徳川家発祥の地【群馬県太田市】太平記の里で見る「殿様の猫絵」と「歴史」と「紅葉」

赤城南麓の魅力

みなさんこんにちは!

群馬県在住!群馬の情報をお伝えする、春野こむぎです。

 

11月も中旬を過ぎ、群馬県平野部でも紅葉が見られるようになってきました。

寒暖差が必要な紅葉とは裏腹に、寒暖差のために風邪やインフルエンザも流行っているそうです。

体調管理には十分気をつけたいですね。

 

さて、

そんな秋晴れの日、『太平記の里』へ出かけてきました。

『太平記の里』とは、

【群馬県太田市】周辺の地域のことで、古典文学「太平記」に登場する武将「新田義貞」の居館跡やその祖先の新田氏が中世に開発した「新田荘」の遺跡などが点在する歴史豊かな場所です。

また、「徳川家発祥の地」としても有名なことで全国に知られた場所なんです。

 

じつは今回訪れた一番の目的は、「殿様の猫絵」を見ること。

『太田市立新田荘歴史資料館』では、資料館開館40周年記念に合わせ「新田岩松家ー猫絵と殿様ー」企画展を開催しています。

滅多に見ることができない「お殿様が描く猫の絵」を周辺の「国指定史跡」とともにぜひご覧ください。

新田義貞像

 

猫の絵を描いた「新田岩松家」は、清和源氏を祖とする新田義貞の末裔で、新田氏と足利氏の両系統の血を引き継いだ有力庶民です。

徳川家との繋がりを持つことから、庶民や家臣にとって権威や秩序の拠り所となっていました。

歴代の当主が絵を描くことも有名で、狩野派絵師に師事をし描く様々な絵の中でも「温純」、「徳純」、「道純」、「俊純」と4代にわたり描いた『猫絵』は、特に注目されました。

「殿様が絵が描いた絵」なんて、それだけで「たいそうなご利益」がありそうだと思いませんか?

新田岩松家の駕籠(かご)

 

養蚕が盛んだった群馬県では、蚕の大敵がネズミだったそうで「ネズミ除け効果」があるという猫の絵が普及していったようです。

また、

新田義貞の血を継ぐ殿様が書いた絵

ということで、ご利益のある絵として人気が高まったそうです。

 

資料館の入り口には、当時の様子が再現されていました。

信仰心の強い人々は、お守りのような気持で飾っていたのかもしれませんね。

桑の葉っぱを食べる蚕の様子と壁に飾られた猫絵

 

殿様の猫絵』は、上州(群馬)だけでなく、武州(埼玉)、信州(長野)までその人気が広がったそうです。

「徳純」が信州善行寺へ参詣した道中では、1か月に307枚もの絵を描き、そのうち96枚が「猫絵」だったんだとか。

もしかしたら、当時の絵は、今でも養蚕農家さんのお家に「お宝」として残っているかもしれませんね。

展示されている絵

 

新田荘歴史資料館の展示に先立ち、10月7日~10月31日に前橋にある「群馬大学」で開催された「殿様の猫絵ー新田岩松家の粉本からー」も見学してきました。

群馬大学には1,264点もの貴重な絵が保管されていました。

展示作品は、新田岩松家の子孫から寄贈された文書や写本、粉本等35点が公開。

265年以上も前の絵とは思えないほど鮮やかなものもあったり、先生の「同じお手本」を真似て描いているのに描く人によって捉え方が様々で、完成した絵の違いも様々でとても面白かったです。

群馬大学中央図書館

 

新田荘歴史資料館の一角には、NHK大河ドラマ「太平記」に使われた甲冑が展示してありました。

ドラマは足利尊氏の生涯を描いたもので、当時【群馬県太田市】には、撮影のためにオープンセットが作られ、多くの見学者で賑わったそうです。

右 新田義貞役根津甚八さん着用  左 脇屋義助役石原良純さん着用

 

新田荘歴史資料館のある歴史公園は、太田市のなかでも「紅葉スポット」として有名な場所なんです。

私が訪れた11月16日は、ピークには少し早かったものの、園内のモミジの葉は赤く色づき、秋晴れの空のもと、とても綺麗な景色がひろがっていました。

歴史資料館前の紅葉

 

新田荘歴史資料館から世良田東照宮に通じる道を歩いていると休憩用の東屋がありました。

その脇に色付いているのは、「ドウダンツツジ」でしょうか?

濃いオレンジ色の葉がとても綺麗です。

お天気だったこの日は、赤や黄色に色づいた木々を眺めながら散歩をする人や携帯を片手に写真を撮る人など、皆さん短い秋の景色を楽しまれていました。

 

ふと見ると、木の根元にひっそりと置かれた「埴輪」。

なんだか寂しそうに見えたのは私だけでしょうか、、笑

埴輪

 

公園を抜けると、隣にある『世良田東照宮』が見えてきます。

ここは『徳川家発祥の地』としても有名な場所で、このあたりは「新田荘遺跡」といって平安時代末期に成立した「新田氏」の荘園の遺跡が数多く残る場所なんです。

『世良田東照宮』は、三代将軍徳川家光により、日光東照宮の元社殿や宝物などを移築したもので、拝殿・唐門・本殿・鉄燈籠、宝物として太刀や棟札が国の重要文化財にも指定されています。

境内にある案内板

 

東照宮の入り口、

境内の東側に立つのが「門御黒」です。

「縁結びの門」とも呼ばれ、縁結びのパワースポットとしても知られています。

江戸時代は、お正月や祭典日以外は閉じられていたため門前での参拝しか許されていなかったそうなんです。

 

お天気に恵まれたこの日、境内には、七五三の参拝のために着物を着た家族連れでにぎわっていました。

着物を着た子どもさんのポーズをとる様子に、思わずにっこりしてしまいましたよ。

御黒門

 

「御黒門」をくぐると「上番所」があります。

江戸時代当初、徳川家先祖の地としての神社を守るため番所を設け、不測の事態に備え警固していたそうです。

番所の前には「顔はめパネル」がありました。

徳川家康さんでしょうか?

なんだか観光地っぽいですね。 笑

上番所

 

本殿唐門拝殿は、保存修理工事のため拝観することができませんでした。

残念。

工事看板を見ると、工事期間は令和4年2月2日~令和8年12月26日となっています。

文化財の保存のために、特別な専門の知識や技術を持った施工業者さんが時間をかけ丁寧な工事をされているのだろうなと思うのと同時に、

完成した拝殿や本殿がどんなに素晴らしいかと期待でいっぱいになりました。

石鳥居

 

境内から出て北に少し歩くと、群馬県の重要文化財に指定されている「太鼓門」がありました。

楼上に太鼓を置き合図を送るために使用されていた門です。

丸い目のような、太鼓のモチーフのような装飾がとても可愛らしくて趣があると思いませんか。

太鼓門

 

「太鼓門」の隣には、「長楽寺」があります。

「長楽寺」は、新田氏の祖、新田義重の子である徳川(新田)義季を開基とし、臨済宗の開祖・栄西の高弟である栄朝が開山として1221年に創建されました。

かつては多くの学僧が修行する関東有数の禅寺であり、「東関最初禅窟」とも呼ばれたそうです。

長楽寺三仏堂

 

境内には、秋から冬にかけて見られる「サザンカ」の花が咲き始めていました。

「真冬に咲く濃いピンク色の花」

と聞けば、すぐにこの花が思いつくかもしれませんね。

民家の垣根や庭木、公園などにも使われることが多いので、きっとどこかで見たことがある花だと思います。

長楽寺の境内に咲くサザンカは、よく見かける「濃いピンクの花」だけではなく、こんな白い花もありました。

ピンク色の縁取りをした白い花びらがとても可愛らしいですね。

まだ暖かい日が続いていますが、真冬の寒い中でも咲く姿は植物の力強さを感じます。

 

東照宮境内には、群馬県で一番太いソメイヨシノである 「御神域桜」 があることでも知られていて、桜の時期にはたくさんの人で賑わうそうです。

まだその桜の花を見たことがないので、来年の桜の季節には、ぜひまた訪れたいと思います。

めずらしいピンクの縁取りをした白いサザンカ

 

まとめ

新田荘歴史資料館で開催されている企画展は11月24日まで。その他、「伊勢崎市福祉交流館しまむら」でも見ることができます。

「伊勢崎市福祉交流館しまむら」での企画展は、「猫が関係するもの」が中心の展示で、

その中に「殿様の猫絵」は19点、他には猫の絵や猫の版画、護符、猫の石仏など「新田荘歴史資料館」とはまた違った猫たちを見ることができます。

『徳川家発祥の地』太田の歴史と紅葉をぜひ一度見に行ってみませんか。

 

《太田市立新田荘歴史資料館》

【住所】太田市世良田町3113-9

【開館時間】9時30分~17時(入館16時30まで) 月曜休館、年末年始(12月29日~翌年1月3日)

【入館料】¥200 中学生以下無料

【電話】0276-52-2215

 

《伊勢崎市福祉交流館しまむら》

新田猫絵展 9月21日~12月21日

【住所】伊勢崎市境島村1968-378

【開催日時】毎週日曜日 9時30分~16時

【入場料】無料

 

いなかも家探しでは群馬県(前橋市、桐生市、嬬恋村など)の不動産物件をHPでご紹介しております。

お求め安い田舎暮らし物件、中古別荘もありますので拠点に観光や趣味で楽しむあこがれの別荘ライフも夢ではありません。

群馬県エリアで、別荘・田舎暮らしはいかがでしょうか?

群馬県の田舎暮らし物件、中古別荘☚クリック
前橋市の物件☚クリック
桐生市の物件☚クリック
嬬恋村の物件☚クリック

今日もありがとうございました。

皆さまにとって幸せな1日でありますように

***********information***********

【いなかも家探し とは】

移住物件、田舎暮らし物件、二拠点居住物件を紹介しており、様々な不動産会社の物件を紹介しています。
主に地方の物件がメインに紹介されているので、問い合わせる際には、不動産会社の名称を良く確認してください。

いなかも家探し(ポータルサイト)https://resort-bukken.com/
物件の売却相談https://resort-bukken.com/baikyaku

【不動産会社様へ、物件を掲載してみませんか?】

いなかも家探し」に物件を掲載してみたい不動産会社様をお待ちしております。
現在、5000件を超える勢いの反響数が自慢のサイトです。
しばらくは無料で物件を掲載できますので、御社の売上アップにご活用ください。

加盟店お申し込みは、物件掲載についてからどうぞ!

※当サイトは不動産会社様が登録することにより、直接物件を掲載できるシステムです。
現在のご利用中の加盟店様はこちら。
不動産会社様へ、ご相談、ご質問はこちらからお問い合わせください。

 

 

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

ランキング

  1. 1

    【館山】ドラマのロケ地巡り、ビーチボーイズ

  2. 2

    安曇野でお土産と言えば「さかたのおやき」大人気おやきの定休日や気になる賞味期限を紹介

  3. 3

    【安曇野市】地域とつながる住まい「MIGRANT」で体験する暮らしの入り口

  4. 4

    榛名湖ふれあいの郷  新緑を満喫し湖畔散策を楽しみましょう。

  5. 5

    自転車でも走行可能な有料道路!東金九十九里有料道路

  6. 6

    【北杜市・大泉町】素敵なお花屋さんで優雅なひと時を…八ヶ岳南麓にあるFlowers for Lena(フラワーズフォーレナ)へ

  7. 7

    前橋市西善町 庭が果樹園のような農家住宅

  8. 8

    これから別荘をお探しの方へ必見!富士山周辺の別荘地紹介【山中湖編】

  9. 9

    開けた秘境駅!?北浦湖畔駅から「北浦を眺める」

  10. 10

    山梨県・紅葉台センチュリーヴィラの紅葉が見頃です。

最近の記事

  1. 徳川家発祥の地【群馬県太田市】太平記の里で見る「殿様の猫絵」と「歴史」と「紅葉」

  2. 【長野県安曇野市】冬の夜を彩る「Winter Illumination 2025星のすべて~All of the Stars~」

  3. 渡良瀬渓谷の美しい紅葉と鮮やかな菊の花を楽しめる【群馬県みどり市】人気スポットで秋を楽しむ♪

  4. 【長野県北安曇郡池田町】加圧熟成コーヒー「HOP FROG Cafe & Roastery」ビール瓶で2年保存も!?

  5. 【山梨・忍野村】東京から1時間半!世界遺産に認定された湧水池「忍野八海」

物件記事 おすすめ記事 特集記事
  1. 富士五湖周辺で別荘の売却をするタイミングやその前にしておくべきこと

  2. 栃木市の自然と暮らすログハウス|ハンドカット職人が建てた一棟限りの住まい【田舎移住・物件No.71656】

  3. 駒ヶ根の呼吸する家|薪ストーブと家庭菜園を楽しむ理想のセカンドライフ【長野・田舎暮らし物件】

  4. 多目的に楽しめる!裾野市須山「十里木南富士別荘地」のリフォーム済み別荘のご紹介

  1. 穴場紅葉スポット全国2位‼駒ケ根市の紅葉と絶品ご当地グルメを楽しむ【長野県駒ヶ根市】

  2. 一度は訪れたい長野県の名所「箕輪町もみじ湖」|四季のまんなかで暮らす移住生活

  3. 【千葉県富津市】今が買い時!都内から1時間で叶う理想の別荘ライフ|海が見える高台物件も多数

  4. 【体験談】千葉から那須へ移住して13年。私はここで「家族のかたち」を見つけました。

  5. 【富士五湖周辺】都会と田舎の二拠点生活のデリメリを個人的に考えてみた

  6. 赤城南麓にある群馬最強パワースポット! 三夜沢【赤城神社】でパワーをいただく日

  1. 【富士五湖周辺】別荘地の気候や日々の生活について〜冬編

  2. 一度は訪れたい長野県の名所「箕輪町もみじ湖」|四季のまんなかで暮らす移住生活

  3. 【富士五湖周辺】別荘地の気候や日々の生活について〜夏編

  4. 富士五湖周辺で別荘の売却をするタイミングやその前にしておくべきこと

  5. 栃木市の自然と暮らすログハウス|ハンドカット職人が建てた一棟限りの住まい【田舎移住・物件No.71656】

  6. 駒ヶ根の呼吸する家|薪ストーブと家庭菜園を楽しむ理想のセカンドライフ【長野・田舎暮らし物件】

アーカイブ
TOP