【山梨・忍野村】小さな滝だけど、とてもきれい!マイナスイオンもあり!「鐘山の滝」

富士五湖・伊東・芦ノ湖の情報

山梨県忍野村にある【鐘山の滝】。
滝が途中の岩にあたり、2つに分かれて流れる珍しい滝です!
冬場であれば、滝が氷る状態を見ることもできます!

冒頭

こんにちは!
神社やお寺など神社仏閣、歴史が大好きな前島です!

みなさんは、滝を見に行くことはあるでしょうか?
滝のそばに行くと、迫力がありまして、見ているだけでも、すごいなという思うになりますし、マイナスイオンも感じられますので、とても気分が良くなります。

滝も、大きな滝から、小さな滝など、さまざまなものがありまして、大きいからすごく良いというわけでもなく、小さいから、あまり良くないということもありません。
それぞれの良さというものがありますので、その良さを感じられることが、大切だと思います。

おそらく、【】ときいて、一番最初に思いつくものは、【ナイアガラの滝】ではないでしょうか?
僕も、【】と聞きますと、【ナイアガラの滝】が出てきます。

しかし、ナイアガラのように巨大な滝でなくとも、小さな滝でも、十分に楽しめます。
今回ご紹介する【】も、ナイアガラのような巨大な滝ではなく、少しこじんまりした【】です。

小さなお子さんですと、あまり巨大な滝となってしまいますと、少し怖さも感じてしまうと思いますが、今回ご紹介する滝であれば、小さなお子さんも、楽しく見ることができます。

今回は、山梨県の忍野村にある【鐘山の滝】について、ご紹介していきますので、ぜひ楽しんで読んでくださいね!

鐘山の滝とは?

まずは、【鐘山の滝】についてお話していきます。
鐘山の滝(読み:かねやまのたき)】は、山梨県の忍野村と富士吉田市の境目にある滝のことです。
富士山の湧水が水源となっていまして、【桂川(読み:かつらがわ)】の上流部に、この滝があります。

鐘山の滝

鐘山の滝

山中湖や、名水で有名な忍野八海の水も流れ込んできていますので、水の質は、とてもきれいなものです。

鐘山の滝】の落差は、【約10メートル】で、滝の幅は、【約6メートル】となっています。
そして、【鐘山の滝】は、【分岐爆(読み:ぶんきばく、意味:水が落ちる途中にある岩にぶつかって、水が複数の筋になって分かれて落ちる滝のこと】です。

滝が落ちる途中に、岩があり、その岩に水がぶつかって、二筋になって流れている滝でして、少し珍しい滝となっています。

滝の周辺や岩肌などは、【約1200年前】に発生した【延暦大噴火】のときに、富士山から流れてきた溶岩流で作られていまして、溶岩の上を水が流れているという珍しい滝となっています。

そして、この【鐘山の滝】の特徴としまして、深くて大きな【釜状の滝つぼ】があることです。
この滝つぼは、かつて、【鐘ヶ淵(読み:かねがふち)】と呼ばれていまして、滝つぼに入っている水は、エメラルドグリーンで、とても澄んでいる水となっています。

そのため、夏場でも、その滝つぼの周辺は、清涼な空気になっています。
また、富士北麓ですと、滝があまりないため、昔から、周辺に住んでいる地域住民の方たちから、憩いの場として、親しまれていたそうです。

鐘山の滝】という名前ですが、別名もありまして、別名が【小佐野の滝(読み:おさののたき)】といいます。

鐘山の滝

鐘山の滝

滝の歴史もすごい

鐘山の滝】は、景色や水の色などが、とてもすてきな場所でもありますが、実は、いろいろな歴史も持っている滝となっています。

最初のほうでも記載しましたが、この滝のはじまりは、今から約1200年前(西暦800年ごろ)に発生した延暦大噴火という富士山の大きな噴火で、溶岩が流れてきて、その溶岩によって、滝が作られました。

富士山の火山活動の歴史を見ることができる滝となっていますので、とても貴重な滝ということにもなります。

そして、滝の名前に【】という文字が入っていますが、これは、山梨県の戦国武将である【武田信玄】との関係があるんです。

武田信玄が活躍していた時代に、武田信玄が、この【鐘山の滝】の近くで、烽火(読み:のろし)をあげるときに、急いで早鐘(読み:はやがね、意味:火事など緊急なこと早く鐘を鳴らして知らせること)をしていました。

そのときに、あまりに勢いがあったため、吊り鐘をかけていた金具がとれてしまい、鐘が桂川の深い滝つぼ(鐘山の滝)に入ってしまいました。
それから、この滝つぼから、【鐘の音が響いて聞こえる】という伝説から、【鐘山の滝】と呼ばれるようになりました。

つまり、名前の由来は、武田信玄が鐘を滝つぼに落としたことによって、滝つぼから鐘の音が聞こえるようになったという伝説から、名付けられたということですね。

また、ほかの由来もありまして、近くにある小さな山の【鐘山(読み:かねやま、または、しょうざん)】にちなんでいるというものです。

江戸時代に作られた【甲斐国志(読み:かいこくし)】という【地誌(読み:ちし、意味:特定の地域の自然や社会、文化などの特徴を書いた本】にも【鐘が淵】というように表記されているので、昔から深い滝つぼ(淵)として、知られていたようです。

鐘山の滝

鐘山の滝

四季ごとのきれいな景色

この【鐘山の滝】は、四季ごとによって、違った景色を見せてくれます。
春~冬まで、違う景色を楽しめるので、季節ごとに、来ても、春とは違った景色などを楽しむことができます。
それぞれの季節ごとの景色について、お話していきます。

春の景色

】は、桜の季節でもありますが、新緑が出てくる季節です。
そのため、出始めの緑色の木々とミツバツツジというツツジ科の花(赤紫色、ピンクのような色)をした花が咲く季節です。
滝から落ちてくる白い水しぶきと、鮮やかな赤紫色のミツバツツジとの、景色は、とてもきれいです。

鐘山の滝

鐘山の滝

夏の景色

】は、色が濃くなってきた緑色の木々の景色です。
滝から流れてくる水や水しぶきなど、マイナスイオンを感じながら、深い緑色の葉っぱや草などを見て、涼しさを感じながら、楽しめる季節です。
富士吉田エリア自体が、避暑地となっていますが、さらに水しぶきも出て来たり、水がつねに流れてきているので、夏ですが、とても涼しく感じられます。

秋の景色

】は、色鮮やかになる紅葉の季節です。
イロハモミジなど(オレンジ色や赤色など)紅葉の色に染まっていて、秋らしい雰囲気を感じることができる季節です。
周辺がオレンジ色や赤色などと、きれいな紅葉となっているなかで、滝を見るのもきれいですし、写真にすれば、とても美しい写真になります。

鐘山の滝

鐘山の滝

冬の景色

最後に【】ですが、この季節は、水が凍ります。
富士吉田エリアは、冬の寒さが厳しい場所ですので、冬の時期は、水の量が減りまして、滝の一部が凍ることがあります。
滝が凍っているところが見れるのは、とても珍しいことですので、冬ならではの楽しみ方です。
神秘的な感じとなりますので、ほかの季節では見ることができない景色です。

鐘山の滝

鐘山の滝

季節によって、これだけ違った雰囲気となりまして、1年に1回だけ来れたら良いというものではありません。
春、夏、秋、冬と4つの季節で、違う景色になりますので、春に来たら、次は、夏の景色を楽しみ、夏が終われば、秋の色鮮やかな紅葉の景色となり、最後は、冬の神秘的な凍った滝を見て、4回楽しんでみてはいかがでしょうか?

僕も近くに住んでいれば、ぜひ季節ごとに、来て、それぞれの季節の景色を楽しみたいと思いました。

写真家の人たちからも人気スポットに

水が2つ分かれている(二筋)景色や、溶岩で作られた岩肌、そして季節ごとに変わる景色などは、写真家の人たちからも人気となっていまして、撮影スポットとしても有名な場所です。

時間帯によっては、木漏れ日が滝つぼに入ってきまして、とても幻想的な雰囲気になります。
木漏れ日による【光芒(読み:こうぼう、意味:光のすじのこと】が、幻想的に写りますので、この時間帯の写真が、かなり人気となっています。

鐘山の滝

鐘山の滝

新しく整備された場所

鐘山の滝】の周辺は、2023年の4月に【富士の杜・巡礼の郷公園(読み:ふじのもり・じゅんれいのさとこうえん)】という施設が誕生しました。
通称は、【ふじさんミュージアムパーク】と呼ばれていまして、公園のようにも整備され、【ふじさんミュージアム】という歴史や文化などを学べる施設も公園のとなりにできました。

富士の杜・巡礼の郷公園】には、滝を間近で見ることができる新しい【デッキ】ができていまして、安全に滝を近くで、迫力ある状態で見ることができます。

そして、散策路(遊歩道)も整備されまして、それによって、駐車場から数分で滝まで、安全に歩いていくことができるようになりました。

また、【ふじさんミュージアム(別名:富士吉田歴史民俗博物館)】は、先ほども少しお話しましたが、富士吉田の地域の歴史や文化、自然などを学べる施設となっていまして、子どもから大人まで、博物館を楽しむことができます。

鐘山の滝

鐘山の滝

アクセス

住所:山梨県富士吉田市上吉田東7丁目27(富士の杜・巡礼の郷公園の住所です。この公園がほぼ滝と同じ場所です。)
駐車場:無料駐車場あり
※ふじさんミュージアムの駐車場、または、道の駅富士吉田の駐車場を利用してください。
滝に近いのは、ふじさんミュージアムの駐車場ですが、道の駅も、道路を渡った先ですので、どちらに停めても近いです。
(駐車場からは、歩いて2~3分くらいで滝に到着できます。)

最寄りインター:中央自動車道 / 河口湖IC、または、東富士五湖道路 / 山中湖IC もしくは、富士吉田西桂スマートIC
※河口湖ICからは、約10分で、山中湖ICからも、約10分で、富士吉田西桂スマートICからは、約15分です。

最寄り駅:富士急行線 / 富士山駅
※駅からバスに乗り、約10分くらいで到着できます。
最寄りバス停:「ふじさんミュージアムパーク前」、または、「サンパークふじ前」
※バス停を下りてからは、歩いて1分くらいで到着できます。

最後に

今回は、山梨県の忍野村にある【鐘山の滝】について、ご紹介してきました。
この【鐘山の滝】は、小さめの滝ですが、四季ごとに、違った景色や雰囲気などを見せてくれる滝でして、どの季節に来ても、新鮮な雰囲気を味わうことができます。

新しくできた「ふじさんミュージアム」や「富士の杜・巡礼の郷公園」などという施設もできて、滝以外にも楽しめるスポットもあります。
小さなお子さんも、楽しめますし、大人も楽しめる施設となっていますので、週末の休みに来てみたり、富士吉田エリアへ移住をされた方も、週末などに遊びに行ってみてはいかがでしょうか?

移住を検討している方も、こちらへ遊びに来れば、富士吉田エリアが、どのような場所なのかを知ることができますので、ぜひ一度、来てみてくださいね!

それでは、楽しい観光や楽しい田舎暮らしをしましょう!

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