館山市の別荘売却、実は「新しい自由」への第一歩だった話:60代美容師のお客様と私が見た「二拠点生活」の現実
「東京で美容室を経営しながら、週末は館山の別荘で海を眺めて過ごす……」。
この響き、いかがでしょうか? 多くの方が憧れる「二拠点生活」の典型的なイメージですよね。
私はリゾート物件専門の不動産営業として、これまで数多くのお客様の夢を形にしてきました。
しかし、時にはその「夢」が、時間の経過と共に「お荷物」へと変わってしまうケースも見てきています。
今回ご紹介するのは、まさにそんな経験をされたお客様のお話です。
60代で都内で美容室を経営されているN様は、数年前に館山市の別荘をご購入されました。
アクティブで多趣味なN様が、なぜその大好きな別荘を手放すことになったのか?
そして、その決断から見えてきた「新しい自由」とは何か?
これから二拠点生活を考えている20代、30代、40代の皆さんに、N様のリアルな体験談を通して、後悔しない二拠点生活のヒントをお伝えしたいと思います。
目次
N様が南房総の別荘に惹かれた理由と、その魅力
N様が館山市の別荘をご購入されたのは、数年前のことでした。都心の喧騒から離れ、静かな環境でリラックスしたいというお気持ちが強かったそうです。
私がN様にご案内した南房総の魅力は、まさにN様のニーズにぴったりでした。
まず、温暖な気候。房総半島の最南端に位置する館山市は、冬でも比較的暖かく、年間を通して過ごしやすいのが特徴です。
N様も「一年中、花が咲いているのは見ていて気持ちがいいね」と仰っていました。
そして、何よりN様を魅了したのは新鮮な海の幸です。N様は特に釣り好きで、「地元の魚屋さんに行けば、東京じゃ考えられないくらい安くて新鮮な魚が手に入るんだよ。館山船形漁港の『ととの日』は最高だね!」と目を輝かせていらっしゃいました。
ご自身で釣った魚や、市場で仕入れた魚を別荘のテラスで捌き、一杯やるのが至福の時間だったそうです。
夕日の美しさも、N様がこの地を選んだ大きな理由の一つでした。
北条海岸に沈む夕日は「かがみヶ浦」とも呼ばれ、海面がまるで鏡のように空を映し出します。
N様は「あの景色を見ていると、仕事の疲れなんて吹っ飛んじゃうんだよ」と、よく仰っていましたね。
N様にとって、この館山の別荘は、仕事から離れて心を癒すための「隠れ家」そのものだったのです。
夢の別荘が「お荷物」に?N様の心境の変化
N様が別荘を「お荷物」だと感じ始めたきっかけは、利用頻度の減少と維持コストの負担でした。
購入当初は、毎週のように東京から通われていたN様ですが、元々アクティブで多趣味なN様のこと。「全国の色々な場所に旅行に行きたい」「新しい趣味にも挑戦したい」というお気持ちが次第に強くなっていったのです。
例えば、ある年は東北の桜を見に行かれ、またある年には友人とゴルフ合宿に出かけるなど、別荘以外の予定が増えていきました。そうなると、せっかくの週末も別荘に行けない日が増えていきます。
「今週も行けなかったな。来週も別の予定があるし、しばらく行けそうにないな」
N様は、そんな風に感じることが多くなったと仰っていました。
そして、無視できなかったのが維持費です。固定資産税、光熱費、管理費、そして時折発生する修繕費。
N様は「使っていないのに、毎月、毎年お金が飛んでいく感覚なんだ。まるで使ってないサブスクに払い続けているみたいでね」と、費用が重くのしかかるようになったことを教えてくださいました。
私も多くのお客様を見てきましたが、この「利用頻度と維持コストのギャップ」は、別荘オーナーの皆様が直面しやすい共通の課題だと感じています。
N様の場合も、最初は「夢の隠れ家」だった別荘が、いつの間にか「使わないのに費用がかかる重荷」へと変わってしまったのです。
別荘売却を決意されたN様の「次なる一手」
別荘を「お荷物」だと感じ始めたN様は、やがて売却という選択肢を視野に入れ始めました。しかし、別荘の売却は一般の住宅売買とは異なり、専門的な知識やノウハウが必要です。
N様は当初、「売却ってすごく大変そうだね。不動産屋選びも大変だって聞くし、売れるまでに時間もかかりそうだし…」と、なかなか一歩を踏み出せずにいらっしゃいました。
そんなN様が売却を決意された大きな理由の一つに、「身軽になりたい」というお気持ちがありました。N様は美容師として常に新しい技術や情報を追求されており、これからも様々な場所を訪れて、新しい刺激を受け続けたいと強く願っていらっしゃいました。
別荘の維持に時間や費用を縛られるよりも、そのリソースを自分の好きなことや新しい経験に投資したい、という思いが募っていったのです。
「人生は一度きりだから、使わないものに縛られるのはもったいない」N様のこの言葉が、今でも私の心に残っています。
20代〜40代へ、失敗しない二拠点生活の「リアル」と「コツ」
N様の経験は、これから二拠点生活を検討されている20代から40代の皆さんに、多くの示唆を与えてくれます。
私の不動産営業としての経験も踏まえ、いくつか重要なポイントをお伝えしましょう。
まず、「なぜ二拠点生活をしたいのか」を徹底的に自問自答することです。
- 仕事のストレスを軽減したいのか?
- 家族との時間を自然の中で過ごしたいのか?
- 特定の趣味に没頭したいのか?
N様のように「漠然とした憧れ」だけでは、ライフスタイルの変化によってミスマッチが生まれる可能性があります。
ご自身の性格やライフプランと、二拠点生活で「何を得たいのか」を具体的にイメージすることが非常に重要です。
次に、「維持コストを正確に把握する」こと。
物件価格だけでなく、固定資産税、光熱費、インターネット回線費用、管理費、修繕積立金など、毎月・毎年かかる費用を事前に調べておくべきです。
使わなくても発生する費用なので、ここは決して甘く見積もらないでください。
そして、「利用頻度と将来のライフプラン」を考慮すること。
N様のように活動的な方は、もしかしたら別荘の利用頻度が期待していたよりも少なくなるかもしれません。
数年後、あるいは10年後のご自身のライフプラン(仕事、家族、趣味など)を具体的に想像し、その中でも本当に別荘が必要かを検討する時間を持つことをお勧めします。
「では、二拠点生活は諦めるべきなのか?」いいえ、決してそんなことはありません。
例えば、小さなお子様がいるご家庭であれば、週末だけ自然豊かな場所で過ごすことは、お子様の成長にかけがえのない経験を与えてくれます。
テレワークが中心の方なら、平日は別荘で集中して仕事をし、週末だけ都心に戻るというスタイルも非常に有効です。大切なのは、「ご自身のライフスタイルにフィットする二拠点生活の形」を見つけることです。
もし「別荘の売却」を考え始めたら、不動産会社の役割とは
もし、N様のように「この別荘、あまり使ってないな」「維持費が負担だな」と感じ始めたら、無理に抱え込む必要はありません。
売却は、決して失敗ではありません。むしろ、新しい自由への扉を開く、前向きな選択肢だと私は考えます。
N様も、売却を検討し始めてから「なんだか肩の荷が下りたように感じたんだ」と仰っていました。
その清々しい表情が印象的でしたね。
しかし、別荘、特にリゾート物件の売却には、一般の住宅売買とは異なる専門知識が必要です。
エリアの特性、リゾート物件ならではの需要期、そして適切な価格設定、集客力など、考慮すべき点は多岐にわたります。
リゾート物件専門の不動産会社は、そうした専門知識と経験を活かし、お客様をサポートします。
具体的な売却プロセスとしては、
- 信頼できる不動産会社を探す: 特にリゾート物件の売買に精通していることが重要です。そのエリアの市場動向や、リゾート物件特有の魅力を引き出すノウハウを持っています。
- 無料査定の依頼: 複数の会社に依頼し、査定額や売却戦略を比較検討することをお勧めします。
- 売却時期の相談: リゾート物件は、季節によって需要が変動することがあります。最適な売却時期を見極めることも大切です。
N様の場合も、これらのプロセスを経て、無事に別荘を次のオーナー様へと引き渡すことができました。
売却後、N様は「これでまた身軽になれる。新しい旅の計画を立てるのが楽しみだよ!」と、非常に前向きな気持ちで次のステップへと進んでいかれました。

実際、館山市の物件でリゾート色が強い物件は、とても引き合いが強いです。人気エリアだと伺えます。
まとめ:あなたの「二拠点生活」を、最高のものにするために
N様の体験談は、二拠点生活の「リアル」を教えてくれます。憧れだけで突っ走るのではなく、現実的な視点も持ち合わせることが、後悔しない二拠点生活を送るための鍵です。そして、もし途中で「思っていたのと違う」と感じたなら、無理に所有し続ける必要はありません。手放すことは、決してネガティブな選択ではなく、新たな可能性や自由を手に入れるための賢明な決断なのです。
「もし、私も館山の別荘の売却を考えているんだけど…」「南房総の別荘、どうしたらいいかわからない」もしそう思われたなら、どうぞお気軽にご相談ください。リゾート物件専門の不動産営業が、お客様一人ひとりの状況に合わせた最適なご提案をさせていただきます。
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この記事の著者

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資格:宅地建物取引士
不動産会社に10年を超えて在籍し、Webの業務をこなしながら宅建の資格を取得。勤務中に色々なお客様の悩みや喜びの気持ちに接して来た経験を活かして、不動産売却(別荘売却)に少しでもお力になれるよう協力します。
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