「田舎で暮らしてみたいけど自分に合うだろうか?」「実際の田舎暮らしってどうなの?」そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
自然の中で自給自足する生活や田舎でのんびりする生活に憧れている方というもの多いものです。
しかし、憧れだけで実際に田舎暮らしをスタートしてみると思わぬ落とし穴にはまってしまうということもあります。
田舎暮らしをスタートするには、メリット・デメリットを理解し、自分に合うのかを慎重に判断することが重要なのです。
この記事は、田舎暮らしのメリット・デメリットから物件探しのコツ・注意点について分かりやすく解説します。
目次
田舎暮らしとは
都心の喧騒からはなれ、自然豊かな田舎で悠々自適に生活する暮らす様子を、テレビなどで目にする機会も多いでしょう。
実際に、田舎暮らしをスタートするために、移住する人というのは増えている傾向にあります。
2021年の財務省の調査によると、2020年の転入出者は茨城・山梨・長野で前年よりも増加し、反対に東京都の転出者数が増加しているという結果も出ているのです。
出典:コロナ禍における管内の人口移動~コロナ移住はホンモノか~|財務省関東財務局
経済調査課(http://kantou.mof.go.jp/keichou/20210520_keichou.pdf)
特に、近年は働き方が変わりリモートワークが普及していることも、田舎への移住者の増加の一端となっているのです。
職場に縛られない働き方ができるようになり、「住まい」の形も見直されています。
都心に住む必要がなくなり、仕事用の広いスペースが欲しい、子どもと過ごす広い庭が欲しいなどで、広い敷地を求めて郊外に移り住む人も多いものです。
また、田舎暮らしには次のような魅力もあります。
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- 都会の喧騒とは無縁の穏やかさ
- 密な人間関係を築ける
- 身近に自然を感じられる
- 空気がきれい
- 家庭菜園に挑戦(土いじりで癒やされる)
都会と変わらず仕事をしながらの自然の中での生活や、定年退職後に自給自足生活をスタートするなどさまざまな理由から、多くの人が田舎暮らしをスタートしているのです。
田舎暮らしのメリット
田舎暮らしのメリットには次のようなことがあります。
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- 広い家を借りやすい
- 通勤時のストレスが少ない
- 居住費を安く抑えやすい
それぞれ見ていきましょう。
広い家を借りやすい
都心に比べ、田舎では同じ家賃でも広い家を借りやすい傾向にあります。
特に、過疎化が進み地域では、広い家が空き家になっていることも多いものです。
比較的リフォームを許可している物件も多いので、広い家を借りて自分好みにリフォームすることも可能でしょう。
通勤時のストレスが少ない
毎日満員電車に揺られ、いくつも乗り継ぎ通勤しているという方も多いでしょう。
リモートワークであれば、通勤は必要ないため通勤ストレスから解消されます。
また、田舎で職を探す場合も、基本的に通勤は徒歩や自家用車になることが多いでしょう。
通勤時のストレスが少ないというのは、日々の生活や精神的にも大きなメリットとなります。
住居費を安く抑えやすい
都心に比べ田舎の物件は賃料も安い傾向にあります。
一戸建てでも月4~5万という物件も多いものです。
また、本格的な移住を検討している場合、物件の購入を考えている方も多いでしょう。
土地の値段が安いことが多いため、物件の購入費用も安く抑えられる可能性が高くなります。
居住費は毎月の支出の中でも大きな割合を占めているものなので、ここを削減できると大きな節約につながります。
特に、子育て世代では何かとお金もかかるものです。
居住費を抑えながら、広い一戸建てに住めるのは大きなメリットになるでしょう。
田舎暮らしのデメリット
田舎暮らしは良いことばかりではありません。
一度移住してしまうと、簡単にまた移住し直すというわけにはいきません。
田舎暮らしのデメリットを理解したうえで、慎重に検討することが大事です。
田舎暮らしのデメリットには、次のようなことがあります。
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- 病院が近くにないことがある
- 車に関する負担が大きくなることがある
- 給料が低くなりやすい
それぞれ見ていきましょう。
病院が近くにないことがある
場所によっては、病院が地域内にない・車で1時間以上かかるという場合もあります。
子どもが急に熱を出した、持病があるなどでもすぐさま対応できない可能性があるので、健康に不安のある方は注意しましょう。
また、病院だけでなくスーパーやコンビニ・学校なども近くにないことも珍しくはありません。
今までは、行きたい時にすぐ行けた施設に、なかなか行けなくなる可能性があることに注意が必要です。
車に関する負担が大きくなることがある
田舎での移動手段は、基本的に車になることが一般的です。
車には、毎月のガソリン代だけでなく自動車保険や車検代・点検修理代など多くのコストが掛かるものです。
特に、ガソリン代は田舎では都心よりも高いというケースも多くあります。
車を所有しない場合、日々の買い物にも困るということもあるでしょう。
さらに、バスや電車などの交通機関が整っていない地域では、子どもの学校や習い事も親が送迎しなければならなくなります。
毎月の手間やコストを考えたうえで、交通手段を検討する必要があるのです。
車の場合は、所有していなければ必要な時のみカーシェアやレンタルするという手もあるので検討すると良いでしょう。
給料が低くなりやすい
一般的に、都心に比べ田舎は給与が低くなる傾向にあります。
また、就職先自体がなかなかないという場合もあります。
厚生労働省によると、2020年の都道府県別賃金の平均は30.7万という結果が出ています。
最も高い東京都は37.3万円であり、京都・神奈川・大阪・愛知の5都府県が高く、反対に最も低い青森で24万円、岩手で24.5万円と大きなひらきがあるのです。
出典:都道府県別にみた賃金|厚生労働省
家庭菜園で食費を抑えることや安い物件で居住費を抑えるという対策も可能です。
しかし、先述したように交通費など思わぬ出費も多くあります。
収入も減っても大丈夫なのか、慎重に検討することが大事です。
農業や漁業など田舎ならではの職場も多く、人手不足で働き手を求めている場合もあります。
また、リモートワークで都心の仕事と変わらずに生活する、副業を検討するなどでも対策できるので、考慮すると良いでしょう。
物件探しのコツは?
ここでは、田舎の物件探しのコツについて、次のポイントをお伝えします。
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- 地域の不動産会社で物件を探す
- 空き家バンクの利用も検討する
- 田舎暮らし物件が数多くあるポータルサイトの利用
地域の不動産会社で物件を探す
不動産会社によって、強みは異なります。
田舎の物件を探すのであれば、田舎の物件に詳しく、取り扱い実績のある地域の不動産会社を選ぶことが重要です。
地域の不動産会社であれば、田舎暮らしの実態や地域内の情報に詳しくネットだけでは分からない情報も教えてもらえるでしょう。
空き家バンクの利用も検討する
地域によっては不動産会社がない場合もあります。
また、田舎の物件は不動産会社に登録されてない物件というのも多々あります。
そのような場合は、空き家バンクを利用するのも一つの方法です。
空き家バンクとは、自治体が運営する空き家の情報サイトのことを言います。
自治体が運営するので、補助金制度などの利用ができる場合もあるので、一度確認してみると良いでしょう。
田舎暮らし物件が数多くあるポータルサイトの利用(いなかも家探し)
直接現地になかなか足を運べない、という場合など、田舎暮らし用の物件が数多く掲載されたポータルサイトを利用するのも一つの方法です。
ポータルサイトとは、地域に関する情報などを提供するサイトのことを言います。
田舎暮らし物件に特化したポータルサイトも多数あるので、活用すると効率よく物件を探せられるでしょう。
ポータルサイトでの物件探しでは、いなかも家探しがおすすめです。
いなかも家探しなら田舎の物件や中古別荘など魅力的な物件を多数掲載しているので、理想の物件に出会えるでしょう。
田舎暮らしの物件探しで注意しておきたいポイント
田舎の物件探しでは、注意しなければならない点も多くあるものです。
注意しておきたいポイントには、次のようなことがあります。
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- スマホやインターネットが通っているか確認する
- ライフラインを確認する
- ご近所の方に挨拶する
スマホやインターネットが通っているか確認する
リモートワークで仕事をするなら、インターネット環境は重要です。
田舎では、スマホやインターネットが通っていない・通りにくいというケースは多くあります。
事前に、通信環境について確認しておくようにしましょう。
ライフラインを確認する
空き家をリフォームして暮らす場合や山奥の土地を買って新築するなど、まずはライフラインを確認するようにしましょう。
都心では水や電気が通っているのが当たり前ですが、地域によっては通っていないということもあるものです。
ライフラインが整っていることを前提に考える、いざ購入してみると通ってなかったという場合、新たにライフラインを整える工事から必要になります。
水道や電気を通す工事は膨大なお金がかかることもあるものです。
物件費用を安く抑えたのに、ライフライン工事で結局かなりの出費になってしまったということがないように注意しましょう。
ご近所の方に挨拶する
田舎暮らしは、ご近所や地域内の付き合いが都会よりも密になる傾向にあります。
「移住したけど移住先の人間関係が上手くいかない…」という移住失敗談はよく聞く話です。
移住生活では、ご近所や地域の方と良いコミュニケーションをとることが大事なポイントになります。
まずは、移住の挨拶を忘れずに適切な関係を築けるようにしましょう。
まとめ
田舎暮らしのメリット・デメリットや注意点についてお伝えしました。
田舎暮らしは居住費を安く抑えられることや通勤などのストレスから解放されるなどのメリットがある反面、病院などの施設が少ないなどのデメリットもあります。
また、田舎の物件を探すうえでは、ライフラインの確認などのポイントを押さえ、田舎の物件に強い不動産会社を選ぶことが重要です。
この記事を参考に、田舎暮らしが自分や家族に会っているのかを慎重に判断し、憧れの田舎生活スタートを目指してみましょう。
この記事の著者
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資格:宅地建物取引士
不動産会社に10年を超えて在籍し、Webの業務をこなしながら宅建の資格を取得。勤務中に色々なお客様の悩みや喜びの気持ちに接して来た経験を活かして、不動産売却(別荘売却)に少しでもお力になれるよう協力します。
売却するということは、お客様の目に留まる集客サイトが必要です。
このサイトに物件を掲載することが売却への早道になるよう努力し続けます。
ぜひ「いなかも家探し」に掲載してと不動産会社にお願いしましょう。
https://resort-bukken.com/
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