田舎物件を購入する際の注意点とは?

不動産売却の相談・方法

「田舎の物件が欲しいけど大丈夫だろうか?」そのような疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

近年、田舎へ移住する方が増えている傾向にあります。

退職後に田舎でゆっくり過ごしたい、リモートワークの拠点として、子どもの遊べる広い敷地が欲しい、など田舎の物件を求める理由はさまざまあるものです。

しかし、田舎の物件には田舎ならではの注意点もあります。

しっかり確認せずに購入すると、こんなはずではなかったという事態になってしまう可能性もあるのです。

この記事では、田舎の物件を購入する注意点や選び方のポイントを分かりやすく解説します。

今村
今村

田舎物件や別荘の売買では実績のある日本マウントにご相談ください。
10年以上の不動産売買実績からお客様のお悩みが解決できると思います。
 物件を探してみる

売買の成立には、買主、売主、この両者が納得すれば、たとえ問題がある物件だとしても、契約が成立する場合があります。日本マウントが間にしっかり立ちますので、まずは恐れずご相談ください。とはいえ、田舎物件や別荘のトラブル事例は、都会のそれとはまた違うトラブルが多いので、この記事をしっかり読んでみることをオススメいたします。

今村
石倉
(日本マウント代表取締役社長)
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購入する前に知っておくべき情報

同じ日本にある物件や土地だから、田舎も都会もそう変わらないだろうと思っている方もいらっしゃるでしょう。

しかし、田舎の物件は街の物件とは異なる、田舎ならではの特徴があるものです。

田舎の物件の特徴を、しっかり理解したうえで購入を検討する必要があります。

田舎の物件を購入する前に知っておくべき情報としては、次のようなことがあります。

check!

  • 田舎物件の取引は大らか
  • 境界確定されているか確認
  • 地域の活動など確認しておこう

 

田舎物件の取引は大らか

物件取引というと、売買条件を明確にして契約するなどきっちりとしたイメージのあるものです。

都会での取引は、ひとつひとつの手続きを法規制に厳しくときっちり細かくしていきます。

しかし、田舎の取引はいい意味では大らかですが、曖昧や法規制に緩い傾向があるものです。

「緩い契約ができるなら、あまり注意が必要なくていいのでは?」と思われるかもしれません。

しかし、緩い契約では後々トラブルに発展するケースが多いのです。

そのため、自分自身でも法律や取引等ある程度の知識をつけて取引に臨むことが重要になります。

田舎の物件取引は比較的自由な契約ができるというメリットもあります。

しかし、曖昧にしてしまいトラブルに巻き込まれるということがないように注意しなければなりません。

 

境界確定されているか要確認

田舎の物件で一番問題となるのが、境界線です。

境界線が曖昧では、隣地の所有者とトラブルになる場合があります。

近年は、行政による国土調査が進み境界線が確定されているのが一般的です。

しかし、田舎の物件では境界線が確定していないことも多いので注意しなければなりません。

田舎の物件は土地が広く、敷地ギリギリに建物が建っているわけではないので境界線が曖昧になりがちです。

相続している土地や・親族間で昔から住んでいる土地も多く、境界線の取り決め自体をしていないケースも多いものです。

購入を検討する物件の境界線が特定できない場合、専門家によって測量図の作成が必要になる場合もあります。

境界線が確定しているのかを確認したうえで、購入を検討するとよいでしょう。

 

地域の活動など確認しておこう

田舎は都会に比べ、地域活動が多い傾向があります。

少ない人口や税収入で地域を支えていく必要がある地域では、自治会費や水路や農道の維持管理費・消防団の結成など、地域の住民が主体となって管理が必要になるのです。

そのため、地域特有の費用の負担や活動への参加を求められるというケースも多いでしょう。

田舎では上手に人間関係を築いていくことも重要です。

すべての活動に参加する必要はありませんが、ある程度の付き合いをする覚悟は必要です。

事前に、どのような活動や費用負担があるのかを確認するようにしましょう。

 

購入する際の注意点

ここでは、田舎の物件を購入する際の注意点として、次の5つを紹介します。

check!

  • 都市計画に注意
  • 敷地内の建築物などに注意
  • 飛び地に注意
  • 農地に注意
  • 接道に注意

それぞれ見ていきましょう。

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都市計画に注意

都市計画とは、都市の将来あるべき姿を想定して、必要な規制や整備を行って都市を発展させていく方法のことを言います。

この都市計画のためにある都市計画法では、地域を「都市計画区域」「都市計画区域外」に分けているのです。

一般的に、田舎の物件ではこの「都市計画区域外」に該当する場合があります。

都市計画区域外の土地は、法的な規制はありませんが、住宅ローンの審査が厳しくなることもあるので注意が必要です。

また、都市計画区域であっても「市街化調整区域」に指定されている場合も注意が必要です。

市街化調整区域では、市街化を抑制すべき区域として、建築物の建設や増築に規制が掛かる場合があります。

購入を検討している土地が、都市計画のどの区域に該当するのかは事前に確認するようにしましょう。

 

敷地内の建築物などに注意

田舎の物件では、住宅以外にも敷地内に倉庫や小屋などがついた物件もあります。

しかし、古くからあるような物件など、住宅以外の建物が建築基準法の許可を受けていない場合もあるのです。

許可を受けていない建築物の場合、建築基準に合わせて修繕する必要や状況によっては解体まで必要になることもあるので注意しましょう。

 

飛び地に注意

飛び地とは、土地が地続きではなく離れた場所に分割している土地のことを言います。

家が建っている土地のほかに、道路を飛び越えて別の敷地が存在するなどが該当します。

特に、田舎では飛び地であることが多いものです。

100坪の土地という情報だけで購入したら、実は60坪の土地と離れたとところに40坪の土地があった、ということも珍しくありません。

土地の広さの数字だけでなく、所在地など詳細まで確認するようにしましょう。

 

農地に注意

土地の種類である地目が「田・畑」となっている物件には注意が必要です。

「畑が付きます」という広告を目にすることがあるでしょう。

家庭菜園をやってみたいと考えている方には、興味をそそられるものですが、基本的に地目が「田・畑」に該当する土地は勝手に売買できません。

農地法により、農地委員会で農地と判定を受けている土地については、販売に農地委員会の許可が必要になります。

農地の販売の場合、農地委員会の許可から所有権移転までにかなりの年月が必要になります。

「田・畑付き」を謳っている物件の場合、売買取引がどのようになっているのかを確認するようにしましょう。

 

接道に注意

田舎の物件では、小さい道路を通って敷地に入っていくという物件も多いものです。

この時、利用する道路が、道路ではなく別の所有者の敷地であることや法律上定義される道ではない場合があるので注意が必要です。

建築基準法では、敷地と道路の関係について厳しいルールがあります。

原則として、建築物の敷地は道路に幅4m以上の道路に2m以上接道していることが必要なのです。

接道義務に違反している場合、建て直しなどができない場合があります。

敷地に通っている道路が、法律上の道路なのか、接道義務に適しているのかをしっかり確認する必要があるのです。

 

土地の選び方、ポイント

ここでは、田舎の土地選びのポイントについて紹介します。

 

売主が整備してくれる物件がおすすめ

物件のメンテナンスはもちろんですが、境界確定など法的な問題を売主側でカバーしてくれる物件をおすすめします。

田舎の物件を購入する場合、遠方の物件ということも多く、なかなか足を運んで自分で問題を解決するのは難しいものです。

売主や売主側の仲介業者が率先して整備してくれる物件なら、信頼でき安心して購入できるでしょう。

 

必ず現地を確認すること

田舎の物件を探す場合は、必ず現地に足を延ばして自分の目で確認することが重要です。

インターネットの情報だけでは、分からないことというのも多いものです。

特に田舎の物件は、情報があまり出ていないため、実際に見てみると予想外のことがあったということも多いでしょう。

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  • 家畜臭がする(風向きにも注意)
  • トイレが汲み取り式だった
  • 井戸水の利用だった

上記のようなことはよくあることです。

遠方の土地などなかなか足を延ばせないということもあるでしょう。

しかし、一度購入してしまうと簡単に売却するのは難しくなります。

必ず、現地に行って状況を確認することをおすすめします。

今村
今村

田舎だとどうしても牧場が都会よりは近く、風によって臭ってしまうことも。

こればかりは、実際、体感してもらうしかないところではあります。

田舎の香水と言われることもありますが、匂いのレベルは、人によって許容範囲が違いますし、やはり現地で納得してもらうしかないですね。

今村
石倉
(日本マウント代表取締役社長)

 

信頼できる不動産会社に依頼すること

物件購入では、信頼できる不動産会社を選ぶことが何より重要です。

特に、田舎には田舎ならでは事情もあるので、その地域に詳しい不動産会社を選ぶこと大切になります。

地域の特性に詳しい業者であれば、物件の状態だけでなく、地域の生活やアクセス方法・田舎の暮らし方なども含めて相談できるでしょう。

今村
今村

どこを見て信頼できる不動産会社かは難しいところではあります。その辺、日本マウントはいかがでしょうか?

日本マウントは10年以上地方の売買仲介を行っており、毎年100件以上の実績があります。現地在住のスタッフもおりますので、良いアドバイスができると思います。まずは日本マウントも選択候補の1つとして相談してみてください。

今村
石倉
(日本マウント代表取締役社長)

 

まとめ

田舎物件を購入する際の注意点や選び方のポイントをお伝えしました。

田舎物件は、都会の物件とは異なり境界線や敷地・道路や地域付き合いなど注意しなければならない点も多いものです。

いざ田舎生活をスタートしても、物件によっては後々近隣トラブルや立て直しできないなどもあるため、事前の確認が重要になります。

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田舎物件を探すなら、地域の情報に詳しい信頼できる不動産会社を選ぶことが何よりも大切です。

この記事を参考に、信頼できる不動産会社と納得いく田舎の物件を選び、憧れの田舎暮らしをスタートさせましょう。

この記事の著者

宅地建物取引士:今村 崇一
宅地建物取引士:今村 崇一
資格:宅地建物取引士
不動産会社に10年を超えて在籍し、Webの業務をこなしながら宅建の資格を取得。勤務中に色々なお客様の悩みや喜びの気持ちに接して来た経験を活かして、不動産売却(別荘売却)に少しでもお力になれるよう協力します。
売却するということは、お客様の目に留まる集客サイトが必要です。
このサイトに物件を掲載することが売却への早道になるよう努力し続けます。
ぜひ「いなかも家探し」に掲載してと不動産会社にお願いしましょう。
https://resort-bukken.com/

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