日本全国で気軽に温泉の恵みを堪能できる物件が豊富に存在しています。
温泉大国日本では、温泉は私たちの日常に深く根付いており、趣味で温泉巡りを楽しむ人々も少なくありません。
もっと気軽に、日常生活の中で温泉を満喫したいという願いから、温泉付き住宅への関心が高まっています。
別荘としても人気の温泉付き住宅は、特に有名温泉地でよく見られます。自分だけの温泉を持つことができるのは大きな魅力ですが、温泉権を持つことやその維持管理には、それなりのコストと労力が必要です。今回は、温泉付き住宅の購入を検討している方々に、そのメリットとデメリットを詳しくご紹介し、購入の際の参考となる情報を提供します。
本記事は、温泉付き住宅を売却しようと考えている方々に向けて、その可能性と効果的な売却方法について解説します。
温泉付き物件が市場でどのように評価されるのか、売却に成功するためのポイントは何か、具体的な例とともに詳しくご説明しますので、売却に向けての第一歩として、ぜひ本記事をお読みください。
目次
人気の秘密: 温泉付き中古物件が選ばれる理由
自宅に温泉を持つことの極上の喜びを享受できる温泉付き住宅は、多くの人々の憧れです。
自分の都合に合わせて、時間や回数を気にせず温泉に浸かれることは、日々の疲れを癒す最高の瞬間を提供してくれます。
温泉付き物件は、近年特に人気を集めています。温泉付きの中古物件は、新築物件と比較するとコストを抑えられるため、多くの購入希望者からの問い合わせが絶えません。
ただし、この贅沢には温泉権の購入や維持管理といったコストが伴います。
特に別荘利用だと、数年使って売却するという方も多くいます。やはり別荘をずっと所有している方は、ほぼ定住のように使用している方がほとんどで、大抵5年や10年で手放す方が多いです。別荘というものは、まるで高級自動車を乗り換えるような感覚に近いのでしょう。
そこで、温泉付き住宅の購入を検討している方に向けて、賢い売却方法のヒントをここに紹介していきますので、最後までお読みください。
そもそも温泉権って何?
温泉権の基本
温泉付き物件を購入する際、理解しておきたいのが「温泉権」です。これは温泉を利用するための権利を指し、「湯口権」、「引湯権」、「分湯権」の三つに大別されます。ここでは、これらの権利について基本的な情報をご紹介します。
温泉権の種類と意味
- 湯口権:温泉を汲み上げる権利
- 引湯権:温泉を引き込む権利
- 分湯権:既存の引湯権を持つ者から温泉を分けてもらう権利
温泉権利金と更新料
温泉付き物件を購入する際には、「温泉権利金」を支払い、引湯権や分湯権を取得します。この権利金は地域によって大きく異なり、平均で150万円から300万円程度です。温泉権利には有効期限があり、期間終了後は更新が必要です。更新料は平均で50万円程度となります。
引き込み工事について
「温泉権付き」の物件でも、引き込み工事が必要な場合があります。「温泉権付き」の更地では、敷地外までの配管は完了していますが、敷地内の引き込み工事には約30万円前後が必要です。既に建物が存在する場合は、名義変更手数料を支払うことで温泉を利用できます。この手数料は平均で5万円から15万円程度です。「引き込み可」の物件も同様に、配管やメーター設置に別途費用がかかります。
温泉付き物件を購入する際には、温泉権の種類とそれに関連する費用を理解することが重要です。権利金や引き込み工事の費用、名義変更手数料など、事前にしっかりと確認し、計画的に進めることで、スムーズに温泉生活を始めることができます。
温泉付き物件のメリット
心地よさと健康効果
温泉付き物件の最大の魅力は、毎日自宅で温泉を楽しむことができる点にあります。
温泉は体を温め、血行を促進し、筋肉の緊張を解放することで心身ともにリラックスさせます。
また、温泉成分が持つ化学的な効果により、自律神経のバランスを整えたり、冷え症や皮膚トラブルの改善に寄与する可能性があります。
これらの効果は、物理的、化学的、精神的な健康をサポートし、日々の生活の質を向上させるでしょう。
- 体を温める
- 血行を促進する
- 筋肉の緊張を解放する
- 自律神経のバランスを整える
- 冷え症や皮膚トラブルの改善
経済的なメリット
温泉付き物件には経済的なメリットも多く存在します。
通常、温泉使用時の追加負担はなく、排水設備においても通常の住宅と大きな差はありません。
特にオール電化住宅においては、温泉を利用することで電気代が大幅に節約できます。これは、一般家庭で電気代の大部分を占める給湯費用を減らすことができるからです。さらに、太陽光発電システムと組み合わせることで、光熱費の削減を一層進めることが可能です。
- 排水設備において通常の住宅と大差なし
- 電気代の節約
- 太陽光発電システムとの併用でさらなる光熱費削減
電気の節約部分において、温泉を加温しないものに限ります。加温が必要な温泉もありますので注意が必要です。
ライフスタイルの向上
温泉付き物件を利用することで、ライフスタイルの質を向上させることができます。
温泉の湯は天然温泉であるため、湯冷めしにくく、全ての家族が快適に利用することが可能です。
特に、仕事で疲れた体を温泉で癒し、その後のビールを楽しむ時間は、格別なものとなるでしょう。
- 天然温泉で湯冷めしにくい
- 全家族が快適に利用可能
- 仕事後のリラックスタイムの向上
温泉付き物件のデメリット
メンテナンス費用がかかる
温泉の成分が配管や浴槽を傷めるため、通常の水道水を使用する物件よりもメンテナンス費用がかかります。
- 配管・浴槽の劣化: 温泉成分により、配管や浴槽が錆びたり傷んだりしやすくなります。特に温泉特有の成分が反応しやすい材質の浴槽の場合、交換費用が高額になることもあります。
- 設備の寿命: 通常の浴槽の寿命は約15~20年ですが、温泉を利用していると寿命が短くなることがあります。特に、温泉を地下から汲み上げて使用している場合、汲み上げ用ポンプの故障も考慮に入れなければなりません。
- 代替施設の利用: 設備が故障し修理中の場合、別の施設を利用することになり、その費用も発生します。
ランニングコストがかかる
温泉付き物件の維持には、通常の物件よりも高いランニングコストがかかります。
- 設備維持費: 温泉を引き込むための専用設備の維持には、常時費用がかかります。
- 組合費: 地域によっては温泉設備の維持費を共有するための組合に加入し、月額料金や更新料が必要になる場合があります。
- 長期的なコスト: ランニングコストは継続的に発生するため、長期的にはかなりの負担となる可能性があります。
温泉が枯れる可能性
温泉は自然の恵みであるため、永遠に利用できるとは限りません。
- 湧出量の減少: 温泉の汲み上げ過ぎにより湧出量が減少することがあります。
- 泉質・温度の変化: 自然の影響により泉質が変化したり、温度が低下したりすることもあります。
- 完全な枯渇: 最悪の場合、温泉が完全に枯渇してしまう可能性も考慮しなければなりません。
温泉付き物件の需要は今、急上昇中!売り時でもある!
デメリットを理解しながらも、温泉という魅力は人々を惹きつけます。
温泉付き物件の需要と供給の状況としては、インバウンド需要もあり、外国人の方も温泉付物件を探す傾向が増えてきています。
日本人にも相変わらず根強い人気の物件なのは間違いなく、温泉が付いていないと別荘は欲しくないという方も大勢います。
とはいえ、そこまで温泉付の物件がないのも確かで、供給量としてみるとそう多くないのも実情です。
需要があるということは、売却するチャンスとも捉えられるため、そう長く使わない別荘をお持ちであれば、今のうちの売却してしまうのもご検討ください。
売却を勧める理由としては、「温泉付き物件のデメリット」の章でもお話しましたが、あまり使わない別荘利用であるならば、温泉が付いてある場合、尚更メンテナンス費用がかかる心配があるからです。
結果的に、温泉付物件は、メリット部分で言えば、費用の面ではそこまでお得に感じないかもしれません。手放せる時に手放しましょう。
別荘というものは、手間がかかるとしても満足できる方が購入するべきですので、コストが気になりだしたら早めに売却するべきですね。色んな意味で。
知らないと損をする!温泉付き物件売却の秘訣
温泉付き物件売却のステップ
基本的に通常の物件売買と同じ流れにはなりますが、温泉権(湯権)の名義変更などが必要になってきます。
- 物件評価と価格設定
- 販売戦略の立案
- 売却活動と交渉
- 売買契約と引渡し
- 温泉権の名義変更・譲渡など
その他、早期売却へ成功への道
お客様が用意(理解)しておくと進展が早い情報
温泉権の契約状況は、場所や物件によって違う、複雑な側面があります。色々なパターンがあるため、トラブルの元になりやすくもあります。
一例を挙げると名目上だけでもこのようなものがあります。
- 温泉更新料
- 温泉使用料金
- 温泉名義変更料
- 温泉基本料金
- 温泉維持費
- 温泉保証金
上記に該当するもの、ないものもありますので、お客様自身もしっかり把握しておくべきことかなとは思います。
また、温泉権の譲渡が出来る場合と出来ない場合もあります。出来ない場合は新たに権利を購入する必要があります。
温泉修繕積立金権を支払う場合もあります。それは、どういうサイクルで支払うものなのか。やはり場所によってそれぞれ違います。
温泉を使用するには、どのような契約になるのか。次の購入者にしっかり説明できないと、トラブルの元になっていきます。
無論、不動産会社も調べることではありますが、お客様自身も、把握しておくと、いらぬ心配事が減ります。
トラブル事例として、物件所有者が支払わなければいけなかったものを支払っていなかったケースも過去ありました。
売却後、あとから請求が届いてびっくり!!することも。やはり知っておかないと後々トラブルの元になります。
物件の魅力を最大限に引き出す方法
物件を売却する上で、魅力を伝えることが大事になってきます。不動産会社に任せっきりではなく、一緒に早期売却に向けて協力することが大事になると感じています。
お客様の経験談や住んでみて良かった事、キレイに使っていたこと、またはメンテナンス履歴なども、売却を依頼した不動産会社に伝えましょう。
HPに掲載する文章の何らかのキーワードが検索時にヒットする可能性があります。その確率を高めるためには、お客様の言葉がダイレクトに高める要素になります。
お客様の熱く語る想い、大切に使ってきた物件は、必ず次の所有者が受け止めてくれます。
このプラスアルファが大きく変わってきます
- 経験談
- 住んでみて良かったこと
- 家の中で好きなポイント
- 家の使用感と綺麗さ
- メンテナンス履歴(リフォーム履歴)
売却活動と交渉のコツ
契約から引渡しまでスムーズに進めるためにも、不動産会社選びも重要です。
しかし正直ここは難しいです。どこの不動産会社もさほど大差はありませんと言いたいところですが、明らかに不動産営業マンのレベルの差はあります。
私が思うポイント3点は、
- 経験値
- 対応スピード
- 礼儀作法
この3点は、意外と早めに判断できます。
他にも誠実さ、交渉術、法律知識、信頼度、など色々要素がありますが、それを見極めるのはなかなか難しいです。
下手な営業マンに当たったら運が悪かったとしか言えませんが、少しでも良い取引に繋がる確率を高める方法は、先にも挙げたポイント3点だと思います。
経験値は不動産会社としてのどのくらいの経験値があるかですが、温泉付き物件という都内では見かけません。つまり経験値の少ない不動産会社が多いです。この物件取引の数をこなしている不動産会社なのが大事で、Googleの検索でもすぐに引っかかる会社が安心度が高いとは思います。
例を挙げると「温泉付き物件」で検索した際に上位に出てくる不動産会社であれば間違いありません。
経験値がある不動産会社のスタッフであれば、多少若手の営業マンでも、サポートはされているはずなので、あとは対応スピードや礼儀作法が良ければ、次に繋がる可能性は大きいです。
礼儀作法?と思われるかもしれませんが、これが結構キーポイントになっています。うまくいきそうな契約を破断に導くケースはこの礼儀作法が原因だったりします。
あくまでも主観とさせてください。長年不動産会社に勤めていた中での経験上、そう思うからです。
まとめ:温泉付き物件について
温泉付き物件を売却する際には、温泉権の種類とそれに関連する費用を理解することが重要です。権利金や引き込み工事の費用、名義変更手数料など、事前にしっかりと確認し、計画的に進めることで、スムーズに売却へ繋がるようにできます。また、早期売却へ向けて不動産会社に任せっきりにしないことこも大切です。協力していくことで、早期売却や高額売却への近道になることもあります。また、売却をすることを前提に、家の問題点も先に片付けておくことも大事なポイントです。
これからの田舎暮らしをより豊かなものにしていくためも、次の生活を始めるためにも、是非とも本記事を役立ててください。
田舎暮らし物件、中古別荘、中古住宅の早期売却へのアドバイス
物件の売却をお願いする不動産会社に、いなかも家探しに掲載をすること希望しましょう。
そしてその不動産会社に伝えることとしては、以下を伝えると早期売却の可能性が高まります。
- 温泉付き物件であれば、温泉付物件ページに掲載すること。
- 薪ストーブがあれば、薪ストーブのページに掲載すること。
- その他、こだわりページに掲載できるのであれば掲載すること。(ログハウス、海が近い、雄大な山が見える等)
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この記事の著者
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資格:宅地建物取引士
不動産会社に10年を超えて在籍し、Webの業務をこなしながら宅建の資格を取得。勤務中に色々なお客様の悩みや喜びの気持ちに接して来た経験を活かして、不動産売却(別荘売却)に少しでもお力になれるよう協力します。
売却するということは、お客様の目に留まる集客サイトが必要です。
このサイトに物件を掲載することが売却への早道になるよう努力し続けます。
ぜひ「いなかも家探し」に掲載してと不動産会社にお願いしましょう。
https://resort-bukken.com/
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