桐生市は合併協議が決別して、みどり市を挟んで飛び地になって
しまいました。桐生の名を冠した「桐生青果市場」「桐生競艇」「桐生大学」
はすべてみどり市にあります。日光清滝方面から、渡良瀬渓谷沿いに国道
１２２号線を南下すると、みどり市（旧東村）～桐生市（旧黒保根村）～
みどり市（旧大間々町）～桐生市～と入り組んだ状態です。他の町村も、
大きな市にくっついて、道路標識で「え！ここから○○市？」と戸惑うのは
県内に限らず、あちこちで観られますね。

新幹線開業で横川-軽井沢間が廃線に
北陸新幹線（長野新幹線）開通によって平成９年信越線横川-軽井沢間が廃止
在来特急や長閑な各駅停車の旅が出来なくなりました。
旧信越線碓氷峠の煉瓦づくりの橋脚や遂道などの廃線跡は遊歩道になりました。
私が昭和時代に初めて観たその場所は、まだ古い敷石が残っており、
ひっそりとした廃墟感が印象的でした。
旧信越線の廃線跡はこちらのサイトで詳しく紹介されており、おすすめです。

特急「あさま」の車中で楽しんた名物駅弁の峠の釜めしは、
横川駅前のドライブイン又は横川ＳＡで楽しめます。

ぐんまちゃん　ゆるキャラグランプリ一位
誕生は昭和５８年、初代のぐんまちゃんは国体のマスコットでした。
公簿で県職員がデザインした現在の２代目は、
「ゆうまちゃん」と呼ばれていました。

平成２０年、東銀座にアンテナショップ「ぐんまちゃんち」の
オープンを機に「ぐんまちゃん」に改名、県の取扱綱領では、
「二代目ぐんまちゃん」となっています。
銀座七丁目にお引越しリニューアルオープンしたぐんまちゃんち、
左は高崎駅で名物だるまと並んで立つぐんまちゃんの人形。

世界遺産登録された富岡製糸場
平成２６年富岡製糸場が世界遺産登録に登録され、
県内は祝賀行事や報道にわきましたが、県内の養蚕衰退は止まらず
桑畑をほとんど見なくなってしまいました。官営工場で栄えた時代、
同じ養蚕や繊維産業が盛んだった長野は、民間の力で精密機械工業
を発展させたことを、むしろ見習ったほうがよいのでは、、郷土愛
ゆえにそんなことまで想像してしまいます。

桐生市の観光大使に篠原涼子さん
郷土愛あふれる篠原さんの協力でつくられたポスターが話題に。
現在の群馬の観光大使のお二人は共に西毛（県西部）出身なので
篠原さんには是非東毛（県東部）を代表していつの日か！

渡良瀬遊水地がラムサール条約登録
当社のブログ写真がポスターや絵葉書につかわれたＨＮＫの
ＢＳプレミアム「新日本風土記」その下流域一帯はミズドリ
の生息地、足尾鉱毒事件から１００年余り、今でもその遺恨
はあるものの、自然環境への関心が高まった平成時代でした。

西武の黄金期を担った渡辺久信投手

「あさひ群馬」の特集、最後の地元記事は、
元西武ライオンズの渡辺久信氏ゼネラルマネージャー就任。

サッカー人気が台頭した平成ですが、少年時代に野球に打ち込んだ
シニアの皆様が多い故郷群馬。初代の「ぐんまちゃん」が誕生した
群馬で開催された国体に、春先から全国でも有力視され期待がかけ
られていた渡辺久信投手のいた前橋工業高は残念ながらその出場が、
かないませんでした。その後の活躍からしても、その当時を悔しさ
滲ませる地元のオールド野球ファンも多いはず。

さあ、明日は春季高校野球準決勝、令和時代の幕開け
どんな歴史が刻まれていくでしょうか？

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