松本や安曇野には、移住をきっかけにお店を開く方も少なくありません。「いつかこの土地で、自分のお店を持ちながら暮らしたい」そんな想いを胸に、オープンを決める方もいます。
一方で、いざ動き出そうとすると「どこにお店を構えたらいいのか」と迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
今回は、松本市でカフェをオープンされた「cafe 七十二候」さんにお話を伺いました。カフェのオープンをされたい方はぜひ参考にしてください。
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松本にオープンした和カフェ「cafe 七十二候」

cafe七十二候の入り口
みなさん、こんにちは。長野県安曇野市と横浜で二拠点生活をしているazumitomoです。「今年の冬は暖かいと聞いていたのはどこへやら……」と思っておりますが、晴れた日の昼間は、寒さが和らぎ過ごしやすいのが安曇野です。朝と晩は寒いですけどね。
「cafe 七十二候」があるのは上高地線下新駅から歩いて12分ほどの住宅街です。静かな田園風景が広がる一角にあるお家の一階がカフェになっています。

cafe七十二候の入り口2
カフェの駐車場にもなる奥に続く道。さすがにこの通りに何台も停めるのは無理があるので、2〜3分離れた場所にも駐車場を用意されていますよ。
以前田んぼだったエリアは、どうしても道が細いのですよね。それでも伺うとこの前に停めている方も多いので、みなさん慣れている様子です。

cafe七十二候の入り口3
さて、駐車場を奥に進むと、のれんがかかって、入り口が空いています。早速入ってみましょう。

cafe七十二候の玄関
玄関にはスリッパが置かれているので、靴を脱いで上がります。引き戸を開けて、お店の方に声をかけてくださいね。友人の家に遊びにくる感覚のあるのも「cafe 七十二候」の特徴です。
アットホームな「cafe 七十二候」の店内

cafe七十二候の店内
引き戸を開けた先はカフェのスペース。窓から差し込む光が包み込む暖かな空間です。季節によってもレイアウトを変更されているので、そのときどきで楽しむことができます。
カフェとして使われているのは、広さ7畳の居間。もともとカフェを想定してつくられた空間ではありませんが、落ち着いた居心地のよさを感じました。

cafe七十二候「窓際の席」
窓際は人気のスペース。のどかな時間を楽しみながら友人とお茶を楽しむ人が多いそうです。
訪れた日もお知り合いの男性2人組が話されていましたよ。

cafe七十二候の暖炉
2025年「そろそろ寒くなってきたなー」と、ファンヒーターを出したのは10月のことでした。今年は少し早い冬支度となりました。
そんな季節の移ろいに合わせて、「cafe 七十二候」でも暖炉の準備が始まります。薪をくべると、ぱちぱちと心地よい音が響き、空間にやわらかなぬくもりが広がります。
カフェのオープンについて聞いてみた「cafe 七十二候」

cafe 七十二候
「cafe 七十二候」をオープンさせたのは、尾崎さんご夫妻です。地元出身の尾崎さんは、移住というかたちではありませんが、転勤の多い仕事に就いていたため、地元で過ごす時間はあまり長くなかったそう。
ご夫婦で定年後の生活を話していたときに「カフェをやろうかと決めたんだ」と話してくださいました。
実は、松本市の創業スクールの先輩として紹介いただいたのが、尾崎さんなんです。先輩として安曇野や松本での話などを聞かせていただきました。苦労したのはやはり物件探しだったそう。
今回はご本人にお話を伺ってきたので、そのまま紹介しますね。
なぜ、松本・安曇野でカフェを開こうと思ったのですか?
転勤が多いサラリーマンだったこともあり「憩いの場を作って地域に恩返しできれば」と、考えていたんです。
目の前には、山が見えて、田んぼが広がる風景。季節ごとに景色が変わっていくのを眺めながら、「コーヒーでも飲んで、ゆっくりしてもらえたらいいな」そんな想いで、カフェを開くことを決めたんです。
物件探しでぶつかった壁や、最終的に“自宅一階”にした経緯を教えてください。
物件探しは、決して簡単ではありませんでした。
条件のよい場所が見つかっても、飲食営業ができなかったり、改装費用が高額だったり。中には、家の前の通りが狭く、営業が難しい物件もありました。
諦めかけていたとき、奥様から提案されたのが「家の一階でカフェをやってみたら?」という一言でした。この一言が転機となり、現在のかたちにたどり着きました。
飲食未経験からのスタートで、準備やメニュー作りはどのように進めましたか?

cafe七十二候のメニュー
cafe 七十二候のメニューづくりには、はじめから軸がありました。
「コーヒーと、あんこが好きだったんです」
コーヒーは、あんこに合うオリジナルブレンドを作ってもらったんです。
食材の仕入れも、松本の創業塾でのつながりから紹介を受けたり、実際に足を運んで話を聞いたりと、できることはすべて行動に移したので、特に困ることはなかったです。
飲食はまったくの未経験。そのため、一時期はカフェでアルバイトをし、現場で学ばせてもらったこともあります。
松本・安曇野エリアには、和スイーツを楽しめるカフェがまだ少なかったので、みんなに楽しんでもらいたいと準備を進めました。
実際にカフェを運営してみて感じた“この地域ならでは”の特徴はありますか?
上高地は、観光地としてとても人気がありますよね。でも、上高地線の沿線を見てみると、レストランはあっても、意外とカフェが少なかったんです
和スイーツを出していることと、景色が見えることがポイントになって、島立の方や松本市内の方、上高地へ向かう観光客など、いろいろなお客さんが来てくれるようになりました。
高速道路が混んでいるから、と時間調整で立ち寄ってくれる方や、夏場は夜7時まで営業しているんですが、みんな早く終わってしまうと、仕事上がりに寄ってくれる方もいます。
自宅カフェでよかった点・大変だった点を教えてください。

cafe七十二候「ドリップコーヒー」
自宅で開業してよかったと思うのは、やっぱり家賃がかからないことですね。まずは大きな負担を抱えずに、挑戦してみることができたのは、よかったと思っています。
「一番の課題は、やっぱり駐車場でしたね」自宅での開業ということもあり、最初は駐車場をどうするか悩みました。近所の方がとても協力的で「置いてもいいよ」などと声をかけてくれたのはありがたかったです。
試行錯誤を重ねた結果、現在は、近くに駐車場を借りるかたちで落ち着いています。
これから移住してカフェを開きたい方へ、ひと言メッセージをお願いします。
松本や安曇野には、田んぼが広がっていて、景色を楽しめる場所がたくさんあります。
そういう風景をうまく生かしていくと、それだけでも足を運んでくれるお客さんはいるんです。地元の方でも、「きれいだったね」と言って帰られる方がいます。
カフェがあることで、地域の方との交流にもなるので、移住後の交流の心配もなくなります。まずは、始めながら様子を見てもいいと思いますね。
答えはいつも、“出会った場所”に。

cafe七十二候
「cafe 七十二候」があるのは、松本電鉄上高地線の下新駅の近く。窓からは、田んぼの広がる風景を楽しめます。外の囲炉裏小屋から見る北アルプスも見逃せません。
尾崎さんは、思い立ったらまず動いてみる行動力の持ち主。カフェをきっかけに、地域の方とのつながりも広がっているようです。松本・安曇野での暮らしと商いが、自然に重なっているのが印象的でした。
こだわりのあんことコーヒーを味わいに、ぜひ訪れてみてください。
店舗情報
店名:cafe 七十二候
住所:長野県松本市島内228ー1
TEL:090-8582-5989
営業時間:9:00〜11:30・14:00〜18:00
定休日:月・木
駐車場あり
公式Instagram
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今日もありがとうございました。
皆さまにとって幸せな1日でありますように
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