みなさんこんにちは！
群馬県在住！群馬の情報をお伝えする、春野こむぎです。
連日「紅葉」の情報をお届けしておりますが、
街路樹の落ち葉を見ると、今年の「紅葉」もそろそろ終わりに近づいてきたように感じます。
そんな１１月下旬。
桐生市にある２つのお寺に「紅葉ライトアップ」を見に行って来ました。
まずは、知る人ぞ知る！
年に一度だけ群馬県指定重要文化財を拝観できる紅葉ライトアップのお寺『崇禅寺』。
昼間とは全く違う幻想的なお寺の紅葉の様子をぜひご覧ください。
『臨済宗 建長寺派 萬松山 崇禅寺』
ここは、JR桐生駅から車で約１０分ほどの桐生市の中西部「小倉山南麓」にある臨済宗の寺院、崇禅寺（そうぜんじ） です。
鎌倉時代の元久２年（１２０５年）開創と歴史は古く、
また、たくさんの木々に囲まれた崇禅寺は「森の中に佇む静かな寺院」といった印象があります。
崇禅寺周辺の山林地域は、２．２８ヘクタールに広がるクヌギやコナラなどの落葉広葉樹林。
身近な自然環境を保全するため、群馬県で選ばれた「群馬県の緑地環境保全地域」の５地域のひとつにも指定されています。
また、境内には樹齢６００年ともいわれる「イトヒバ」があり、群馬県の天然記念物に指定されています。
夏の暑い日に伺い、参道に続く石段わきに咲く満開の「サルスベリ」を見た時は、あまりの花の美しさにしばらくその場所から離れられなくなったことを思い出します。
崇禅寺は、新緑や紅葉などの他にも四季折々の美しい風景が魅力的で豊かな自然に包まれたお寺です。
崇禅寺 入り口
年に一度の御開帳「燈花会」と「紅葉ライトアップ」
石段を登ると、風格のある古びた山門が現れます。
享保１２年（１７２７年）に建てられたとされる歴史深いもの。
山門をくぐるとすぐ右手にある鐘楼堂も古く、宝暦３年（１７５３年）に完成したもので、こちらも重厚感があり歴史を感じます。
天然記念物に指定された「イトヒバ」は、その鐘楼堂の隣にあります。
入り口で受付を済ませ、本堂のある奥へと進んで行きます。
山門
本堂前では、１７時４５分スタートの第一回目の開演に向け、すでにプロジェクションマッピングが始まっていました。
今年の開催日は、１１月２２日（土）、２３日（日）、２４日（祝）の３日間。
それぞれ、上演は各４回です。
秋の落ち葉が舞い散る様子や、元気な鯉が泳ぐ様子、打ち上げ花火を再現していたりと壮大な映像が映し出されます。
本堂前の様子
しばらくすると、羽衣をまとった天女が本堂中央に登場します。
音楽に合わせ舞う姿は、まるで本物の天女のよう。
ライトやキャンドルに照らされた紅葉とともに、幻想的な世界が広がります。
音楽に合わせ舞う天女
じつは、去年も崇禅寺の「燈花会」を訪れているのですが、去年は紅葉がゆっくりだったため色付きが少なかったように感じました。
ところが今年の境内は、去年と様子が違い紅葉のベストタイミング！
灯りに照らされたモミジの葉が夜空を染め、幻想的で素晴らしい景色が広がっていました。
本堂左手の紅葉
本堂の裏手に回ると、小高い丘があります。
その場所には「収蔵庫阿弥陀如来堂」があります。
階段を登った先にある「収蔵庫阿弥陀如来堂」
中には、群馬県の指定重要文化財である「本尊阿弥陀如来像」が祀られています。
本日の主役です。
普段はしっかりと閉じられた扉は、年に一度だけ御開帳され、その貴重な如来像を拝見することができるんです。
毎年１１月２２日、２３日に夜間拝観御開帳「燈花会」が開催されます。
また、御開帳にあわせ境内の紅葉をライトアップした「ライトアップ崇禅寺」を開催しているのです。
本尊阿弥陀如来像
「本尊阿弥陀如来像」に向かい合うようにして、本堂の裏に描かれている「達磨の絵」。
写真でもわかる通り、かなり大きな壁画です。
迫力ある達磨さんにじっと見つめられているようで、少し緊張してしまいませんか？ 笑
本堂裏手の達磨絵
この日ばかりは、お地蔵様たちも綺麗な灯りを灯してもらっています。
六地蔵
本堂の隣のお茶室からは、上品な琴の音色が響いてきます。
入場する際、受付で「志納金」を納めると、ライトアップやプロジェクションマッピングを見るほか、こちらのお茶室で和菓子とお抹茶をいただけます。
「紅葉御膳」は、先着限定で食事をいただけるそうなんです！
「とっても気になるー！」
・志納金 ￥１,５００(和菓子、お抹茶付き）
・紅葉御膳 ￥４,５００（志納金含む 先着限定１００膳限定）
お茶室 无量庵
紅葉したモミジの形をした上生菓子とお抹茶です。
和菓子からも季節を感じますね。
琴の音色を聞きながらお抹茶をいただく、、
こんな非日常もたまには良いものですよ。
お抹茶と上生菓子
まとめ
四季折々の自然の中にある歴史ある崇禅寺。
境内には１００本以上のモミジがあり、色鮮やかに境内を彩ります。紅葉の見頃時期は特に人気の寺院です。
緑地環境保全地域の豊かな自然と指定重要文化財の御開帳とともに繰り広げられるプロジェクションマッピングが見られるのは、全国を見てもここだけではないでしょうか。
年に一度だけの素敵な夜、ぜひ出かけてみませんか。
《臨済宗 建長寺派 萬松山 崇禅寺》
【住所】桐生市川内町二丁目６５１
【電話】（０２７７）６５－９４２２
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