こんにちは。富士山近くの別荘と東京の自宅の二拠点生活をしている秋里(あきさと)です。
今回は海外生活で15年ほど放置してしまった都内にある家(マンション)をスケルトンリノベーション(以下リノベ)したときの記録です。富士山の別荘もそうだったのですが家は人が住んでいないと傷みます。都内の家も一時帰国の際にチラっと様子を見るだけで何もしていなかったため屋内のさまざまな場所がおそろしく劣化していていました。

当時は何から手をつけたらいいのか全くわからず、住宅展示場を訪れたりリノベをしたことがある友人や知人に話を聞いたり内見をさせてもらったりしました。これは間取り、予算、リノベする場所などの必要な条件を決めるのにとても参考になりました。
スケルトンリノベを行った結果から言うと、今のところ総予算と完成後の生活に大変満足しています。
個人的な経験ではありますが、これから中古住宅や中古マンションなどを購入しリノベなどを考えている方にとって少しでも参考になれば……!?と思い記事にしてみました。
リノベ調査(見積もり)依頼の前にしたこと
まずインターネットで調べたのが予算感です。我が家のマンションは約100平方メートルです。マンションをリノベする場合は20〜30万円/平方メートルが相場らしいのですが、これは初期値のようなものかもしれません。住宅設備やクロス、床材などのグレードを上げればキリがありません。実際に欲しいオプションをつけるとかなりアップします。
リノベーションについて発信している動画やブログも参考にしました。また業社さんを使わずにご自身でDIYをされている方の動画は注意すべきポイントなどについて勉強になりました。そのほかに書籍を何冊か購入したので後ほどまとめて紹介したいと思います。
またフルリノベーション(スケルトンリノベーション)の場合、現在あるものを全て撤去するのでその費用(廃材の処理費用)もかなりかかります。残置物があったので不用品回収業社さんなどを依頼したのですがこれはよかったと思いました。
ただし中には不法投棄などをするところもあるとの話を聞いたりしたので処理方法などの説明もしっかりしていたところにお願いしました。自治体のルールに従ってゴミを捨てると時間がかかったり、粗大ゴミなども自分で運び出しが必要だったりするからです。

最近問題となっているアスベストについては2021年3月からレベル3に該当する建材は法規制の対象となり処理費がかかります。我が家の場合は築年数的にも事前にアスベストの調査が必要でした。施工業社さんに手配してもらい実際に調査してもらうと少し出ていたためその分追加で廃材の処理費がかかることもわかりました。
調査費用は5万円(税別)でしたがこれも調査する業社さんによるようです(15万円とおっしゃった業社さんもいらっしゃいました)。
スケルトンの場合は現況あるものは全て撤去するので特に気にせず壁と天井に穴を開けてサンプルを採取し専門機関に送り検査してもらいました。
調査結果から一部アスベスト含有がわかり別途追加廃棄費用と行政(労働基準監督署・都道府県等)への結果報告義務が生じました。アスベストの廃棄費用は通常と比べて4倍となるので処理方法などもきちんと相談しないといけません。違反した場合は罰則が課せられます。このあたりは施工業者さんとの相談になります。
また中古の場合は設計図が必要です。実は設計図が見つらず当時の施工業社さんに尋ねたりしましたがさすがに保管していませんでした。結果的に出てきましたがこれがないと配管、配線などのほかに壊してみないとわからないことが多く余計な費用や時間がかかってしまいます。
施工業者を選定する
リノベーションで一番の難関は施工業社さんの選定でした。紹介などもしてもらったのですが、すぐに着手できなそうだったり、請負範囲外の地域となっていたりで残念ながらつながることはできませんでした。
そこでインターネットではリノベのポータルサイト、公式ページ、大手ハウスメーカーさんのリノベ部門などに目を通し、それ以外には近所のリフォームショップの実店舗、居住している区内の工務店さんなどをチェックして約20軒ほどのリストをつくりました。
その中から8社を選び、メールや電話、公式サイト内の問い合わせページなどから依頼をしました。中にはお返事をいただけなかったところもありますがネットの情報が更新されていなかったり……といったこともあったようです。

レスポンスが早かったのが大手ハウスメーカーさんのリノベ部門、ポータルサイトです。ポータルサイト経由の問い合わせはすぐに折り返しポータルサイトの担当の方から電話がかかかってきました。聞き取りをして我が家の希望に合う施工業社さんを3軒紹介していただきました。電話営業が心配でしたが私が利用したところは特に強い売り込みなどもありませんでした。
施工業社8社に見積もり調査を依頼する
最終的にお願いしたいと考えた8社の業社さんに現況の調査依頼をすることにしました。その内訳は以下のようになります。
大手ハウスメーカーさんのリノベ部門……2社
リノベ専門の施工業業社さん……2社
自宅から徒歩圏内にあるリフォーム業社さん、居住している区内にある工務店さん……4社
調査で来ていただく期間は2週間以内におさめることにしました。その中での時間調整は大変でした。1日に3社に来ていただくこともありました。一回の調査で大体1時間〜2時間ぐらいかかりました。

キッチンから回遊式にしたパントリー
これは自分のミスなのですがこの中でリフォームというだけで趣旨にあっていない業社さんに相談してしまっていたこともありました。というのも「補修ありきのリノベ」なのか「きれいに使いやすくするためのリノベ(いわゆる化粧なおし的な)」なのかで予算配分が全く異なるからです。我が家はどちらかというと補修面(交換できる配管パイプの交換など)をしっかりやっておきたいという感じだったからです。
相談させていただいた業社さんに感じたメリットをまとめると以下のようになります。
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大手ハウスメーカーさんのリノベ部門 |
施工事例や住宅設備の選択肢の多さ。また現場担当とは別に担当者がつくので細かい相談がしやすい。実際に施工中の現場や人が住んでいる家を見学ができた。 |
| リノベ専門の施工業業社さん | 独自(オリジナルブランド)の住宅設備や建材を手配できるので安くあがるところも。提案書の段階で3Dパースで完成図が視覚化されイメージがわきやすかった。 |
| 自宅から徒歩圏内にあるリフォーム業社さん 居住している区内にある工務店さん |
地元密着型で地域に信頼されている感じがあった。工務店の場合は社長=大工さんという感じで現場の対応力があった。 |
基本的にその場では見積もりはでません。概算として伝えてくださった業社さんもいましたが見積もりはあくまでも提案書(あるいは初期の設計図)があがってきて細かく詰めてきてからということになりました。
実は当初、自己判断で予算を見積もっていたのですが全く足りていませんでした。結果的に「このぐらいでおさまってくれたらいいな」という予算の倍以上となりました。これは自分の読みが甘かっただけですが……。
リノベ依頼先の決定と依頼理由
提案書などを検討し最終的に依頼させていただいたのは工務店さんです。一番の決め手は予算、近隣地区の施工事例の多さ、社長さんご自身が大工さんであるということです。そして何よりも補修の面も横のつながりを生かしてしっかりやってくれるとのことで安心感がありました。

廊下は人体検知のセンサーライトを導入
一番重要なことは依頼者(施工主)の希望をきちんと把握してくださっているか?だと思います。補修をしっかりということを踏まえてそこの部分に時間を割いてくださり、わからないことはわからない、できないことはできない(それでもなんとかしてくださいましたが)と根気強く丁寧で、しかもレスポンスが早かったので安心感がありました。
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