別荘の暖房器具はどうする?別荘の冬を魅力的に演出する暖房器具の選び方

住まいの活用方法

軽井沢や那須高原、上高地といった人気の避暑地に別荘を持つなら、冬の暖房器具選びが重要になってきます。

 

避暑地の冬は非常に冷え込むため、外が吹雪でも室内を十分に暖めてくれる暖房器具が欠かせません。別荘地特有の薪ストーブや灯油燃料のレトロなストーブでこだわりを出せば、より“別荘感”が出て極寒の冬を楽しめるのではないでしょうか。

 

今回は、寒さが厳しい冬の別荘で快適に過ごすための暖房器具の選び方についてご紹介します。「せっかくの別荘だから暖房器具の見た目にこだわりたいけど、寒さをしっかり防げる機能面も重視したい」という人は、参考にしてみてください。

 

避暑地別荘の冬は寒い!暖房器具選びが重要

軽井沢、那須高原、上高地、箱根など、人気の避暑地で別荘を持つ人は多いと思います。

 

しかし避暑地の別荘を持つときには、冬の寒さが気になるもの。夏の快適な気候とは裏腹に、避暑地の冬は厳しい気候で、朝晩は特に冷えこみます。気象庁のデータによると、避暑地の別荘として人気の軽井沢における2月上旬の最低気温は-9℃。中部の盆地になると朝の最低気温が-15℃になることもあり、北海道並みの寒さになるのです。

 

出典: 長野地方気象台「長野県 冬の特徴」

 

ただし、冬は寒いからといって別荘に行かないのはもったいないことです。避暑地のメリットは、夏と冬の寒暖差がはっきりしているからこそ、季節ごとに異なる多彩なアクティビティが楽しめること。冬は積雪量が多いため、ウインタースポーツを思う存分楽しめます。別荘で外の雪景色を眺めながら暖炉の前でゆったり読書できるのも、避暑地別荘の魅力と言えます。

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だからこそ、避暑地にある別荘の冬をサポートしてくれる暖房器具選びにはこだわりたいもの。寒冷地用の暖房器具があれば、厳しい冬でも快適な別荘ライフを継続できます。最近ではおしゃれなデザインの暖房器具も増えています。別荘の雰囲気にあわせたデザインの暖房器具を選べば、より別荘らしい雰囲気が出るのではないでしょうか。

 

次項からは、機能面も見た目もこだわった暖房器具選びを解説していきます。

 

別荘の冬を快適にする暖房器具3

避暑地にある別荘で暖房器具を選ぶときは、寒冷地用のものを選ぶことが大切です。

 

できれば灯油かガス、別荘の雰囲気が出て暖房としてもパワフルな薪ストーブをおすすめします。寒冷地用エアコンという選択肢もありますが、電気で動くエアコンは部屋が温まりにくいため、極寒の中の主力暖房としては不向きです。

 

ここでは燃料別に、寒冷地用の暖房器具の特徴やメリット・デメリットを解説していきましょう。

 

灯油を使った暖房器具のメリット・デメリット

灯油を燃料にした暖房器具には、石油ストーブや石油ファンヒーターがあります。

 

灯油は、冬の寒さが厳しい寒冷地や雪国でもっとも多く使われている燃料と言えるでしょう。部屋全体を温める性能に優れているため、メインの暖房器具に適しています。灯油を使った暖房器具のメリット・デメリットは、以下のとおりです。

 

メリット

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  • 暖房性能が高く、素早く部屋全体を暖められる
  • ファンヒータータイプは灯油で温めた空気を送風して部屋全体をじんわりと暖められる
  • ストーブタイプは見た目がレトロで雰囲気がある。持ち運べるためアウトドアにも利用できる

デメリット

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  • 灯油燃料の買い置きと保管する場所が必要
  • 暖房器具の利用時には、灯油独特のにおいがある
  • ストーブタイプはストーブそのものが熱を持つため、子どもやペットがいる場合は管理に気をつける必要がある

非常にパワーがあり使いやすい灯油ですが、燃料の灯油がなければ着火できません。別荘地には一冬を越せる程度の灯油の備蓄があると便利です。

 

ガスを使った暖房器具のメリット・デメリット

ガスを使った暖房器具には、ガスストーブやガスファンヒーターがあります。

 

ガスの特徴は電気よりもパワーがあること、別荘にガス栓さえあればすぐ使えることです。メリット・デメリットを以下にまとめました。

 

メリット

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  • 別荘にガス栓があればガスを燃料にできるため、灯油のように燃料を買い置きする必要がない
  • 灯油と同様のパワーで素早く部屋全体を暖められる
  • 給油する必要がないので、手間なく利用できる

 

デメリット

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  • オール電化別荘だと使えない
  • 地方に多い「プロパンガス」利用地域だとガス代が高額になりやすい
  • ガス栓がある場所でしか使えないため、持ち運びはできない
  • ストーブタイプもファンヒータータイプもシンプルで、デザイン性に欠けることが多い

ガスを利用した暖房器具は、ガス栓が必要です。オール電化であれば利用できませんし、別荘の中で利用したい部屋にガス栓がなければ工事をして、ガス栓を取り付けてもらわなければなりません。ただし初期導入の手間がかかる一方、燃料の買い置きや給油は必要ないので、使い始めると維持管理が楽な暖房器具と言えます。

 

別荘がある地域はプロパンガスの可能性があり、使い方によってはガス代が高額になります。まずは別荘のガス環境を確認しておくといいでしょう。

 

薪を使った暖房器具のメリット・デメリット

もっとも別荘らしさを演出できる暖房器具と言えば、薪を使った薪ストーブでしょう。

 

薪ストーブは、薪さえ手に入れれば燃やすだけで部屋全体を暖められます。ただそこにあるだけで別荘の雰囲気をグレードアップできるため、インテリアにこだわりたい人に適しています。一方で、薪ストーブには薪の確保に手間がかかるというデメリットも。以下にメリット・デメリットをまとめました。

 

メリット

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  • 薪ストーブ本体から発せられる幅射熱にパワーがあり、部屋全体を心地よく暖められる
  • 真冬の休暇を演出できるおしゃれさ、別荘っぽさ、味わいがあり、夏場でも一つのインテリアになる
  • 薪さえあれば着火するだけで利用できるため、災害で電気やガスが停まっても利用できる
  • 薪ストーブは化石燃料を使わず環境に優しいと言われている

デメリット

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  • 薪ストーブ本体に加えて煙突やそれらを設置する費用がかかるため、初期導入費用が高い
  • 煙突の設置工事と定期的な掃除が必要
  • 薪のストックとストックの保管場所、薪割り作業が必要
  • 近隣の別荘への煙の配慮が必要

 

ただそこにあるだけで雰囲気が出る薪ストーブは、優れたインテリアである反面、導入コストも手間もかかるアイテムです。他の暖房器具に比べて向き・不向きが分かれやすいものの、非常に魅力的な暖房器具と言えます。

 

アウトドア好きや、「あえて手間をかけるアナログな暮らしをしたい」という人には向いています。逆に、「別荘に行ってまで手間がかかるのは面倒」という人には不向きです。最近では、見た目が薪ストーブ型のファンヒーターやストーブなど、見た目だけでそれっぽさを演出できる暖房器具もあります。

 

薪ストーブが気になるけど手間をかけたくないという人は、見た目重視の薪ストーブ型ファンヒーターに加えて、本格的に寒さをしのげる灯油・ガスファンヒーターの2個使いという方法も考えてみるといいでしょう。

 

別荘の冬を乗り切るために。真冬に暖房器具を使うときのポイント

寒冷地の別荘で冬を乗り切るためには、以下のポイントにも気をつけて暖房器具を使うようにしてください。

注意
  • 積雪の状況によっては外出が難しくなる可能性があるため、燃料は多めに買い置きしておくこと
  • 災害に備えて、異なる燃料の暖房器具やカセットコンロ式の暖房器具を用意しておく
  • メインの寒冷地用暖房器具に加えて、床を温める床暖房やホットカーペットがあるとより部屋全体を温めやすくなる

寒冷地の別荘では、吹雪や積雪で気軽に買い物に行けない状況になることもあるでしょう。もしも災害が発生してガスや電気が停まってしまうと、寒さをしのぐ手段がなくなってしまいます。そのため暖房器具は異なる燃料のものを組み合わせて複数用意しておきましょう。その中に、停電時でも使えるものが一つあると安心です。また、床を暖めれば体の芯から暖まるため、床暖房やホットカーペットを組み合わせるのもいいでしょう。

 

暖房器具以外の寒さ対策としては、別荘そのものに断熱材や複層ガラスを利用する方法があります。すでに住んでいる場合はリフォーム、これから別荘を購入する際は、こうした寒さ対策がどの程度されているのかを確認しておくことも大切です。

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まとめ

人気の別荘地は避暑地にあることが多いため、冬の寒さも厳しくなりがちです。

 

ただ、寒さが激しいということはそれだけ冬のアクティビティを楽しめる地域であるということ。暖房器具さえしっかりと用意すれば、夏と冬でまったく異なる別荘ライフを送れるのは避暑地別荘の大きな魅力です。

 

窓の外には白銀の世界が広がる中、室内では薪ストーブの明かりが煌々と燃えていて、ゆらめく炎をのんびり眺めながら読書。という休暇も楽しめるのは別荘ならではです。せっかくの別荘を夏も冬も活用できるよう、ご紹介した暖房器具を利用して冬の別荘を暖めてください。

 

これから避暑地の別荘をこれから探す人には、当サイトを利用してみてください。田舎物件や別荘として使えるリゾート物件を多数扱っているため、理想の物件を見つけやすくなるはずです。

この記事の著者

宅地建物取引士:今村 崇一
宅地建物取引士:今村 崇一
資格:宅地建物取引士
不動産会社に10年を超えて在籍し、Webの業務をこなしながら宅建の資格を取得。勤務中に色々なお客様の悩みや喜びの気持ちに接して来た経験を活かして、不動産売却(別荘売却)に少しでもお力になれるよう協力します。
売却するということは、お客様の目に留まる集客サイトが必要です。
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ぜひ「いなかも家探し」に掲載してと不動産会社にお願いしましょう。
https://resort-bukken.com/

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