土地選びは、場合によっては数カ月~数年単位で時間がかかってしまうこともあるもの。
しかし、最初に基本を押さえておくと、比較的短期間で理想の土地に出会えることがあることをご存じでしょうか。
本記事では、これから土地を探す必要がある方に向けて、土地選びのポイントや押さえておきたい考え方、具体的な探し方など解説していきます。
目次
土地の選び方に関する考え方
理想の住まいを建てるうえで欠かせない土地選び。
土地は高額な買い物になるだけでなく、その後の生活にも大きな影響を与えるため、しっかりと見極める必要があります。
しかし、一生のうちでも購入する機会はあまりない土地は、どう選べばいいのか分からないという方も多いでしょう。
土地選びはポイントを押さえておかなければ、膨大な時間がかかってしまうものです。
中には数年かかても条件にあった土地が見つからないということも珍しくありません。
100点の土地は存在しない
土地選びに時間がかかってしまう原因の一つが、100点の土地を見つけようとしてしまうことです。
残念ながら、自分の理想をすべて叶える100点満点の土地は存在しないでしょう。
立地や日当たりなど条件が良ければ価格が高くなる傾向があるため、大半のケースでは理想と予算の間で悩むものです。
立地や広さ・形状が理想通りで、なおかつ予算内に収まるということは、ほとんどありません。
もちろん予算の上限にかなり余裕がある人や、希望の条件のハードルが低い場合などでは理想を叶えることは不可能ではないでしょう。
しかし、土地の状態では100点満点でも実際に家を建てて生活してみれば、何かしら不都合が出て100点ではなくなることもあるものです。
何が何でも100点満点の土地を見つけようとすればいくらでも時間がかかってしまいます。
例え、80点の土地でも住んでみれば100点になることもあるでしょう。
始めから100点を目指すのではなく、80点くらいでも大丈夫という気持ちで探すと、土地選びもスムーズにいくものです。
優先順位をつけることが大切
100点の土地は存在しないので、どこかで妥協する必要があります。
- 立地の良さ
- 価格を予算内で収めるのか
- 広さや形状
- 家と土地どちらにお金をかかるのか
予算をオーバーしても立地を重視するのか、価格を重視するのかなど、優先順位をつけておくと土地選びもしやすくなるでしょう。
これだけは外せないという条件だけに絞って探してみると、思わぬところに良い土地を見つけられたというケースもあるものです。
家族で話し合っておこう
優先順位をつける際には、家族全員で話し合って決めることが大切です。
家族全員の理想を聞いて、そこから優先順位をつけていくようにしましょう。
自分一人で優先順位を決めてしまい選んでも、後から家族に反対されると選び直しになるか家族間の不和につながるものです。
また、子どもだからと意見を無視するのもやめましょう。
子どもには子どもの意見があるものです。
家族全員の理想を満たすことは不可能でも、家族全員が納得できる土地を選ぶことが大切です。
田舎での生活を考えている方は、「田舎へ移住する魅力とは?都会暮らしと比較してみた!」の記事をご覧ください。
土地を選ぶ際の3つのポイント
ここでは、土地選びのポイントとしては次の3つが挙げられます。
- 住環境を確認する
- 災害に対する強さを確認する
- 将来性を確認する
田舎での土地探しを考えている方は、「田舎物件を購入する際の注意点とは?」の記事をご覧ください。
住環境を確認する
土地は一度購入すると、簡単に動かせないものです。
建物であれば、不具合があってもある程度修繕などができますが、土地を変えることは難しいでしょう。
購入した土地はそのまま住む場所になるため、事前の住環境はしっかり確認しておくことが重要です。
特に、次のような項目は把握しておくことをおすすめします。
- 日常生活に必要な施設へのアクセス
- 周辺環境
- 日当たり
- インフラ
- 日常生活に必要な施設へのアクセス
買い物のできるスーパーやコンビニが近くにあるのか、学校や病院・銀行はどうかといった日常生活を送るうえで必要になる施設へのアクセスは重要です。
これらの施設が遠ければ、公共交通機関や車での移動が必要になるため、移動手段や時間まで含めて確認する用意しましょう。
・周辺環境
治安の良さや騒音などの問題・近隣の人と言った周辺環境も重要です。
目の前の道路は交通量が多くて騒音が気になる、夜間は電灯がなくて暗いといったことは土地だけに注目していると見逃してしまう可能性があります。
可能であれば、曜日や時間帯を変えて周辺環境をチェックするとよりよいでしょう。
・日当たり
日当たりの良さを重視するのであれば、時間帯を変えて確認することが大切です。
日中は日当たりが良くても、朝夕は日当たりが悪いというケースもあります。
また、周辺に高い建物がないのか、今後建設されそうな空き地などがないのかも確認するとよいでしょう。
・インフラ
電気や水道などのインフラ整備についても確認しておきましょう。
インフラが整っていない場合、整備するのに高額な費用がかかる可能性があります。
安く土地を購入できても、インフラ整備でお金がかかってしまうということもあるので、事前にインフラ整備が必要なのか、必要な場合も費用まで確認することが大切です。
特に田舎暮らしをする場合は、インフラを含めて住環境を念入りに確認しておく必要があります。
田舎暮らしの住環境について詳しく知りたい方は、「田舎暮らしは実際どうなの?不動産のプロが解説!」記事をご覧ください。
災害に対する強さを確認する
近年の日本は、毎年のように災害での被害が報道されています。
災害は、いつ・どこで被害に遭うか分からないものです。
そのため、土地を選ぶうえでも万が一に備えて、災害への強さも確認しておく必要があります。
災害への備えとしては、次のようなことを調べるとよいでしょう。
- ハザードマップ
- 地盤
・ハザードマップ
ハザードマップとは、自治体が作成した災害でどのような被害を受けるのかを示した地図のことです。
ハザードマップを確認することで、該当エリアの土砂災害や水害など災害ごとの危険性を把握できます。
自治体の窓口やホームページで確認できるので、一度確認するとよいでしょう。
・地盤
立地がよく頑丈な家を建てたとしても、土台となる地盤に問題があれば災害などで被害を受けるリスクが高くなります。
また、地盤によっては購入後に地盤改良が必要になり費用が高額になるケールもあるので注意が必要です。
事前に、地盤の強度についても確認するようにしましょう。
地盤については、アプリやネットでも調べることが可能です。
また、周辺に住んでいる知人から聞くことや、地元の不動産会社でも確認できます。
将来性を確認する
購入時点の状態だけでなく、将来的にどうなるかも確認しておくとより万全です。
特に、将来売却を視野に入れているなら将来性を考慮しなければ、売却時に苦労する可能性があります。
エリアの人口の推移や開発予定などを確認するとよいでしょう。
開発予定などは地元の不動産会社や役所の窓口でも確認できるので、一度問い合わせてみることをおすすめします。
土地を探す方法
土地の主な探し方としては、次のような方法があります。
- インターネットで検索する
- 現地を回ってみる
- 不動産会社に問い合わせる
インターネットで検索する
不動産会社のホームページや不動産ポータルサイトなどのインターネットで、情報を収集できます。
また、チラシなどで情報を確認するのも良いでしょう。
インターネットなら、自分の好きな時間で調べられ多くの情報を見られるため、多くの方が土地探しの第一歩としてインターネットを活用しています。
ただし、インターネットには掲載されない土地というのも多くあります。
小さな地元の不動産会社などアナログな場合は、ネットに掲載していないケースは多いものです。
また、掲載されている情報が最新のものとは限らず、問い合わせるとすでに売却済みということも珍しくありません。
インターネットの情報は活用しつつ、他の方法と併用しながら土地探しをすることをおすすめします。
現地を回ってみる
実際に希望のエリアに足を運んで現地を回ってみるのもおすすめです。
実際に現地に行くと、インターネットに掲載されていない物件が、土地として看板が出ているケースがあります。
また、稀なケースですが空き地になっている物件を気に入った場合、謄本を取得して所有者に直接交渉してみるという手段もあるものです。
現地に足を運ぶことで、ネットの情報だけでは分からない周辺環境についても確認できるというメリットもあります。
不動産会社に問い合わせる
不動産会社に問い合わせて土地情報を教えてもらうことも可能です。
不動産会社では、インターネットや広告などに出していない物件情報を持っているケースもあり、思わぬ掘り出し物の物件を紹介してくれることもあります。
また、希望の条件を伝えることで新しい視点で土地を紹介してくれ、自分では見つけられなかった土地に出会えることもあるでしょう。
家を建てることが決まっているなら、ハウスメーカーや工務店に相談するのもおすすめです。
ハウスメーカーなどでは、会社が所有している土地や払い下げ予定の国有地などの一般では出回っていない土地も選択肢にできる可能性があります。
土地の探し方は、さまざまな方法があるのでいくつかの方法を組み合わせて探してみるとよいでしょう
まとめ
土地の選び方について、基本的な考え方やポイント、具体的な土地を探す方法についてお伝えしました。
土地選びでは、すべてにおいて理想の土地を見つけることはできないという前提で、自分にとっての優先順位を決めておくことが大切です。
そのうえで、自分で現地を探したり、プロである不動産会社の担当者に相談してみたりなど、積極的に行動していくことで、自分にとっての理想の土地を見つけられる可能性を高められるでしょう。
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この記事の著者
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資格:宅地建物取引士
不動産会社に10年を超えて在籍し、Webの業務をこなしながら宅建の資格を取得。勤務中に色々なお客様の悩みや喜びの気持ちに接して来た経験を活かして、不動産売却(別荘売却)に少しでもお力になれるよう協力します。
売却するということは、お客様の目に留まる集客サイトが必要です。
このサイトに物件を掲載することが売却への早道になるよう努力し続けます。
ぜひ「いなかも家探し」に掲載してと不動産会社にお願いしましょう。
https://resort-bukken.com/
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