一度は行ってみたい!【群馬県桐生市】を代表する「夜の紅葉を彩るお寺」2つをご紹介! ~【宝徳寺】編~

赤城南麓の魅力

みなさんこんにちは!

群馬県在住!群馬の情報をお伝えする、春野こむぎです。

 

今回ご紹介するのは、

前回に引き続きお送りする「桐生市にあるお寺の紅葉ライトアップ」です

1つ目では、1年に一度だけ拝観できる群馬県指定重要文化財とともに見られる「紅葉ライトアップ」のお寺、桐生市川内町の『崇禅寺』

2つ目の今回は、「床もみじ」を見ることができる、桐生市川内町の臨済宗 宝徳寺

 

『宝徳寺』は、春夏と秋の特別拝観「床もみじ」が見られることで有名で、全国でも「床もみじ」が見られるお寺は数か所しかありません。

嬉しいのが、自由に撮影でき、SNSなどに自由にアップできること。

これは『宝徳寺』だけだといわれています。

昼間とは全く違う、幻想的なお寺の紅葉と「床もみじ」の様子をぜひご覧ください。

山門

『臨済宗 宝徳寺』

ここは、JR桐生駅から車で約14分ほどの桐生市の中西部、群馬県と栃木県の県境に位置する関東百名山の一つ「鳴神山(なるがみやま)」の麓に位置する『臨済宗 宝徳寺』です。

前回ご紹介した『崇禅寺』から、さらに奥に登った場所になります。

四季を感じる禅寺」として、一年を通して移りゆく季節を身近に感じられる『宝徳寺』。

特に秋の紅葉シーズンには、境内にある100本以上のもみじが紅葉し、

その紅葉したもみじを映し出す床もみじは、ため息が出るほど美しく訪れる参拝者を魅了します。

今や「群馬県の宝徳寺」と聞けば、知らない人はいないほど有名なお寺です。

 

『宝徳寺』は、臨済宗大本山建長寺第73世仏印大光禅師を開山として、桐生地域の領主であった桐生正網公の開基により室町時代の宝徳年間(1450年頃)に創建された禅寺です。

桐生城(柄杓山城)(ひしゃくやまじょう)の裏山を護るための要害としてこの場所に建てられました。

江戸中期には、当山17世の天渓和尚が大本山建長寺186代管長を務めました。

(宝徳寺パンフレットより)

 

秋の床もみじ」が見られるこの時期(10月下旬~12月上旬)は、普段よりもかなりの混みよう。

ライトアップされる17時には、開門前から参拝する人で長蛇の列ができるほどなんです。

私が訪れた11月27日(木)は、平日にもかかわらず観光バスの姿もありました。

第3駐車場に車を停め歩くこと約5分、山門が見えてきます。

山門をくぐり拝観料(¥1200)を納めると、ライトアップされたカラフルな和傘のお出迎えです。

※拝観料は季節によって変わります。

 

わぁー!綺麗!

ライトを背にした和傘の美しいこと。

すでにここから動けません。 笑

和傘

 

念願の「床もみじ」へ!

紅葉した木々を眺めながら「床もみじ」のある本堂へと進みます。

本堂に入ると、目に飛び込んでくるのは真っ青な背景に描かれた桜の花。

客殿の襖10枚に描かれた「夢桜」です。

 

桜は、寒い冬を越えて美しい花を咲かせます。

人もまた同じで、苦難の先に幸せ、喜び、幸福が訪れます。

 

訪れた皆さんの心に美しい花が咲くことを願い奉納されたそうです。

深い「青」に引き込まれてしまいますね。

(写真がなくてごめんなさい)

こちらの襖絵は、「床もみじ」特別公開時にしか見られないのでご注意を。

 

富貴滴水の庭」という名前の中庭を過ぎると、いよいよ「床もみじ」です。

本堂奥に佇む宝徳寺の御本尊様。

釈迦三尊仏が本堂全体を見守るようにどっしりと鎮座しています。

その両脇には、襖に描かれた「双子の龍」が御本尊様をお守りしています。

奥が雲龍、手前が海龍と名付けられている双子の龍で、その名にちなみ、宝徳寺の本堂は「雙龍殿(そうりゅうでん)」と呼ばれているんだそう。

海龍(かいりゅう)

 

いよいよ『宝徳寺』の絶景スポット!

まずは御本尊様に手を合わせ、「床もみじ」を眺めます。

全国でも数か所しか見ることができない「床もみじ」。

関東では唯一と言われるのが、ここ「宝徳寺」の床もみじなんです。

磨き上げられた28畳の床に映る紅葉は、静かな湖に反射しているようにも見え、息をのむような美しさです。

ここが「床」だということを忘れてしますね。

この場に佇むと、誰もが自然と口数が少なくなり、ただただその美しさに見惚れてしまいます。

シーンとした空間に紅葉だけが明るく映し出され、なんだか心が洗われるような気持になりました。

御本尊様を背にし撮影した「床もみじ」

 

正面の「床もみじ」の右側には、もうひとつの「床もみじ」が映っています。

和傘との相性もバッチリですね。

写真の右には「双子の龍」のもう一方、雲龍(うんりゅう)がちらっと見えています。

「床もみじ」の前には撮影場所が設けてあり、みなさん正座をしカメラやスマホを向けています。

その様子が、ちょっとシュールで「くすっ」としてしまいました。

もちろん、私も「右に倣え」で同じように撮影してきましたよ。

和傘とモミジ

 

本堂を出ると、目の前には燃えるようなもみじと枯山水が現れます。

さきほど「床もみじ」で見た木々たちです。

澄み渡った冷たい空気の中でライトアップされた紅葉が、さらに色鮮やかに見えるような気がします。

これは、寒さも吹き飛ぶ景色ですね!

枯山水

 

枯山水に沿って靴を履き替える場所があり、そこには「火灯窓(かとうまど)」があります。

火灯窓とは、日本の寺社建築に多く見られる「飾り窓」のようなものです。

窓から見える枯山水と紅葉も趣があり素敵な景色ですよね。

火灯窓

 

境内には、映える見どころがたくさん!

「床もみじ」を見た後は、境内の紅葉を散策します。

小道を歩くと、かわいらしいお地蔵様に出会います。

地蔵のこみち」と名前がついた道には、なで地蔵ほほえみ地蔵よろこび地蔵しあわせ地蔵など大小さまざまな50体のお地蔵様がいます。

季節によって、麦わら帽子をかぶったり、洋服を着せてもらったりとニコニコ笑顔のお地蔵様に、ついつられてこちらもにっこりしてしまいます。

地蔵のこみち

 

毛糸の帽子がとても似合います。

檀家さんにでも編んでもらったのかな?

ぴったりと寄り添って、とても幸せそうなお地蔵様です。

しあわせ地蔵

 

こ、これは、、、?

忍者の格好でしょうか? 笑

ちゃんと刀も持って可愛いですね。

忍者のコスプレ地蔵

 

境内の中央あたりにある「アンブレラスカイ」。

夏のイベントとして開催されることが多い「アンブレラスカイ」ですが、宝徳寺では、夏のカラフルビニール傘はもちろんのこと、秋の紅葉時期には和傘が空を彩ります。

見上げると真っ赤なもみじとカラフルな和傘。

足元を見ると、ぐるっと一周に置かれている敷石があります。

よーく見ると、、

敷石の1か所に小さなハートが隠れているんです♡

お越しの際は、ぜひ探してみてくださいね。

真っ赤に色付いたもみじと和傘は、絶好の「映えスポット」ですよ!

アンブレラスカイ

 

今回、念願の夜の「秋の床もみじ」に訪れたのですが、その風景は鮮やかでとても幻想的でした。

一度は行ってみたい!

と、たくさんの方からの支持があるのもうなずけます。

私も「来て良かったー」と感じるのでした。

次は、昼間の紅葉も見てみたいですね!

黄色のもみじ

まとめ

春の新緑の季節(4月中旬~5月中旬)には、「新緑の床もみじ」、境内には風車や鯉のぼりが泳ぎ、ぼたんの花も美しく咲く宝徳寺。

夏には、風鈴の涼を感じながら祈願する「風鈴まつり」(6月下旬~9月下旬)が開催されます。

12月31日の大晦日には、ゆく年に感謝し日中に開催する「除日の鐘」。

一年を通して様々なイベントがあり、たくさんの方が気軽に訪れることができる「宝徳寺」です。

『崇禅寺』とともに桐生の素敵なお寺の紅葉をぜひ一度見てみてください。

アクセス

《臨済宗 宝徳寺》

【住所】群馬県桐生市川内町5丁目1608

【電話】0277-65-9165

 

 

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