皆さま、こんにちは八ヶ岳現地コーディネーターの山田です。
あっという間に師走を迎え、本当に年が越せるのかなという
不安を感じるのは私だけでしょうか、世界ではCOVID-19の
新たな変異株『オミクロン株』が南アメリカで確認され、
11月24日に南アフリカがWHO(世界保健機関)に対して
報告、世界保健機構がこの変異株を懸念すべき変異株として
指定した11月26日から一ヵ月、デルタ株に代わってオミクロン株
の感染がイギリスをはじめEU諸国そしてアメリカでも、アッと云う
間に拡大が顕著になっています。世界保健機構が指定する
懸念される変異株(Variant of Concern)とは、より強力な感染力
を持つウイルスの変異体と云う意味だそうで、実はデルタ株以降も
ラムダ株、ミュー株、と変異株が発生しているのですが、感染力が
弱く消えていくそうです。ウイルス自体がどんどんと変異して、
生き残る為にスパイクたんぱく質の構造を変えていくと云うのは、
とても恐ろしく感じるのは私だけでしょうか、ここ数日、日本でも
このオミクロン株が確認されて、私たちの年末年始の生活を直撃
しそうですね。 既に予定されている旅行や帰省のキャンセルや
日程の変更も散見され、八ヶ岳観光協会もこの変異株の感染動向
に注視しています。
さて八ヶ岳でもクリスマスを挟んで寒波が到来して、私の住む清里
でも毎朝氷点下10℃に迫る毎日です、日本海側、近畿北部の様な
大雪にはならなかったのですが乾燥注意報と低温注意報のダブルパンチ
これぐらい乾燥してくるとちょっとした不注意で火災が発生します。
現に直近でも2件火災がありました、内一件は野焼きによる沿線火災
のためJR小海線が運休になってしまい、高校生の朝通学に大きな
影響を与えました。田舎暮らしは日常において火を使う事が身近です。
野焼きに、落葉焚き、古民家ブームによる囲炉裏、別荘建築では
薪ストーブ、キャンプ場での焚火、都市部と違って敷地にも余裕が
ある為、思い立ったらBBQも手短に始められます。
又近年では敷地にピザ釜を自作する方も見受けられます。
地方では未だに裸火は生活の一部と云っても過言ではありません。
薪ストーブの煙突火災は別荘地で良く発生します。
年に数回の利用だと、煙突に鳥が営巣したり、
小動物が餌を貯蔵したり、焚く薪の状態が悪く湿気があったり、
薪ストーブメーカーが指定した樹種(広葉樹・針葉樹)を
守らなかったりすると煙突内部でタール状になった煤から引火して
建物まで延焼してしまうケースも多く発生しています。
管理別荘地であれば、管理会社が異常に気付いてくれる事も、
集落の外れや、自己開発地(別荘でも集落でもない)区外だと、
地元の消防団も手の施しようがありません。
都市部のように消防署があり人員が充実している場所は、
田舎では殆んど皆無です。ですから消防署の
下部組織に消防団があり自治体の青年団が
消防団員として、啓蒙活動や火の用心見回り、
実際の消火活動も行います。
(結構命がけの火事現場もあります)
年々高齢化する集落では還暦を迎えた方でも青年団として、
活躍されるケースが一般的で、年末には集落や住宅を
廻って消火栓の整備点検や火の元の注意を呼びかけてくれます。
私たち住人は、慰労のお酒や、感謝の気持ちも込めて寄付を
行うのが常でもあります。
八ヶ岳では近年大きな山火事は起こっていませんが、
つい最近も記憶に新しい今年2月の栃木県足利の
山火事は1週間以上も延焼し続け
大変な消火活動だったと思います。
山火事の原因は2T・2Kと云って、焚火・タバコ・強風・乾燥です。
また、人災ではありますが、今月に入って大阪北のビル放火により、
多くの人が犠牲になった一酸化炭素中毒による事故も忘れては
いけません。犯人はガソリンスタンドでガソリンを購入していますが
車に給油したガソリンは簡単には抽出出来ません。
ですから携行缶(法規上に定められた鉄製の容器)に
給油してもらうのですが田舎暮らしでは結構、日常的な風景なのです、
例えば薪ストーブ用の薪を仕込む際に使うチェーンソーや
敷地や農地の雑草の処理に使う刈払い機の燃料の為、
ガソリンスタンドで携行缶に給油してもらうのですが
2019年7月に起こった京都アニメーション放火殺人事件を
きっかけに携行缶給油には氏名・住所・使用目的を都度記入し
なければならないようになったのですが、
今回更に同じような放火殺人事件に発展してしまいました。
今後はどのような法改正されるのかわかりませんが、
ガソリン給油に際して更に厳しいチェックが必要になると思われます。
田舎暮らしは「火」と「暮らし」が一つのセットになっていて、
「火」を使う事は、ガスコンロで料理をするだけでなく、色々に
利用されている為、なくてはならない重要な要素の一つです。
東日本大震災の時、時期は3月でここ八ヶ岳ではまだ冬の天気、
北杜市の全域で停電が発生してしまい給湯器が凍結破裂したり
多くの家は電気に頼る暖房の為、厳しい寒さを経験しました。
その時我が家は、薪ストーブのおかげで、給湯器も無事で、
それ程不便な経験しませんでした。
火の危険性を理解し用心をして火を使う暮らしは、大いなる
豊かさと安心を与えてくれるものであります。近年多くの
人たちで盛り上がるキャンプですが、中には焚火をする為に
キャンプに出掛ける人たちもいるそうです。私も森の中で
キャンプをする時、昔ながらのコールマンのオイルランタン
が灯す明かりには、何とも言えない安らぎを覚えます。
田舎暮らしの楽しみである「火のある暮らし」は八ヶ岳でも
とても魅力のある要素の一つ、是非うまく利用して、安全に
そして心豊かに暮らしたいものです。
今年もアッと云う間の一年でした、皆さまにおかれましても
どうか、身の安全を第一に感染症対策と火の用心でよい
年の瀬をお迎えください。八ヶ岳での生活に興味が湧いたら
何時でも日本マウントにお問合せ下さい。
長々とお付き合いありがとうございました、そんな私が八ヶ岳山麓生活の日々を
インスタグラムで紹介しています。ご興味がございましたら、
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www.instagram.com/yatsugatake_foot になります。
よろしくお願いいたします。
それでは来年も宜しくお願い致します。
良いお年を!!!
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投稿者プロフィール
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10年前に東京から八ヶ岳に移住してきた、三人娘の父。
山の中のギャラリーを運営中。
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