「地方への移住を検討中。でも、移住先ってどうやって決めたらいいの?」
「いろんな地域があって、どこも魅力的。なかなか移住先を絞り込めない」
地方移住を考えているものの、肝心の移住先を決められずに悩んでいませんか?
移住先選びで大事なのは、目的や価値観、そして譲れない条件の整理です。これらのポイントをしっかりと話し合って順に整理していけば、ご自身やご家族にとって最適な移住先を見つけられるはずです。
今回は、地方移住で失敗しない移住先選びの考え方や気をつけたいポイントを解説します。
失敗を防ぐ!移住先選びで大事な考え方
地方に移住したものの、「移住先の土地が合わなかった」「思っていた生活と違った」と後悔してしまう原因は事前の整理不足にあります。
具体的には、自分と家族の価値観・目的といったものを整理しないまま「場所ありき」で移住先を選んでしまっているのです。
- この土地が気に入ったから移住を決めた
- 移住者も多い人気の地域だし、旅行で何度も訪れているからすぐに馴染めるはず
- 雑誌の地方移住特集で気に入り、理想の暮らしにぴったりだと思った
- というような動機で移住先を決めてしまうケースが当てはまります。
田舎暮らしについては、「田舎へ移住する魅力とは?都会暮らしと比較してみた!」をご覧ください。
たしかに、地方には魅力的な地域がたくさんあります。
しかし、場所ありきで移住先を決めてしまうと、移住後の生活とのギャップが生じやすいので注意が必要です。また、あなたは良くてもあなたの家族が移住後の生活をどのように感じるかはわかりません。
旅行者の視点と生活者の視点は大きく違います。旅行時に魅力的な地域が必ずしも生活しやすい地域とは限らないのです。
そのため移住を考えるときは、場所を決める前にまず目的を明確にしましょう。
移住先選びの前に、移住の目的を明確にしよう
移住先を考えるときは、移住先選びよりもまず目的を明確にしましょう。
「どこに移住するか」ではなく、「移住してどんな暮らしを実現させたいのか」を先に考えるのです。移住とは生活の拠点を移すこと、つまり暮らしそのものです。どんな暮らしをしていきたいのか、家族でしっかり話し合って移住の目的を明確にしましょう。
移住の目的とは
移住の目的は人それぞれ違いますが、ここでは考え方のヒントになる目的例を以下に列挙します。ご家族で目的を考える際の参考にしてください。
<移住目的の例>
- 生活にかかるコストを抑えたい:住居費や生活費を抑えられる地域で、少ない支出で家計にゆとりをもって暮らしたい
- 通勤や住環境を改善したい:満員電車から解放されたい。自然豊かな環境でのびのび子育てしたい
- 移住先でやりたい仕事や活動がある:移住先の起業支援や就職支援に魅力がある。移住先地域になじみがあり、やりたい活動がある
- 田舎暮らししたい:実家の近くに引っ越したい。田舎暮らしへの強い憧れがある
移住を考えるということは、大なり小なり「今の生活を少しでも良くしたい」という思いがあるはずです。あなたや家族は今の暮らしをどのように変えていきたいのでしょうか。理想の暮らしを考えながら、家族の移住目的を明確にしていきましょう。
生活の中で譲れない条件をまとめよう
先ほど明確にした移住目的に合致する移住先候補を複数ピックアップしたら、その次は譲れない条件をまとめましょう。
譲れない条件とは、移住後の生活において「こんな生活だけは絶対に嫌だ」「これだけは譲れない」というポイントです。移住を考える際はつい「こんな生活をしたい」という希望ばかり考えてしまいがちですが、人間の希望というものは流動的です。一方、絶対に嫌なものはそうそう変わりません。家族一人一人の耐えられない・譲れない条件を避けていくほうが、結果として不満のない移住生活を送りやすいのです。
譲れない条件の例としては、以下のようなものがあります。
- 虫が苦手だから、カメムシが洗濯物につくような地域は嫌だ
- 夏の暑さ・あるいは冬の寒さが激しすぎる地域は嫌だ
- 地域コミュニティやご近所付き合いはできる限り避けたい
- 不便すぎる地域は避けたい。いざとなったら東京に1時間程度で行けるところがいい
こうした嫌な条件を複数出していき、その中でも「絶対に嫌な条件・譲れない条件」は何かを整理しましょう。家族が嫌だと思う条件を避けていけば移住先地域を絞り込みやすくなりますし、家族からも不満が出ない移住になるはずです。
移住計画については、「移住計画を成功させる重要ポイントとは?失敗しない計画の立て方を解説」をご覧ください。
移住先選びで気をつけるべきポイント
これまで解説してきた移住目的の明確化と嫌な条件の整理によって、移住先候補も2~3地域に絞れてきたはずです。
ここでは、移住先を最終決定する際に気を付けるべきポイントを以下にまとめました。
- 移住前に仕事と住居を確保しておくこと
- 移住にかかる費用を事前に計算し、多めに費用を準備しておくこと
- 移住前のお試し移住を何度か繰り返すこと(できれば夏と冬、季節を変えてお試し移住する)
- 旅行者の視点ではなく生活者の視点で移住候補の地域を歩いてみる
地方移住については、「テレワークで地方移住はあり?国が進めるテレワーク移住で地方創生の実態」をご覧ください。
特に、移住後の暮らしを左右する仕事と住居は非常に重要なポイントです。移住を機に転職する人は、必ず転職先を見つけてから移住しましょう。また、移住後の住居については移住先の自治体で何かしらの支援が用意されている場合があります。空き家紹介や住居支援の補助金・助成金など使える支援サービスはないか、事前にしっかり調べておきましょう。
現在の仕事はテレワーク中心で、「勤務先を変えずに移住できる」という人は、たとえテレワークでもたまに勤務先への出勤が発生する可能性に気をつけましょう。移住後の住居が勤務地から離れすぎていると、たまに発生する出勤の負担が重くなります。また、移住前の人間関係もあるでしょう。
仕事を変えずに移住するという人も、転職する人も、できれば移住前の地域から近い場所へ移住すると人間関係を維持しやすいです。現在東京にお住まいの人は長野県・山梨県など、新幹線や電車で1~2時間程度で行ける都道府県がおすすめです。
移住地の人気ランキングについては、【脱東京】移住先として人気の地方都市ランキング!特徴やおすすめもご紹介!」をご覧ください。
なお、移住先の物件探しには田舎物件の情報が豊富ないなかも家探しをぜひ活用してください。
まとめ
地方移住を考えるうえで重要なのは、「どの地域に住むか」よりも「移住してどのような暮らしを実現させたいか」を考えることです。
つまり場所ありきではなく、目的ありきで移住計画を立てることです。
移住を考えるということは、少しでも今の生活をより良いものにしたいという思いがあるはず。どのような移住先を選べば移住後の生活がより豊かになるのか、まずは自分たち家族の移住目的を明確にしましょう。
目的が決まったら、目的に見合う移住先候補を複数ピックアップし、次に「絶対に譲れない条件」を整理します。虫が嫌い、厚すぎる気候は無理など、この条件だけは無理だと思う条件を避けていけば、家族の目的と価値観に適した移住先を見つけやすくなるはずです。
最終的に移住先が決まったら、移住前に必ず仕事と住居を確保しておきましょう。田舎物件探しには、いなかも家探しも東京からほど近い長野県や山梨県の物件情報も多数掲載しています。移住前に納得できる物件を見つけておけば、移住後の生活をスムーズにスタートできるでしょう。
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この記事の著者
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資格:宅地建物取引士
不動産会社に10年を超えて在籍し、Webの業務をこなしながら宅建の資格を取得。勤務中に色々なお客様の悩みや喜びの気持ちに接して来た経験を活かして、不動産売却(別荘売却)に少しでもお力になれるよう協力します。
売却するということは、お客様の目に留まる集客サイトが必要です。
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