「親が残してくれた古民家に住み続けたいけど、生活はもっと便利にしたい」
古民家に長く住んでいる人のなかには、建て替えよりも今の古民家を活かしたいと考える人も多いかと思います。
古民家の趣を残しつつ、現代的な生活ができるようにする方法が「リノベーション」です。
この記事では古民家リノベーションの魅力や注意点、費用感などを解説します。古民家の再生を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
古民家のリノベーションとは何か?
古民家リノベーションは、現代の暮らしに合うように古民家の機能を刷新することです。
先人達が快適に使えるように工夫された古民家ですが、現代人が生活するにはライフスタイルに合わせたリノベーションが必要なこともあります。
内装や外装を全て解体しつつ柱などの骨組みを残しながら作り直すことで、現代家屋にはない趣や雰囲気がある住宅に仕上がります。
古民家をリノベーションするメリット
新築に建て替えるのではなく、古民家のままリノベーションするメリットは以下の4つです。
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- 趣がある日本家屋を綺麗な状態で保存できる
- 自由な間取りが実現できる
- 資源の保護につながる
- 流行に左右されない普遍的なデザインを選択できる
- 固定資産税が軽減できる場合がある
趣がある日本家屋を綺麗な状態で保存できる
古民家には昔ながらの日本独特の趣があります。
古民家リノベーションを選択すれば、土間や縁側など古民家らしさを活かしながら現代的な生活が送れる家づくりが可能です。
年月を経て生まれる素材の味わいを、新築で生み出すのは至難の業です。古民家リノベーションなら新築とは違ったオリジナリティあふれる自宅に生まれ変わるでしょう。
自由な間取りが実現できる
古民家のリノベーションでは、壁を全て解体した状態で作り直します。内装の自由度が高いため、新築では実現できない趣と現代風の快適な住み心地を両立可能です。
キッチンやリビングダイニングの工事はもちろん、希望次第では寝室にウォークインクローゼットを設けるなどの要望も実現できます。
資源の保護につながる
古民家リノベーションは、貴重な資源を保護することにもつながります。
昔からの住宅の柱・梁にはヒノキやケヤキが使われます。現在では古民家の柱・梁に向く材料は入手しにくく、珍しい素材ともなると手に入らないことも珍しくありません。リノベーションであれば、貴重な建材をそのまま利用できます。
流行に左右されない普遍的なデザインを選択できる
家のデザインには流行り廃りがあります。流行に乗って作った建物が、いつの間にか時代遅れになってしまうこともあるでしょう。
一方の古民家は、流行にとらわれないのが魅力です。
新しいものはいずれ古くなりますが、古民家はそもそも古い建物です。流行に取り残されることがありません。
いつの時代、どんなデザインが流行したとしても、流行に左右されない普遍的なデザインの住宅を実現できます。
なお、当サイト「いなかも家探し」でも、古民家物件を多数取り扱っています。「自宅をリノベーションしたいけど、どうやって進めて良いか分からない」という場合は、間取りを参考にしてみてはいかがでしょうか。
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固定資産税が軽減できる場合がある
家屋の評価は3年に1回の見直しが行われ、評価額が下がれば固定資産税は減額されます。古民家をそのまま使えば、築年数が長い分だけ固定資産税が安くなります。
古民家は建物の価値がそもそも下がっている状態です。リノベーションで価値が上がったと判断されたとしても、新築で同じ規模の建物を作るよりは税金を軽減できるでしょう。
ただ、自治体によって固定資産税の考え方は異なります。固定資産税が絶対に安くなるかは分かりません。築年数が古い建物の増築には許可が下りないこともあります。リノベーションを検討している段階で市区町村の窓口で相談してみましょう。
古民家をリノベーションするデメリット
古民家の趣を残しながら現代的な生活ができるのが古民家リノベーションのメリットです。ただ、以下のようなデメリットがあることには注意が必要です。
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- 耐震性に難がある場合がある
- 断熱性が低い
- 耐震補強や断熱工事の費用が高くつくことがある
- バリアフリー化が必要なケースもある
耐震性に難がある場合がある
昔から地震が多い日本では住宅の壁や柱の接合部分をあえて変形させ、地震のときの揺れを軽減させてきました。ただ、古民家が現代の耐震基準を満たしているかは不透明です。現在の建築基準法は1981年に改正されたものなので、それまでに建てられた建物は現在の耐震基準を参考に作られていません。
見た目が頑丈でも、目に見えないところで劣化・破損が進んでいることもあります。昔から地震に耐えてきた丈夫な家だとしても、住宅診断を受けて建物の状態に合わせた補強工事を行いましょう。
断熱性が低い
古民家は現代の住宅と比較して、断熱性が低いのがデメリットです。冷蔵設備が発達していない時代の建物ですから、風通しを考慮して作られています。
夏場は風通しが良くて快適に過ごせますが、冬はすきま風が入り込むことで暖房費用がかさみます。
対策として、リノベーションの際に断熱材の導入などの「断熱リフォーム」を検討しましょう。古民家の場合は一般住宅用の断熱材が入らない空間もありますが、薄い断熱シートを使って断熱性を高められます。
耐震補強や断熱工事の費用が高くつくこともある
建て替えに比べてコストが安いとはいっても、予想していたより工事費用が必要になることもあります。
構造部分まで工事が必要だったり工事の範囲が広かったりすると、廃材の処分にも費用が発生します。
工事が始まってから床や壁の劣化が見つかった場合は追加費用も必要です。
バリアフリー化が必要なケースもある
高齢の人が古民家で一緒に暮らすなら、バリアフリー化が必要です。
古民家は急な階段があったり土間と室内の落差が激しかったりと、バリアフリーの概念とは無縁の建物です。高齢の方にとっては住みにくいと感じることもあります。
特に古民家の階段は非常に高い段差があり、階段自体の角度も急です。膝が悪いと上り下りしにくく、ケガにもつながります。
古民家リノベーションの費用相場
古民家のリノベーションは、柱と基礎以外を壊して一から作り直す「スケルトンリフォーム」と呼ばれる工法で行うので高くなりがちです。
また、以下の内容によっても、費用は大きく変わります。
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- もともとの家の劣化具合(柱の腐食度合等)
- 水回りなどの設備や建材のグレード
- 施工業者 ※一般的に地元の工務店に頼むと安く、大手リフォーム会社は高め
古民家は現代の確執的な企画に収まっておらず、劣化具合が異なることが相場の算出を難しくしています。
総額費用としては1,000~2,000万円に収まることが多いので、2,000万円を1つの目安にしておく良いでしょう。
ただ、総面積が100平方メートル以下でデザインへのこだわりが少ないケースでは、800~1,500万円程度で収まることもあります。
古民家を受け継いで自分たちが長く住むためにリノベーションする場合、建物全体に及ぶ大がかりな工事になることもあるでしょう。工事範囲が広い場合は費用が数千万円以上になることもあります。
まとめ
リノベーションを成功させるには、綿密な計画を立てることが必須です。
まずはリノベーションのメリット・デメリットを把握したうえで、具体的に古民家のどの部分をリフォームするか計画を立ててみましょう。
「リノベーションのアイデアが浮かばない」「他の古民家を参考にしたい」という場合には、当サイトで掲載している田舎物件を参考にしてみてください。
他の人が生活した間取りを参考にすれば、リノベーションの内容をイメージしやすいでしょう。物件相談も無料で、現地の情報収集もできます。リノベーションに悩んだら、いなかも家探しをご利用ください。
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この記事の著者
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資格:宅地建物取引士
不動産会社に10年を超えて在籍し、Webの業務をこなしながら宅建の資格を取得。勤務中に色々なお客様の悩みや喜びの気持ちに接して来た経験を活かして、不動産売却(別荘売却)に少しでもお力になれるよう協力します。
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