「地方移住に興味があるけど、移住先選びで悩んでいる」
「人気の移住先を見て参考にしたい」
コロナ禍のリモートワークや、東京圏からの地方移住で最大100万円(単身は最大60万円)もらえる移住支援金制度※の存在により、地方移住が注目されています。しかし日本には魅力的な移住先がたくさんあり、どの地域が自分に合うのかわかりませんよね。
そこで今回は人気の移住先ランキングを紹介します。選び方のポイントとおすすめの移住先についても解説していきますので、「住みやすい地域に移住したいけど、選び方がわからない」という人は参考にしてみてください。
※出典:「地方創生」より「移住支援金」ページ
(内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局ウェブサイト)
目次
【2020年版】人気の移住先ランキング
地方都市への移住支援を行うふるさと回帰支援センターによると、2020年度の調査で人気のあった移住先は以下のとおりです。
<【2020年】人気の移住先ランキング>
順位 | 東京センターでの窓口相談者 | オンラインセミナー参加者 |
1位 |
静岡県 | 和歌山県 |
2位 |
山梨県 | 広島県 |
3位 |
長野県 | 佐賀県 |
4位 |
福岡県 | 静岡県 |
5位 |
宮城県 | 長野県 |
6位 |
広島県 | 北海道 |
7位 |
北海道 | 山梨県 |
8位 |
和歌山県 | 愛媛県 |
9位 |
神奈川県 | 新潟県 |
10位 |
群馬県 | 福島県 |
出典:「2020年移住希望地域ランキング公開」
(認定NPO法人ふるさと回帰支援センターウェブサイトより)
窓口相談者とセミナー参加者の希望先を見比べると、上位5位内の静岡県と長野県以外は人気の偏りがありません。一つの移住先に人気が集中しているわけではなく、全国にまんべんなく移住の波が広がっていることがわかります。
静岡県、山梨県、長野県。ここは相変わらず強いですよね。
いずれも主要幹線が通り、東京へ出やすい県でもあります。
ここでは特に相談件数の多い窓口相談者の希望地域を元に、人気の移住先の特徴をそれぞれ紹介していきましょう。
窓口相談者が選ぶ移住希望先1位:静岡県
すべての年代から高い人気を集めた静岡県。おもな特徴を以下にまとめました。
静岡県の特徴
- 新幹線と飛行機を使えて、東京までは新幹線で1時間というアクセスのよさ
- 海・山・川といった自然が近い
- 有名な温泉地が豊富
- 自転車でもまわりやすいコンパクトな都市部
- 首都圏に比べて住居費を抑えやすい
新幹線の停車駅である静岡駅から東京駅までの移動時間は約1時間。関西方面へのアクセスもよく、新大阪駅までは2時間程度で行くことができます。
あわせて、県内での移動のしやすさも特筆すべきポイントです。車があれば20分程度で海や川、山へ行けるため、週末は気軽にキャンプやバーベキューを楽しめます。至るところに世界遺産である富士山の絶景スポットがあるため、何気ない日常でも絵になる瞬間が多いのではないでしょうか。
静岡市内の都市部は自転車で回れる大きさで、少し足を運べば伊豆高原や熱海といった有名な温泉地もあります。東京からほど近い場所にちょうど良い大きさの都市が形成されていて、「バランスの取れた住みやすさ」を求める人におすすめです。
窓口相談者が選ぶ移住希望先2位:山梨県
過去のランキングでは、長野県と首位争いをしてきた山梨県。おもな特徴を以下にまとめました。
山梨県の特徴
- 東京まで電車で1時間半~2時間。車や高速バスでも2時間程度で行けるアクセスのよさ
- 2027年営業開始予定のリニア中央新幹線の新駅が県内の甲府市付近に開業予定
- 南アルプスや富士山、八ヶ岳といった山や自然に囲まれている
- ワイン発祥の地であり、豊富なワイナリーがある
- 首都圏に比べて住居費を抑えやすい
世界遺産の富士山をはじめ、南アルプスや八ヶ岳などの山々に囲まれた雄大な自然は山梨県の象徴です。山に囲まれた盆地であるため夏と冬の気候は激しいですが、その分季節の移り変わりが美しく、色濃く鮮やかな四季を楽しめます。
2027年には、時速500㎞のリニア中央新幹線が東京~名古屋間で営業開始予定です。新駅開業予定の甲府市付近から東京・品川駅までの移動時間は約25分と言われています。
美しい四季と、リニア中央新幹線で交通の利便性が向上する山梨県。「ダイナミックな自然やワインを堪能しながら、いざとなったら東京にもすぐ行ける利便性」を求める人におすすめです。
リニアモーターカーが通ったら、どうなるんでしょうね。
石和温泉や笛吹市も観光客が増えそうです。
窓口相談者が選ぶ移住希望先3位:長野県
2015年と2017年~2019年の複数回1位に選ばれてきた長野県。おもな特徴を以下にまとめました。
長野県の特徴
- 新幹線と飛行機を使えて、東京までは新幹線で1時間半というアクセスのよさ
- 2027年営業開始予定のリニア中央新幹線の新駅が飯田市付近に開業予定
- 8県と隣接しており、東西南北への移動がしやすい地方都市
- 県土の8割を広大な自然が占めており、ウィンタースポーツが盛ん
- 夏は温度・湿度が低く過ごしやすい
- 首都圏に比べて住居費を抑えやすい
長野県と言えば、軽井沢に代表される「過ごしやすい避暑地」のイメージが強いのではないでしょうか。しかし、長野県のよさは豊富な自然だけではありません。
長野県は東京や名古屋など主要都市へのアクセスが非常に便利です。リニア中央新幹線ができれば名古屋まで27分、東京まで45分で移動できるため、大都市がより身近に感じられるようになるでしょう。
長野県は元々移住ランキングで1位の常連であり、移住支援制度が充実しています。実際、他府県からの移住者は年々増えていて、2016年には2,084人だった移住者は2020年に2,426人となりました。そのため「安心して移住できる環境のよさと大都市への交通アクセス」を求める人におすすめです。
長野県は縦に長いので、どこに住もうか迷うところではありますが、
陸の孤島と言われるくらいだった飯田市がリニアで劇的に変わると噂されています。
物件は移住・二拠点居住で不動産購入をお考えの方は、関東甲信の物件が多く揃っているこちらでお探しください。
窓口相談者が選ぶ移住希望先4位:福岡県
上位5位内の都道府県中、もっとも人口の多い福岡県。おもな特徴を以下にまとめました。
福岡県の特徴
- 九州一の人口を誇り、九州最大規模のターミナル・博多駅がある
- 新幹線と飛行機を両方使えるうえ、メインターミナルの博多駅から福岡空港まで5分で行けるため移動しやすい
- 屋台やラーメンなど豊富な食文化と海の幸がある
- (他の移住先に比べると)福岡市内は住居費が高いが、他の地域であれば首都圏より住居費を抑えやすい
福岡県は全国で9番目に人口が多く、九州ではもっとも多い人口を誇ります。
首都圏からは離れているものの、博多や天神といった規模の大きな都市があるため、買い物や飲食、遊び場所に困ることはないでしょう。また博多駅から地下鉄に乗って5分の福岡空港を使えば、東京・羽田空港まで1時間半で行くことができます。
ただし、福岡市内は他の移住先に比べて住居費の相場が高く、2021年現在では移住支援金の対象外です。北九州市や久留米市など福岡市以外の地域は移住支援金の対象になっているため、普段は福岡市街の郊外でのんびり暮らし、週末は博多で遊ぶ生活スタイルがよいのではないでしょうか。
福岡県は、「豊富な食文化を味わいながら一定規模の都会が近くにある暮らし」を楽しみたい人におすすめです。
窓口相談者が選ぶ移住希望先5位:宮城県
首都圏に近く、東北を代表する都市・仙台を擁する宮城県。おもな特徴を以下にまとめました。
宮城県の特徴
- 新幹線と飛行機を使えて、東京までは新幹線で1時間半というアクセスのよさ
- 真夏日・真冬日が少なく住みやすい気候
- 県内の交通網が発達しており、どこに住んでいても仙台に行きやすい
- 首都圏に比べて住居費を抑えやすい
宮城県を代表する仙台市は、人口100万人超の政令指定都市です。
首都圏へのアクセスにも優れた都市でありながら、首都圏よりも低い価格で庭付き・駐車場付きの戸建てが多く販売されています。2011年には東日本大震災による大きな被害に見舞われましたが、その後10年を経て着実に復興を進めています。
宮城県は一年を通じて穏やかで住みやすい気候が特徴です。東北の中心である仙台市内でも広い戸建て住宅を持ちやすいため、「地方都市でのびのびと子育てしたい世帯」におすすめの移住先です。また、仙台市を含め宮城県の市町村は移住支援制度の対象です。支援金を元に地方都市でゆとりを持った子育てを楽しむのはいかがでしょうか。
人気の移住先に共通する特徴は「ほどよい自然とほどよい都会」
ご紹介した人気の移住先を見ていると、どの地域にも以下の特徴があります。
人気の移住先に共通する特徴
- ほどよい自然や人気の観光地がありながら、すぐ近くに都会がある
- 東京を含む首都圏へアクセスしやすい
- 首都圏に比べて住居費を抑えやすい
「自然が豊富」というだけなら、首都圏以外の地域はどこでも当てはまります。
しかし人気のある移住先には、富士山や南アルプスなど観光にもなるほどの美しく特徴的な自然や、有名な温泉地などの観光スポットがあります。
つまり日常そのものが非日常と地続きで、暮らしやすさだけではない魅力に溢れています。
人気上位の静岡県・山梨県・長野県なら東京までの移動時間は1時間~1時間半程度ですむため、「ちょうどよい暮らし」ができるのではないでしょうか。
当サイトのおすすめ移住先は長野県
当サイトで特におすすめしたい移住先は、人気の特徴を全て備えている長野県です。
長野県は長野市や松本市といった主要な市内でも、4LDKの新築戸建て物件が3,000万円以下で販売されています。一方、首都圏の新築分譲マンションの平均価格は約6,000万円(2020年度)。首都圏になると、住宅価格は倍以上に跳ね上がります。
\ 長野県の売却物件募集中 /
不動産・別荘売却についてはこちら
もちろんマンションと戸建てを一概に比較することはできませんが、首都圏で住居を持つことの難しさはわかると思います。東京から新幹線で1時間半の長野県へ移住すれば、広々とした戸建てに住み、「週に一度は東京の会社へ出勤し、残りの日は自宅でリモートワーク」という二拠点生活も可能です。
松本市や南アルプス、信州など地域ごとに町の特色ががらりと変わるため、自分にあった住みやすい地域を見つけやすいでしょう。移住促進の補助金や支援体制も充実していて、実際に移住者が増え続けている点もおすすめのポイントです。
移住先を決める際のポイント
移住先選びで悩んだときは以下のポイントを確認して書き出し、一つずつ比較していくと選びやすいです。
<比較ポイント>・住居費や生活費の相場
・気候
・災害リスク
・交通アクセス
・助成金や補助金など支援情報
・自治体独自のサービスや市政の状況
・移住者の多さ(各地域の転入者をチェック)
上記のポイントに加えて、自身や家族が絶対に嫌なことを避けることも大切です。
移住先選びでは理想や希望を重視する人が多いですが、理想や希望はわりとすぐ変わります。一方で「嫌なこと」は簡単に変わりません。
たとえば「暑さに弱いから、湿度が高く熱い地域は避けたい」「虫が嫌いだから、田舎過ぎる地域は嫌」「定期的な雪かきが必要になるほどの豪雪地帯は避けたい」といった嫌なこと・避けたいポイントを明確にして避けるようにすれば、移住後に家族の中で不満が出ることはないのではないでしょうか。
まとめ
人気ランキング上位の静岡県・山梨県・長野県は、いずれも「ちょうどよい自然と都会」がそろった住みやすい地域です。
どの地域でも、東京への移動時間は1時間~1時間半程度。東京と移住先との二拠点生活を考えている人には最適の環境と言えます。中でも湿度が低く夏も快適に過ごせる長野県は移住者支援に力を入れており、年々移住者が増えている環境もあっておすすめです。
当サイトでは、長野県の中古物件も多数取り扱っています。一度物件を見てみて、移住先のイメージをつかんでみてはいかがでしょうか。
\ ただいま、売却物件募集中 /
不動産・別荘売却についてはこちら
田舎暮らし・リゾート物件を取り扱う不動産情報サイト
不動産売却時には、「いなかも家探しに掲載」
\ 不動産業者様、いなかも家探しに物件掲載してみませんか? /
広告掲載(物件掲載)してみる
この記事の著者
-
資格:宅地建物取引士
不動産会社に10年を超えて在籍し、Webの業務をこなしながら宅建の資格を取得。勤務中に色々なお客様の悩みや喜びの気持ちに接して来た経験を活かして、不動産売却(別荘売却)に少しでもお力になれるよう協力します。
売却するということは、お客様の目に留まる集客サイトが必要です。
このサイトに物件を掲載することが売却への早道になるよう努力し続けます。
ぜひ「いなかも家探し」に掲載してと不動産会社にお願いしましょう。
https://resort-bukken.com/
コメント